人狼議事


169 きみがおとなになるまえに

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【人】 廃品回収 マリオ

―茜さす頃・ベンチで―

 ちぇっ つまんないやつー
 ま、そうだとは思ってたけどさ…

[予想通りの答えに>>2:215、あけすけにそう言い放ち。
大人にならなければ、その言葉には、…そうか、とだけ返して。
問い返された言葉にも、返すは黙秘。

可愛いあの子の話>>2:217も、懐かしさに目を細めながらも
どこか上の空な様子で、生返事。
冗談への、笑えないななんて呟きは彼へ届かなかっただろう。]

 …なんだ、そんなに早くから戻ってきてたのか
 出会ったのは、50前だったよな?
 それまで俺はお前を探しもしなかったのに、ご苦労なこった

[決意のような言葉>>2:218に、少し眉を寄せて、
あえて皮肉気な声でそう言い、乾いた笑みをこぼした。
正確に言えば探せなかった、だが、傍から見れば変わらない。]

(58) 2015/09/19(Sat) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[聞きたかった筈の答えを聞いて、それだというのに心は酷く重く
その気持ちを、熱意を、こちらも愚直に受け取るには
自分も彼も、余りに多くを犠牲にしてきた、そう思ってしまう。]

 ヴェス、お前、馬鹿だなぁ
 そんなもの抱えて、100年近くもさ…

 ほんとに 今更なんだよ
 どうしようもないことだったんだ
 だから、だからさ……

[   ――もう、忘れていいんだよ、ヴェス
言うべき言葉は、喉をつかえて 出てきてくれない。
それが悔しくて情けなくて、目を伏せてしまう。
重苦しい、沈黙。]

(59) 2015/09/19(Sat) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[泊まっていくか>>2:221、その言葉にうなずいて。

気づけば半分残ったメロンパンは、もう手の中で冷めきっていて。
それでも捨てられずに、そっと紙袋にもどして、ベンチから降りた。

大きくて冷えた手のひらを握って
夕焼け特有の何とも言えない寂寥感から逃げるように
今夜は酒盛りだ、なんてからからと笑いながら、帰路についた。**]

(62) 2015/09/19(Sat) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ

―翌日―

[昨晩の酒盛りは、大いに盛り上がった。
いつもより騒がしく、大きな声で笑い。
昔のことも、出会ってからのことも、沢山話した。
それでも、未来のことには、触れられなくて。

だから、目が覚めて。
告げられた言葉>>44に、首を傾げて。
つづいた歌に、大きく目を見開く。
――それはむかしのやくそく
忘れようとして、忘れていた、大切なうた

震える声に、覗き込まれる瞳に
唾を、ごくり、のんで
ほそく、息をすって  ]

(75) 2015/09/19(Sat) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ

 ―――それで、 どうするんだよ

[ぐしゃり、
悲痛に割かれるようで、苦痛に耐えかねるようで
いたみをおさえきれず、顔が歪む。
本当は怒鳴ってやりたいくらいだというのに、
なんでだろう、言葉は震えて、情けなく ゆれる。]

 俺とお前で、いつかの楽園に 逃げたってさ、

 何も、ないよ

 だって俺は大人になれない『こども』で
 大人ももう、こどもには戻れない

[きっとそれは大切なやくそくだった。
でも、もう二人は純粋なこどもであることを捨てていた。
だから、あの約束だって無効なはずだ。
それなのに、どうして今も、お前は ]

(76) 2015/09/19(Sat) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ

 いまでさえ、もう100年もむだにしてきたっていうのに
 それでもまだ、俺の手を、とって 

       ―――それで、おまえの人生は どうするの

[殆ど泣き出しそうな声、滲むのは隠しきれない罪悪感。

目の前の男は、過去の後悔の為にどれ程を捨てて来たのか。

自分を買おうなどと思わなければ、仕事だった選べただろう。
素敵な女性に出会って、家庭を持つことも難しくなかったはずだ。
こんな偏屈な偽物ではなく、もっと明るい仲間に囲まれて
多くの人が歩むような、しあわせを手にして
笑っていたはずなのだ。

その未来を、自分の存在が奪ったというのならば。
けじめを、つけるべきなんだと。
唇を噛んで、それでも決意を込めて、目の前の男を見た。**]

(77) 2015/09/19(Sat) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[震える声は、ばさり、切り捨てられるように返されて。
それとは裏腹な、とても優しい動作で頬を包まれる。
震えも、恐れも、彼に伝わってしまうだろう。
それがひきつるほど怖くて、 泣きたいほど 安心した。

絞り出すような声に、諦めないそのつよさに
ぎゅぅと、目を瞑って。
そうしないと涙と共に抑えが聞かない気持ちが溢れそうで。]

 逃げたなんて、思ってない……

 だって お前は知らなかったじゃないか
 あの日に手術があったことも
 俺も気持ちだって、全部、全部 だから
 ――おまえは、ヴェスは 何も悪くないじゃないか

[零さないようにと押しとどめた気持ちは、それでも
唇から じわ  じわ と、濡れだすように溢れていく。]

(176) 2015/09/20(Sun) 23時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

 ほんとは、ずっと前から気づいてた
 恨んでなんかない、   だけど…

 …もういいよって 言ったら
 ヴェスは、手を放して行ってしまう
 そう思ったら、許してるなんて いえなかった 

[それは懺悔。
諦めたはずの彼が戻ってきて、曖昧なまま縁は再び結ばれた。
それが千切れるくらいなら、そう身勝手に思って。
こころを隠したまま、罪悪感だけが膨らんでいった。 ]

(178) 2015/09/20(Sun) 23時半頃

【人】 廃品回収 マリオ


 ばか、ヴェス…
 お前には、もっと別の未来だってあるんだ
 それを始めるには、今ならまだ間に合う
 お前に見合った誰かが
 この世界には きっといるから


 ……それでも、さ
 繋ぐべき手が、今目の前にあるっていうならさ

[つっかかる声を、丁寧にほぐしていくように
ひとつずつ、ひとつずつ、言葉を紡いで。
一呼吸の後、大きな瞳が彼を見据えた。]

(184) 2015/09/20(Sun) 23時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

 今度は、お前が選んでくれよ

 一緒にいたいかなんて、聞くまでもない
 今も昔も、俺がねがうのは一つだけだよ

[大粒の涙が、ぽろぽろと頬をすべっていく。
それでも、浮かべたのは――]

 今度こそ、連れ出して
 きっと 今なら、一緒なら
 楽園だってどこだって、行ってやるさ

 そのために、待ってたんだ
 何もかも受け入れたなんていいながら
 それでも、ずっと、ここで
 ――ヴェスのことを、待ってたんだ

[鼻も頬も真っ赤に染めて、包む彼の指さえ濡らして
それでも告げた言葉は、むけた笑顔は
一つだって偽らない、ホントのじぶん。**]

(185) 2015/09/20(Sun) 23時半頃

【人】 廃品回収 マリオ


[幼い頃、聞いた歌。
おとなもこどもも自由に生きていける地。
そこは確かに楽園だった。]


[おとなを捨てた日から、楽園はもはや月より遠く。
時を止めたこどもは、自由と友を失って、
その地を踏む意味さえ、残っていなかった。]


[そうして、  今]

(190) 2015/09/21(Mon) 00時頃

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