233 冷たい校舎村5
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/* どうつなげようかな!ってしてる!! 夜中まで走り回っちゃわない!ぞ!
(-3) 2018/02/17(Sat) 00時頃
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── 3-4教室→廊下 ──
[ 一瞬の固まる沈黙、のあと。 稀好を放っておいて、 永谷はさっさと教室を出て行ってしまうし 日向ちゃんは、稀好を引っ張っていく。
そう。 ぐい、と引かれる感覚があって 稀好は目を丸くする前に 釣られるように、足を動かした。
たったった、と廊下を駆けてく。 腕を引く、日向ちゃんの背中。 稀好は、姉のことを思い出していた。 活発な姉に、よく、こうやって腕を引かれた。 ]
(11) 2018/02/17(Sat) 00時半頃
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[ でも、物思いにふける程時間は無い。 ハッとして、背中に声を掛ける。 ]
──ちゃん、日向ちゃんっ ちょっと、とまって!
[ 腕を引いて止めることも出来きたけど 稀好は男で、日向ちゃんは女の子だ。 怪我をさせてしまいそうで 稀好は、言葉を投げかけることしか出来ない。
廊下に響く声は、彼女を振り返らせた。 ]
(12) 2018/02/17(Sat) 00時半頃
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[ はあ、と乱れた息を吐いて 窓の外を眺める彼女に話しかける。>>6 ]
海琉も追いかけてたし、大丈夫だよ 教室に誰も居ない方が 帰って来た人、不安になっちゃうよ
帰ろう、日向ちゃん 帰ろう
みんな、みんなも……帰ってくるから
[ 言ってその日は、教室に帰ったんだっけ。 ]
(13) 2018/02/17(Sat) 00時半頃
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[ 帰ってくる、と思っていて 帰ってこれない、人も居る。
四年前の旅行に行くとき、そういえば 買い物帰りの日向ちゃんと会ったっけ。
「また旅行に行くんだ」 「お土産買ってくるわね」 「三日間髪いじれないけど許して!」 「うん、今回はたった二泊なんだ。 そう、すぐ、
帰ってくるから」
四人、口々に告げた「いってきます」。 「ただいま」を言えたのは、四分の二だった。* ]
(14) 2018/02/17(Sat) 00時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2018/02/17(Sat) 00時半頃
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── 回想/海月と鸚哥 ──
あれ、海琉って双子? じゃあもう一人は、イルカ?
[ なんでもない、会話だったから。>>2:198 当然のように聞き返して 海の生き物の名前を付けられた人に 稀好はくすくすと笑いを溢す。
恐れ多い、なんて言葉に更に笑って 一通り満足すれば、頬杖をついて目を細めた。 ]
(34) 2018/02/17(Sat) 03時半頃
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海の音が聞こえる、かあ ロマンチックだね 間違えたって言っても琉璃の「琉」でしょ?
なんだ すごくいい名前じゃんか、「海琉」って
(35) 2018/02/17(Sat) 03時半頃
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──なんだよそれ! 「私のこと、どう思ってるの?」って めんどくさい彼女の定型文くらいにしか 作られない文だよ、それ!
[ された提案には、けらけらと笑った。>>2:200 思えば稀好は、このクラスメイトといる時 よく笑顔を見せていた。
笑った顔のまま。 笑った声のまま。 だから、稀好は肩を竦める。 ]
何処見てるって、どうしてさ 海月の目は何処にあるんだって話?*
(36) 2018/02/17(Sat) 03時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2018/02/17(Sat) 03時半頃
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── 朝 ──
[ 午前五時に、今日も稀好の朝が始まる。
鳥が鳴く声は聞こえなかった。 ただ静かな静寂。 誰かは鼾をかいてたかもしれないけれど。
目を覚まして、もぞりと動いた。 狭い。 寝袋の中だ。 委員長とは違って、キャンプによく行く亀森家の 息子稀好は寝慣れていた。 けれど。
教室で寝るのには慣れていなかった。 見慣れた黒板の、消されていない皆の文字と 目が合って、瞬き。 ]
(83) 2018/02/17(Sat) 16時頃
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[ きっとまだその時は、全員居た。 眠っている姿をちらりと見て 健康的な睡眠を確認してから、立ち上がる。
世話を焼く人は居ないけれど もう眠れそうに、無かった。
昨日ばたばたして行けなかったシャワー室へ 行った後も、どうにも時間はありそうだ。
食事。 作るべきだろうか。 しかし、他人の手料理に拒否反応を出す人間は 思ったよりも多いし、第一購買に食糧が有る。 なら、いいかな、と稀好は思った。
また、時間が空いてしまった。 ]
(84) 2018/02/17(Sat) 16時頃
