169 きみがおとなになるまえに
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
―キネーン街中・メロンパン前の邂逅―
いーや、死ぬね!俺は死ぬの! そりゃ、とくに甘いものはたんと食わせてもらったぜ? でも、腹に溜まるかは別さ
[呆れるヴェス>>1:92に屁理屈を返して。 口調も雰囲気も今日は素のまま。 一応小声とはいえ、まるでこどもらしくない言い草に、 幾人か側を通る人が驚きをもって振り返った。 そんな大人達があんまりに滑稽だったから、くすくす、せめて可愛く笑ってあげよう。
奢りとの言葉>>1:93には、こんなこどもにたかるなんて悪い大人だなぁ、なんて言ったか。]
(144) 2015/09/18(Fri) 12時半頃
|
|
…お、ぅおっと あぁ、たまにはお前より高い目線も悪くないね 振り落とさないようにしっかり支えてくれよ、召使さん
[不意に高くなる視線。 …同じ高さでも、きっと見えている景色は違うのだろう。 笑いながら、少しだけ夢想するは 大人になって、彼と肩を並べた自分。
悔しくはない、後悔はない。 でも、選ばれなかった未来はやけに輝いていて、いつだって目が眩むようだ。]
あれは、夕顔にシルクと藤乃? 野外公演なんて、若いのは元気だねぇ
[抱えられた目線では、歌声の出処もよく見える。 見知ったこども二人に、大人は一人。 こどもが希少なこの街では中々珍しい光景だ。 少々年寄り臭いことを言うそのこどもは、それでも 寄るか>>1:94ときかれれば嬉しそうに頷いたのだった。]
(145) 2015/09/18(Fri) 12時半頃
|
|
夕顔ちゃん、おはよう! シルクくんは久しぶりかなぁ 藤乃さんも、おはようございますっ
[地面に降ろされれば>>1:149、広がるのはいつものせかい。 かけられた挨拶>>1:128に元気よく返事を返して。藤乃へは、ぺこりと頭さえ下げてみせる。
先ほどまでの態度とは一変、声をかけた夕顔に習うように、 その声も笑顔もこどもらしく、甘えたような幼い口調は、なるほど弟然としている。 見た目通り、この場で一番小さな身体にそうように、愛らしく、溌剌と振舞って見せた。]
お仕事は今さっきおわったとこ 今日はもうお休みだよ! ふたりも遊びにきたの?
[問われれば>>1:166頬を上気させ、嬉しそうにそう喋る。 偽っているが、言葉自体は嘘ではない。 まあるく目を開いて、こてんと首を傾げながら聞いて 肯定が返れば、いっしょ!と満面の笑みを見せただろう。 きょろきょろ、辺りを見回す夕顔>>1:141を見れば不思議そうにまた首を傾げたか。]
(146) 2015/09/18(Fri) 12時半頃
|
|
…そういうとこも、俺の魅力なの それに………
[自分にだけ聞こえた声>>1:149にピクリと反応すれば 振り向いて、怒ったような苦いような表情をむける。 続いた言葉は、飲み込んで。なんでもないなんてこぼしたか。]
そうそう、すっごくお気に入り! イタズラ妖精の衣装、注文よりずっと良かった! みんなかわいいって、ありがとうね、藤乃さん!
[大人の会話が衣装のこととなれば、大きな瞳を輝かせながら二人の話に加わる。 可愛らしく、綺麗で丁寧で、それに動きやすい。その仕事からは、彼がこどもをよく見てよく考えていることが伺えた。 だから、シルクが引き取られた時、藤乃でよかったなんて、影ながら思ったんだったか。 あの歌声がステージで枯れるより、 きっとそれは喜ばしいことだろう。
ヴェスの冗談と、それに返された言葉に目をぱちくり。 まさか昔々ヴェスが自分と一緒の舞台で、可愛らしいな衣装で歌ったり踊ったりしてたなど、目の前の男は考えもしないだろう。 思わず漏れた笑みは、幾分か子供らしからぬものだった。]
(147) 2015/09/18(Fri) 13時頃
|
|
ん、ぼくも行く! …あ、夕顔ちゃん、あのね
[メロンパンをと場を離れようとするヴェスにそう返して、 ふと思いついた、という風に目の前の女の子に近づいて]
…また一人で出てきたのか? あんまり不用心だと、悪い狼さんに攫われちゃうぞ 頭巾なんてなくったって、こどもは目立つんだから
[声を潜め、彼女だけに聞こえるようにそう苦言を呈す。 冗談混じりの言葉に、口を尖らせた可愛い表情、ただ その目だけは真剣さを帯びて、真っ直ぐ瞳を覗き込んでいた。
こども二人に大人一人、奇妙な組み合わせは仕事でないなら偶然のものだろう。 事実、この注意も何度目かのもの。 耳にタコが出来るほど言われること―実際、藤乃も先に指摘していたように―だとは思うが、ついついお小言が多くなるのは歳のせいか。]
(148) 2015/09/18(Fri) 13時頃
|
|
――それじゃあ、ばいばい、夕顔ちゃん! シルクくんも、藤乃さんも、よい休日を!
