95 天国に一番近い島
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[蒸し暑い室内に、寝苦しさを覚えて目が覚めると、真夜中であった。 この部屋に、クーラーなんて気の利いたものはない。 それどころか、扇風機も随分前に壊れて久しく使っていなかった。 カーテンの無い窓からは、月が顔をのぞかせている。]
あっちぃ…
[男は古びたベッドに、風呂上がりのままであった、裸の上半身を起こした。 そのままスプリングを軋ませてベッドを滑り降り、かろうじてキッチンの様相を保っている水場へと向かう。 水道からグラスに汲んだ水は、生ぬるく男の喉を潤した。
ふと、窓の外を眺める。 殆ど真上まで昇った月は、満月に一歩満たない、わずかにいびつな形をしている。 それは、夜が明けたら鎮魂祭が始まることを示していた。]
…やれやれ、ギリギリってとこかねぇ。
[そうつぶやいた声に、答える者は誰もいない。]
(55) 2013/09/03(Tue) 10時半頃
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[ちょっとばかり寝すぎてしまったようだ。 エフェドラには後でまた行くと言ってしまったが、流石に今さらというものだろう。 店はまだやっているかもしれないが、今から行く気にはとてもなれなかった。 男は部屋に一つきりの椅子にどっかと腰を下ろす。
この部屋に、人が来ることはない。 そもそもが小汚いオヤジだ、訪ねようなんて酔狂な女はいないし、件の噂のおかげで男も寄り付かない。 …だからこそ、こんなものが平気で置いてあったりするのだが。 男は机の上に放り投げられていた、“それ”を手に取る。]
…なぁー、俺もう36んなっちまったよ。 お前との約束、果たせっかなぁ…
[男の手の中で、月明かりを受けて、白銀の刃がきらりと冷たい光を放った。]
(56) 2013/09/03(Tue) 10時半頃
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―回想―
[彼女がそれを知ってしまったのは、偶然だったのか、必然だったのか。 そんなことは誰にも分からないだろうが、あの日彼女がそれを知ってしまったことだけは、変えようもない事実であった。]
『ねぇホセ、話があるの。』
[男のことを、独特な愛称で呼んでいた彼女は、その日いつになく真剣な顔をしていた。 後から思い返せば、怯えたような顔、だったかもしれない。]
『私、化け物かもしれない。』
[しかし彼女の唇から紡がれた言葉は、およそ現実味をどこかに放り投げたようなそれで。]
…は…ぁ? 何言ってんだ。 確かにお前の怪力は化け物じみて…
[彼女の右ストレートが男の顎を正確に捕らえ、男は力づくで黙らされた。]
(74) 2013/09/03(Tue) 17時頃
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『私、真剣なんだけど。』 …すみません。
[男は彼女に全く頭が上がらなかった。 黙った男を前に、紡がれる物語。 それは…この島にまつわる伝説に、よく似た代物だった。
100年に一度、赤い月と日蝕の重なる日、人狼が目覚める。 人狼として目覚める者は、分からない…しかし、彼女の祖先に当たる人物らに、人狼として目覚めた者が複数いるのだと。]
…。 [正直に言おう。 その時の男は、彼女の話は全くの作り話と思ったのだ。 それも、少々出来の悪い。 ただ、男の気を引きたいが故の、それだと。 だから、男は笑った。]
んじゃぁ、そん時ゃ俺が、殺してやるよ。
[その時の、彼女の表情は、覚えていない。]
(75) 2013/09/03(Tue) 17時頃
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[そして、数日後。 彼女は自ら命を絶つことになる。 唐突だった。 理由は誰にもわからなかった。
しかし、男だけは心当たりがあった。 …後悔、した。
既に両親を亡くしていた彼女の、身寄りと言えば男くらいなモノであったから、遺品として“それ”が渡された。 彼女自身の頸動脈を掻き切った、銀のナイフ。]
…そーいう、事かよ。 [彼女自身の思惑など、男には分からない。 けれど、男には、それは彼女の願いに思えた。 だから。]
そん時が来たら、俺が止めてやるよ…! [一方的に、誓った。 そうしなければ、いけない気がして。 そうでなければ…彼女が自ら死んだ意味が、解らない気がした。]
(76) 2013/09/03(Tue) 17時半頃
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[それから15年。 彼女の告げた年の、鎮魂祭がやって来る。
彼女の話が真実であったか、それとも妄想であったか。
真実であればいい。 そんな風に思うのは、異常なのだろうか…
まんじりともせず、鎮魂祭の、朝が来る。]
(77) 2013/09/03(Tue) 17時半頃
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/* 彼女はパティです多分。
(-38) 2013/09/03(Tue) 17時半頃
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[日が昇ると同時に身支度を始める。 この鎮魂祭に合わせて帰ってきたのだ。 繰り出さない法はない。