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[ ぼうとしながらシャワーを浴びて ぼうとしながら着替え終わっても 皆が起きるまで、まだまだありそう。
稀好は図書室へ行こうかな、と思う。 三階にある、図書室。
てくてくと、階段を昇って行って、正面。 図書室より先に見えたのは 演劇部の、部室だった。
稀好は、何気なしに、その戸を開く。 ]
(85) 2018/02/17(Sat) 16時半頃
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[ 四年前。 そう、四年前。 稀好は、姉の学校祭を見に行った。
姉のクラスのカフェも早々に退出し 足を運んだのは、演劇部の公演。 演じられたのは小さな箱ではあったけど この部活に自分も参加すると考えると 稀好は胸が高まって仕方がなかった。
稀好は、演劇部に入りたかった。
中学の演劇部に途中入部も考えたけれど 閉ざされた空間に踏み入るのは恥ずかしく なら、高校からはどうだろう、と考えてた。
興味本位だった。 軽い気持ちだった。 でも、確かな予感があった。 自分もこんな舞台に立つんだろうと言う、予感が。 ]
(86) 2018/02/17(Sat) 16時半頃
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[ 結局その計画も予定も、果たされなかった。
稀好は、皆が起きるまで 自分の居ない台本を、読む。** ]
(87) 2018/02/17(Sat) 16時半頃
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[ 演劇は。 舞台は。 生き物だ。
と、言うことを稀好が知ったのは、五年前。 病弱な王子という役名を与えられて 知らない世界へと放り込まれた時だ。
稀好だって、人並みに演技は出来た。 声を出す。 表情を付ける。 身体を動かす。 台本を思い出しながら、タイミングを計る。 学習発表会だって小学校の頃にあったもの。 それなりに。 そう、それなりに。
だけれど。 素人に頼む程人手不足とはいえ、演劇部。 稀好にだって、厳しい言葉で指導が走る。 ]
(257) 2018/02/18(Sun) 05時頃
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ねえ 十朱、くん
病弱さを見せるためには、舞台でどう動けばいいかな 声や動作は大きく、ってなると どうしても元気っぽく見えてしまう気がして
[ 稀好も、そのときはまだ苗字で読んでいた現同級生に 相談もするくらいには、真剣に取り組んだ。
初めて顔を合わせた時、酷く睨まれ恐縮したけれど 彼の演技を見たから、稀好は聞かずにいられなかった。
稀好が演劇の魅力に気づいたのは、 そのすこし後だったように、思う。 ]
(258) 2018/02/18(Sun) 05時頃
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[ なにがなんでも一回通す。 ミスがあっても、そのまま通す。 として、始まった通し稽古。
ミスをしたのは、稀好だった。
固まる。 動きも、セリフも、停止。 シーンに緊張が走る。 その場にいる誰もが台本を知っていて つまりはミスに気付いていた。 稀好の耳は酷く熱くなった。 恥ずかしかった。 真っ赤な顔をしていると、自分でもわかった。
そうして、当然のように行われたのが、フォローだ。 ]
(259) 2018/02/18(Sun) 05時頃
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[ 稀好の開けた穴を繕うように、 『病弱な王子』を、周囲が覆い作っていく。 ミスを一現象として収めてしまう。
なるほど、と稀好は思った。 演劇は、舞台は、生き物だ。 演者や裏方、監督によって作られ息をする、生き物。 その瞬間瞬間に、命を燃やし 同じ役割を与えられど死ねば終わる細胞のように 全く同じ、など在り得ない、生き物。
舞台は、一人ひとりが独立して 構成されているのでは無い。 全員の解釈を摺り合わせて、 一つの物語を描写するのだ。
面白いな、と稀好は思った。 ]
(260) 2018/02/18(Sun) 05時頃
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[ だから稀好は、もっとやりたかったんだけど やりたいなあと、思っていたんだけど 演劇部には入れないまま、だ。
だって、稀好は忙しい。 母親の世話で、忙しい。 ]
(261) 2018/02/18(Sun) 05時頃
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── 三度目のチャイム/演劇部部室 ──
[ 学校中に響く鐘の音に、稀好は肩を揺らした。
三度目の、チャイム。 つまり八時五十分。 いつの間にか、かなりの時間が流れてたみたいだ。
読みふける間、何度か体勢を変えていたけど ちょっと動かば、身体はばきばき音を立てた。
描かれる幾つかの物語は面白くって また台本の持ち主が加えただろう書き込みには ふふと笑ってしまうものがあった。
ひとつのお話として、読書として楽しむだけで、 稀好は其処に自分が居たら、を考えも、しない。 ]
(262) 2018/02/18(Sun) 05時頃
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[ 台本を元の場所に戻して、 来たときよりも明るい部室で稀好は伸びをする。 改めて見る部室は、結構広くって のんびり寝てみても良かったなあと思った。
からら、と戸を開けて廊下に出れば 稀好はばったりクラスメイトに会う。>>172 ]
おはよう まあまあ、眠れたかな
なに? ……え?
