229 観用少年
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[運動は不得手ではあるものの、 少年一人を持ち上げる程度の力はある。 >>1彼が背丈のわりには軽いのも手伝って、 布団へ少年を運ぶことに、何ら苦労はしなかっただろう。
馬が好きだ。 自分が乗ったことはないけれど、 それに乗った息子が、珍しく きらきらとした笑顔をしていたのは、 何年前のことだったか。
彼の笑顔の理由は知らない。 馬から離れた彼は、いつものように 父親と顔を合わせようとはしなかったから。
見る景色が新鮮だったのか、或いは。 その答えを知ることは、決してないのだけれど。*]
(49) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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―次の日―
よく、似合っているよ。
[皺だらけの着物では、格好がつかないから、と。 新しく仕立て直した着物を着た少年の姿に、 男は微笑んだ。 どこか落ち着かない様子に見えるけれど、 きっと、着るうちに慣れるだろう。
同じく、仕立て直した着物を纏った男は、 雪駄を履いて、扉を開く。 そこに在ったのは、一台のタクシー。
動物園では否が応にも歩くことになる。 楽しむ前に疲れるわけにはいくまいと、 男なりに考えた結果である。]
(50) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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[親子だとでも思ったのだろう。 「お父さんとお出かけかい?」 と話しかけてくる運転手と、少年を見比べて、 少年の答えがどうであれ、男は複雑な表情で、 二人を見比べたりもしただろう。
――こういう時のやり取りは、 大体、妻があしらってくれていたものだから。 男には、上手い受け答えの仕方が分からない。
とはいえ、それも長い時間でもなく。 一時間も走れば、目的の場所が見えてくる。 動物園と描かれたゲートの看板の向こうからは、 動物の鳴き声が聞こえてくるだろうか。]
(51) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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何か、見たい動物はいるかい?
[大人一枚、子供一枚。 二枚のチケットのうち、一枚を彼に渡しながら、 男はそう問いかけただろうか。**]
(52) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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和算家 直円は、メモを貼った。
2017/10/10(Tue) 21時半頃
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[浅く示された肯定>>65に、運転手はけらりと笑う。 けれども、沈黙もサービスのひとつという 人種だったらしいのが幸いか。 それ以上、少年に話しかけることはしなかったと思う。
着物という揃いの出で立ちもあって、 成程、親子に見えるのだろう。 ……もしも、今。隣にいたのが“ ”なら、 さて、彼はどう言ったのだろう。 答えのない仮定に想いを馳せ、 男は車外を見遣る。
天気は悪くない。 とはいえ、風は、少し厚めの雲を運んできているらしい。 どうか、雨が降らないよう。 天候に対して男に出来るのは、内心で祈ることくらいだった。]
(153) 2017/10/11(Wed) 19時頃
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―動物園にて―
馬は……少し奥の方らしいね。 どうせなら、色々見ながら行くのが いいかもしれないね。
[もらったパンフレットを指でなぞる。 馬だとか、シマウマなどがいるらしい場所は、 園内の奥まった場所らしい。
中々に広い場所だ。まっすぐ向かうより、 多分、その方がいい、と。 しゃがんだ男は、パンフレットを少年にも見せる。]
(154) 2017/10/11(Wed) 19時頃
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途中に、ライオンにパンダ、 ゾウなんかもいるみたいだ。 ……サルへの餌遣り体験もあるらしい。
[何にせよ、時間はたっぷりある。 百聞は一見に如かず、と。 少年の方を振り向いた。]
人が多いからね。 迷子にならないようにね。
[手を差し出す。その手は取られただろうか。 どちらにせよ、ふたり並んで 園内を回ることになっただろうか。*]
(155) 2017/10/11(Wed) 19時頃
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[金の鬣が揺れる。餌の時間だろうか。 肉を食いちぎる獣の様子に、 柵にかじりついた子供が歓声を上げている。 人混みの中に紛れつつ、 着物のふたりは、遠巻きにそれを見ていたと思う。
そうして、ふと、問いかけられた言葉>>184に、 男の表情は強張る。 人の波の中、子供の笑い声も、真似る声も、 どこか、遠い。]
(185) 2017/10/12(Thu) 00時頃
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そう、だね。
[片方の手で握った、小さな手。 金属だとか、氷のように冷たいわけではない。 それでも、何故だろう。 その温度に、喩えようもない違和感を抱いた。]
こういう場所に来たことはないけれど、 ……そうだね。きっと、喜ぶんじゃあないかな。
[妻と、息子。 二人が出かける背を、窓から見送ることは多かったけれど、 その隣に並んだのは、ただの一度だけ。
馬に乗って、満面の笑みを浮かべていた姿を思い出す。 あの子がここにいたら、どんな顔をしていただろう。 そんな何でもないことですら、 確信を持って答えることも出来ないのだ。]
(186) 2017/10/12(Thu) 00時半頃
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[彷徨う視線を、檻の中の動物へと向ける。 餌を食べ終わったのだろうか。 鬣を揺らした獣は、満足そうに地面に伏せた。 腹が膨れたら寝てしまえ、というやつだろうか。]
……他の場所に行こうか。
[眠っているところを見るのも悪くはない。 けれど、時間は有限だ。 何となく、気まずい空気を振り払うように、 男は、次の場所に向って歩き出そうとするだろうか。**]
(187) 2017/10/12(Thu) 00時半頃
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[眠る肉食獣の姿に、彼>>200は何を思ったのか。 男にはうかがい知ることは出来ない。
けれど、後ろ髪引かれる様子もなく、 着いてきたであろう少年の言葉に、 男は思案気に顎に手を当てた。]
(221) 2017/10/12(Thu) 23時頃
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砂糖は……思い浮かばないね。
[咄嗟に浮かんだのは、アリとカブトムシ。 どちらも檻の中にいるはずもない。]
ただ、最近、パンダが生まれたらしいからね。 運が良ければ、見られるかもしれない。
[けれども、後者なら。 生まれたばかりのパンダの赤ちゃんが 漸く、外に出てくるようになったらしい。
思い立ったがなんとやら。 パンフレットを確認したのち 少年の手を引いて、男は歩き出す。]
(222) 2017/10/12(Thu) 23時頃
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[どうやら、運が良かったらしい。 少し歩いた先には、檻の前に人だかりが出来ていた。
母親か、或いは、飼育員の手からか。 餌を強請る小さなパンダの姿を、 人混みの隙間から認めて。]
見えるかい?
[子を肩に乗せる父親と、その背に乗る子。 人垣の中に散見される姿を一瞥して、 男は、本日幾度目かの、複雑な表情を浮かべたことだろう。**]
(223) 2017/10/12(Thu) 23時頃
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