ボサボサと好き放題伸びている髪に手ぐしを通し、歯ブラシをくわえたまま鏡を見やる。]
…後3日はイケるな。
[無精髭を軽く撫で、そんなことを呟いてから口をゆすいだ。 残念ながら、部屋には食料など一つもない。 まずはそこからか。 男はその辺のシャツを適当に拾い上げ、いい加減に羽織る。 ズボンのポケットにごちゃごちゃと何やら詰め込んで部屋を後にした。]
(78) 2013/09/03(Tue) 17時半頃
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[生まれも育ちもこの島である男にとって、鎮魂祭は今さら珍しいものではない。 毎年見物しているわけでもないが、しかしこの空気は嫌いではなかった。]
おーおー、朝早くからご苦労さんなこった。
[鼻唄混じりに道をぶらぶら歩く。 朝早くから食料調達できそうなところは…と考えるが思い付かないので、とりあえず自販機でオレンジジュースを入手した。 そのままぶらぶらと広場へ向かう。
誰かに出会えば何と言うこともない話をしたかもしれない。 誰もいなければ、その辺のベンチに座って辺りを眺めているだろう。]
(79) 2013/09/03(Tue) 18時頃
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―広場―
[オレンジジュースを飲み終え、空いた缶をだらしなく口にくわえたままベンチに体を投げ出すようにして辺りを眺めていたが、何やら視線>>80を感じて振り返る。 ばちり、目があった気がしてどこか人懐こい笑みを浮かべた。]
よーぅ、兄さん見ねぇ顔だな。 観光かい?
[空き缶を手にしてから問いかけた。]
(87) 2013/09/03(Tue) 20時半頃
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[声をかけた若者は、ややひきつった笑みを浮かべたようだが>>97そんなことを気にする男ではない。 隣に座る青年を見やってにやりと笑う。]
鎮魂祭とか言う癖に、賑わってんだろ。
[問われた言葉には軽く頷いた。]
おぅ、生まれも育ちもこの島だ。 序でに死ぬのもここの予定だぁな。
(134) 2013/09/03(Tue) 23時頃
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―広場―
[新たな来訪者に挨拶をする若者>>137につられ、そちらに目をやる。]
よぅ、お前さんも観光かぁ?
[簡単な挨拶をするが、続いて繋げられた若者の言葉には思わず吹き出した。]
お若い…内って… 俺ぁそろそろ四十路だぞ…っ
[世間的にはまだ若いのかもしれないが、男自身にその気は無い。 それは15年も前に青春わ終えたと思っている男にとってはごく自然な感覚であったが、理解されることはないのだろう…される気も無かった。 しかし若いなどと言われてしまえば面白いとしか言いようがなく。]
あぁ、悪い悪い… 人狼、なぁ。
[いっそ俺を食いに来い。 そう思いつつも飲み込んで、何とはなしに空とそこに聳えるモニュメントを見上げるのだった。]
(194) 2013/09/04(Wed) 12時頃
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[唐突に、女性が呟く>>147。 数瞬の、間があった。]
…。
[男は緩慢な動作で女性を見やる。 それは、酷く迫真的な呟きで。 自然、男の視線は女性の杖へと向く。 そう言えば、気にもしなかったが、女性は足が不自由そうではなかったか。 しかし… どこか学者風の女性。
果たして、どちらだろう? 被害者か、或いは権威者か。
どちらにせよ。
興味がわいた。]
(196) 2013/09/04(Wed) 12時半頃
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[そんな頃だろうか。 ふ…っと日が陰る。 男は反射的に空を見上げた。
そして男は見る。 不自然に欠けた、太陽。]
…おいおいおい…
[マジか、と小さく呟いた声は、誰かに聞こえただろうか。 “彼女”の告げた年、“彼女”の言ったように日蝕が起き。 …次は、紅い月か。
そんなことを思う男の目の前で、太陽は再び真円を描く。 男を良く知るものであれば、いつになく鋭いその視線に違和感を覚えたかもしれない。]
(201) 2013/09/04(Wed) 12時半頃
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[来る者拒まず、去る者追わず。若者がその場を離れたところで何も言わないのがこの男である。 ふっと下した視線を傍らの女性に向け、口を開いたところであった。 聞きなれた少女の声>>208が耳に届き、そちらを振り返る。]
おーぅソフィーじゃねぇの、デートかい? [少女の傍らの少年を目にし、冷やかし口調で尋ねる。 どうしたのか、と問われれば、自分はそんなひどい顔をしていたのだろうかと思うが、理由をいう気は毛頭ない。]
いやぁ、一雨来るかと思ってなぁ。 [適当なことを口にするのは、島民である彼女達が、人狼伝説をより身近に感じているはずの者たちだからだ。 伝説が伝説であるのであれば、無為に怯えさせることもない。 もちろん、彼女たちが伝説をどこまで知っているかはわからないのだが…]
お前ら飯は食ったかぁ?屋台でよけりゃぁ奢ってやるよ。 [そんなことを言いながら立ち上がり。 そして、ベンチに座っていた女性を振り返る。]