[ 死んでた。 言葉の意味を理解して、稀好は青くなる。 ]
(263) 2018/02/18(Sun) 05時頃
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ちょっと待って、 そんな ……また? 嘘だろ
[ 喉が渇いて、急に現実に引きずり降ろされた気分だ。 非現実的な、現実に。 ]
運んだって、何処に
[ 稀好は、探偵になるつもりはない。 から、現場には見に行かないけれど。 死体を見ない限りには、死んだって信じられなかった。
だって、今朝教室を出る前には 彼はすやすやと眠ってたんだから。* ]
(264) 2018/02/18(Sun) 05時頃
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[ 亀森稀好は秘密主義だ。
平常、授業が終わったのならば クラスメイトに別れを告げて早々下校する。 部活には入っていない。 委員会にも。
言葉数は少なくって、話し役より聞き役。 自分の意見を主張するより同調する方。
誰も本当の稀好を知らない。
稀好の全てを知っているのは、稀好だけだ。 ]
(274) 2018/02/18(Sun) 06時半頃
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── 回想 ──
じゃあ、また明日
[ 部活の道具が入った大きな鞄を持つ友人に 軽く手を振ってから、廊下を出る。
廊下で喋っている女子グループや ふざけて駆け回る男子の間を縫って すいすいと、稀好は足早に玄関へ辿り着いた。 ]
(275) 2018/02/18(Sun) 06時半頃
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[ 軽く音を立てて降りる玄関は まだ赤くも無い光に照らされ明るい。
すぐ横を、どたばたと運動部が出て行く。 稀好は大して音もたてず、 コンクリートへ靴を置いた。
そして靴を履き、重い戸を開ける。 学校の時間の、終わり。 ]
(276) 2018/02/18(Sun) 06時半頃
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[ 朝、写メに撮ったスーパーのチラシを眺めて 今晩の献立を考えて、歩く。 冷蔵庫の中身は把握済みだ。 使用するのが大体稀好なのだから、当たり前のこと。
二人乗りの自転車に追い抜かれる。 軽やかなカップルの笑い声が、耳に入る。
はあ、と稀好は息を吐いた。 白く浮かんで、すぐに消えた。 ]
(277) 2018/02/18(Sun) 06時半頃
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[ スーパーは変わらない音楽を流す。 ここで働いたらノイローゼになりそうだって 買い物かごをカートに乗せる稀好は思う。
老人や中年ばかりの店内で 学生服がひとり、特売品を手に取っていた。
鏡になっている壁に、自分の顔が映り 酷く疲れているように見えて、稀好は赤くなる。
偉い、と誰かは言うかもしれない。 恥じることではない、と。 でも稀好にとっては、恥ずかしかった。 頬が照る程に、恥ずかしくって、 だから、そんな言葉に、意味はない。 ]
(278) 2018/02/18(Sun) 06時半頃
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ただいま ……おばあちゃんー、まだいる?
[ おかえり、と母ではない声がして 稀好は、稀好の祖母の滞在を知る。
買い物袋をぶら下げながら、中へ。 食器や洗濯物の片付いた部屋が稀好を迎え その中で祖母は新聞を読んでいた。 ]
今日もありがとう、おばあちゃん 晩御飯は、食べていく?
(279) 2018/02/18(Sun) 06時半頃
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[ 祖母は、稀好の姿を視界に入れると立ち上がり 溜息と共に新聞をたたむ。 「食べない。 もう帰るわよ」 棘のある、声。 不快だと告げる声。
稀好は、困ったように笑った。 ]
(280) 2018/02/18(Sun) 06時半頃
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[ 稀好の父は、施設で育った。 親の顔など一度も見たことが無い。
そんな人間に娘をやれるかと言った祖母と 母親と縁を切ってまで結婚を選んだ母。
姉が死に、父が死に。 母が壊れものになってしまった今 祖母は母の介護をしに家に来る。
一度は縁を切ったと言っても、愛情はある。 世話に来てくれているから、あるはずだ、と 稀好は心の中で、何度か反芻していた。 ]
(281) 2018/02/18(Sun) 06時半頃
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[ 夕飯を作り、母と二人で食べ。 朝と同じ、テレビの音を背に皿を洗う。
大声で笑う芸人の声を聴きながら 勉強がしたいなあと、稀好は思う。
稀好の成績は、緩やかに下降していた。 それはもう、緩やかに、緩やかに。 四年前、こんな生活が始まった当初は まだ。 まだ頑張れていたのだけれど。
高校に入学して、学年が上がって。 難しくなっていく問いかけに 稀好と同じくらいの頭の作りの、 「普通」の同級生たちは勉強時間を増やした。 ]
(282) 2018/02/18(Sun) 06時半頃
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