まって、ヴェス ぼく、シロップ入りのやつがいい!
[言うだけ言えば、ぱぁっとまた笑顔を咲かせ、別れを告げて。 傍らの二人にも声をかければ、ぶんぶんと手を振る。 注文を叫びながら、先を行くヴェスを追いかけて行っただろう。
脳裏を掠めるは…それでもいつか、 お姫様を攫いに狼ではなく王子様が、と勝手に、願う。 図々しいおせっかいだとは思うけれど それは多くのにせものたちが望み、諦める未来だから。 自分も、かつてそうであったように。**]
(149) 2015/09/18(Fri) 13時頃
|
|
―街のベンチで、ヴェスと― [ベンチに座るこどもとおとな。>>1:181 注文通り紙袋の中には二つのメロンパン。 焼きたてのパンは芳ばしい匂いに、しあわせの香りだ、なんて隣の彼に笑った。
幼い手の中のメロンパンが、半分くらいに減った頃。 ふと話し始めるは、先程会ったばかりのこどものこと。 降る白のように清らかで、物静かで 純真だとか無垢だとかが似合うような、おとこのこ。]
俺はあの子…シルクのファンでね
楽屋の前に、こっそり花を置いたこともあったな …喜んでくれたかは、ついぞわからなかったけど 劇場を降りるって聞いたときは、中々にショックだったよ
[繰り返す日常の中、見つけたささやかな楽しみの一つ。 自分出番を待ちながら、もしくは、出番を終えたその後に 舞台の袖で、彼の歌声に耳をすませていた。 劇場のざわめきさえ耳に入らず、まるで啓蒙な信者のように瞳を閉じて、美しき音色だけを聴いていた。]
(172) 2015/09/18(Fri) 21時頃
|
|
[しかしそれも、彼が劇場に現れ去るまでの短い間のこと。 …シルクと呼ぶべきではなかったか、先程を思い返せば少しだけ苦い思いがする。 けれどゆき、と呼ばれたあの子は もう、社会の資源なんかじゃない『ただのこども』で 偽物の自分がその名を呼んで、これ以上彼の生に関わるのはどこか気が引けた。
そうして、ファンとして最後に送ったのはすずらん。 幸福なこどもに、どうか幸運な未来が訪れますように それもきっと、自分が選ばなかった選択だから。]
引き取ったのが藤乃で本当によかったよ なぁ、あの子もいつか大人になるのかな…
[藤乃は、シルクに、その歌に、何を見たのだろう。 手を伸ばした無色透明へ、求めたのは何だったのか。 それを知るほど、あの温和そうな男に踏み込みはしなかった。 マリオのみていたものを、彼が知らないように。
呟いた問いは、独り言じみていて。 乾いた口の中、シロップの重たい甘さだけが、舌の上にこびりついていた。]
(175) 2015/09/18(Fri) 21時頃
|
|
――ヴェス、お前はどうだった? 俺と離れて、大人になって、 楽しいことはあったか?辛いことはあったか? そうそう、恋はしたのか?
[返答はあったか。あったとしてもきっと此方のこたえはなく。 代わりに、また唐突に話し出す。 一転して、ウキウキと楽しそうに問い詰めるは 大人になったヴェスパタインのことについて。 あの日分かたれた自分と彼。 片割れが歩んだ道の先は、一体どうなっていたのか。 それを聞くことが、自分の中の何かを慰めるであろうを期待していた。]
(189) 2015/09/18(Fri) 21時半頃
|
|
俺たちのマドンナは、今も舞台で歌ってるよ 世界一可愛いまま、ずっと
でも、ヴェス、お前はどうだ お前だけの人とは出会えたか?
[恋、恋、恋。あまい響き。 マリオの精神は歳月を重ねても 身体と共に心の一部はあの日止まったままだった。 だから自分が知る恋とは、いつの日か彼と共に見た淡い憧れのようなそれだけ。
だから、聞きたい。自分の知らないそれを、彼から。 理解はできなくても、 実感も納得も出来なくたって、むしろ 諦めはきっと、平穏を与えてくれるから。**]
(190) 2015/09/18(Fri) 21時半頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る