お前さんもよかったら、どうだい? 何なら軽ーく案内もすんぜ。 [ナンパにしても随分軽い調子で問いかけるのだった。]
(217) 2013/09/04(Wed) 18時頃
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[若いっていいなぁ、なんて思いつつ、少女の様子>>219に思わず笑う。]
はっは、デートなんて、こんな別嬪さんに、失礼だろうが。 [くつくつと喉の奥で笑いながら言う。 その様子には嫌味など欠片もないだろう。]
なんでぇ、つまんねぇなぁ。 んじゃ、お前さんはどうする? [少女に断られてしまえば、子供の様に少し口をとがらせて、女性を振り返る。 何となく、彼女と話をしてみたいというのもあったから、もう一度誘いをかけてみるのであった。]
(224) 2013/09/04(Wed) 19時頃
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/* いかん、シーシャみたいなキャラが好きすぎてツライ
(-103) 2013/09/04(Wed) 19時頃
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[やや表情の和らいだ女性>>228に、男も笑みを返す。]
おばさん、ってぇなぁ、3人以上ガキ産んだ女に使う言葉だ。
[勿論そんなルールも無ければ何かを考えた言葉でもない、適当なことを言いながら、ごく自然な動作で手を差し出す。 それは彼女の足を気遣ってというより、女性に対するごくごく当たり前の気遣いであった。]
(232) 2013/09/04(Wed) 20時頃
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[ミスター、等と呼ばれてしまえば>>236何やら痒い、痒すぎる。 差し出した手に重ねられた手を危なげなく支えつつ、口角を上げるようにして笑う。]
ミスターなんて、柄じゃぁねぇよ。 ホレーショー。 好きに呼んでくれ。
[ファミリーネームを名乗る習慣はなかったから、名だけを名乗った。 観光客の名など一々尋ねることはしないが、名乗られれば覚えることだろう。]
お前さん、辛いのは平気かい?
[立ち上がった女性が危なげなく立てば手を離して、問いかけた。]
(240) 2013/09/04(Wed) 20時頃
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[ソフィアとグレッグが再びどこかへ行こうとするのであれば、片手をあげて挨拶をする。]
デート楽しめよー。 また後でなぁ。
[夜には広場で音楽に合わせた躍りがある、そこに彼らも参加するだろうと勝手に踏んで声をかけた。 約束をしたわけでも何でもないのでわかっては貰えないかもしれないが…]
(244) 2013/09/04(Wed) 20時半頃
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[女性はゲイル、と名乗った>>245。 そう呼ぶことも無い名だろうが、しっかりと覚えると名を繰り返す。]
ゲイルさん、な。
[返された言葉には満足げに頷くと、いつもの調子でふらりと歩き出す。 特別歩調を合わせているわけではないが、ペースはかなりゆっくり、近くの屋台へと向かう。]
鎮魂祭に観光に来たら、こいつぁ食わねぇとな。 …ホットウルフ2つな。 あぁ、ブラッディチリ増し増しで。
[屋台を出している男とも顔馴染みなのだろう、図々しいことを平気で言いながら談笑している。 代金を払うと、包みを二つ受け取って、一つをゲイルに手渡した。 …なんの事はない、ただのホットドッグである。 ただし、真っ赤なチリソースがたっぷりとかかっていた。]
(248) 2013/09/04(Wed) 20時半頃
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/* シーシャに執事服を贈ったのは… 何か着せてみたかったんだよな…うん
(-104) 2013/09/04(Wed) 20時半頃
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/* まぁ真面目な話、島民組には何かしら土産物配る予定だったんだ、当初は。 時間なかったけど。
(-105) 2013/09/04(Wed) 20時半頃
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―回想―
[こちらを見止めて駆け寄ってくる少年>>253には軽く手を挙げて迎える。]
よーぅグレッグ、久しぶりだなぁ。 いやぁ、鎮魂祭に合わせて帰ってきたんだわ。
[自身の噂をものともせずに慕ってくれる少年の様子は、男にとっても気持ちが良い物ではあった。 赤くなって慌てた様子の少年を長めですニヤニヤしてしまう。]
そーだ、グレッグ、土産だ。
[そんな内に、ふと思い出してポケットから小さな包みを取り出すと、ぽいっと投げる。 中身はバッジである。 少年が気に入ると良いのだが…]
(267) 2013/09/04(Wed) 21時半頃
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[手渡したホットウルフを、ゲイルは旨そうに食べる>>275。 その食べっぷりに、気を良くすると、自身もそれを頬張った。]
悪くねぇだろ?
[ぺろりと平らげれば、くしゃくしゃと包みを丸めながら問う。 ゲイルが食べ終わるのを待ってから、またふらりと歩き出す…と思いきや、直ぐに再び足を止めた。]
二杯くれ。
[声をかけた屋台で白銀に輝く飲み物を求めると、プラスチックコップを一つゲイルに渡す。]
シルバーバレット。 まぁ、ガキ向けのおもちゃみてぇな代物だがな。
[魔除けともされるカクテルと同名を教えるが、それはノンアルコールのジュースである。]
本物は、バーでシーシャにでも頼むと良い。
(290) 2013/09/04(Wed) 22時半頃
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[シルバーバレットも、ゲイルのお気に召したようだった。 大したものではないとはいえ、気持ちが良いものである。 その後もゆっくりと屋台の合間を歩き回る。 人込みの中に知り合いの顔を見つけたかもしれないが、話しかけられなければこちらから絡むようなことは無かっただろう。
そうこうするうちに、ふと、不穏な気配が漂い始める… それを、傍らの女性は敏感にとらえたようだった>>295。]
…。
[男の眼にも、その霧は明確に映る。 そして、それは、過去に聞いたことのある光景であった。 ますます伝説が、真に伝説であったのか、疑わしくなってくる。]
…ゲイルさんや。 ちぃっとばかし、疲れてきたかい?
[そう、尋ね。 もしも、行程が返ってくるようであれば、喧騒を少し外れ、丘の上へと案内したかもしれない。 勿論、ゆったりとしたペースの歩みで。]
(304) 2013/09/04(Wed) 23時頃
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[ただでさえ、人込みというものは疲れる。 まして足の悪い彼女にとっては、余計に疲れるだろうと思う。 しかし、それだけではない何かも感じ、ゆっくりと喧騒を離れて丘へと向かう。 緩やかな傾斜を描く丘ではあるが、彼女はついてこられるだろうか。 少しばかり気にしながら、もしもきつそうであれば押しつけでない程度に手を貸すことだろう。 そうして丘へと上がれば、夕方の風が通り抜けて行くのであった。]
よっこらせっと。
[男は無頓着に草原へと腰を下ろす。 祭りのメインは広場だ、この辺りは人が少ない。 ゲイルがどこかに腰を落ち着けるのを待ってから、口を開く。]
この島にまつわる伝説は、知ってるかい?
[彼女の様子からして、知らないことは無いだろうと思いながら、そう問うた。]
(312) 2013/09/04(Wed) 23時半頃
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[彼女の反応>>317から、やはり“人狼”がキーワードであることを確信する。 もう一歩、踏み込むことにした。]
んじゃ、アレは何だか知ってるかい?
[尋ねつつ、丘の頂上にあるソレを指さした。 ソレ…処刑台である。 もう長いこと使われていないそれは… しかし過去に使われたという言い伝えが残っていた。 “彼女”も言っていた。]
人狼退治の処刑台。 最も、人狼が誰かなんて見分けはつかねぇ。 人間も、随分あそこの錆になっただろうけどな。
[何でもないことのように淡々と。 しかし余計な脚色も何もなく。 まるで事実を述べるかのように、呟いた。]
(324) 2013/09/05(Thu) 00時頃
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