176 両片想い薔薇村-Snow fairy
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― 回想・車内にて ―
………、何だ。やっぱり座っちゃまずかったのか?
[不本意気に軋んだ座席に、何を思われたか。 もしも樫木がそれを口に出していたなら、"そんな歳じゃあない"と睨む視線の一つも向けてやっただろうが、心の声>>434なんて、それは勿論聞こえやしない。
だから、自分の腰の辺りに注がれる――思い違いで無いのなら、ある種の憐れみすらも感じられる視線の意味もわからずに。 何処か居心地の悪い気分で視線を泳がせば、少しだけ身体を廊下側に寄せてみた。
けれど樫木の口から続いた言葉は、これまた何ともけったいなもので。 言っている言葉自体は不躾なものなのだろうが、本人のあまりの真剣さと、そしてあまりに飛躍した内容とに思わず吹き出しそうになったから――無理やりそれを押し込めようとすれば、噎せるように咳を二、三度。]
(7) 2015/11/20(Fri) 01時半頃
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――ッ、げほ、……、そうだ、な。 樫木の方が、ずっと生きていくのが上手そうだ。
………、俺も樫木くらい口が回れば、緊張しても上手く話せるんだろうなぁ。
[寄せた眉はすっかり解けて、今は情けなく下がるばかり。 彼の話す西訛りの言葉を聞きながら、立て板に水とはまさにこの事かと思いつつも、ぽつりと呟いた言葉は本音。
そう、樫木くらい口が回り、今のように面白い冗談の一つも飛ばせる質をしていたのなら(樫木は真剣なのかもしれないが)、"あの人" の事も退屈させずに済むのだろうかと。 此方に身を乗り出して斜め前の座席を見やる樫木>>437の後頭部に、僅かな羨望を滲ませた視線を向けつつ考えるのはそんな事で。
そうして通路を挟んだ逆側から飛んできた声に視線を向ければ、そこにあるのは先程見かけた見知らぬ顔と、隣には何度か見た事のある顔>>428。 成る程、見覚えの無い方は "なめたろ"で、見覚えの無い方は……何となく "カイロ" よりは "キール" ぽいと結論付ければ、その名前だけは頭に叩き込んでおこう。
そんなこんなで漸くバスが出発すれば、窓の外の景色は緩やかに変わっていく。]**
(8) 2015/11/20(Fri) 01時半頃
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/* ひいまってひわきたまって
(-5) 2015/11/20(Fri) 01時半頃
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/* まってわたし両方見覚えの無い方っていってる見覚えあるんだよ!!!!!!!
(-7) 2015/11/20(Fri) 01時半頃
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― 回想・車内にて ―
[気まず気に問うたそれへの返答>>17に、胸に浮かぶのは小さな安堵。 とはいえ駄目と言われても今更席を変わるのも億劫ではあったから、最初からあまり退くつもりは無かった事は一応秘密にしておこう。]
人の運転している車ではたまに酔うが、まぁ平気だろう。
………ん、あぁ。ありがとう。 でも大丈夫だ、後で運転を変わるかもしれないから。
[運転を申し出たのも、そんな理由があるからで。 そうしてガサゴソと荷物を漁り差し出された酔い止めは、寸時瞬きを繰り返すも苦笑と共にやんわりと押し返しておく。
後々運転を変わる時に、薬を飲んでいたら運転を変わる事が出来ないから。 だから薬の代わりにタブレット菓子を一粒口に放り、気を使ってくれた礼にと樫木の方にも差し出してみれば、彼は手を出してくれただろうか。
俺よりも歳は若かった筈だが、所属年数は俺よりも長かったと記憶している。 そのせいか、この旅にも慣れた雰囲気を出している樫木にはまたひとつ小さな羨望を。]
(25) 2015/11/20(Fri) 04時頃
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………、この咳は、風邪じゃあなくてお前の所為だが。 まったく、何時もながらいきなり笑わせ、……る、ッ…な、って言ってるだろう!?
[背をさすってくれる手>>18には、感謝が二割と残り八割は勿論恨み。 大きく息を吸って、何度か押し込んだ笑いにホッとして溜まった息を吐き出そうとした瞬間に、またしても飛んでくるのは茶化すような樫木の言葉。
前半は、"別の意味" で息が詰まり――だって正に、自分が今その厄介な病を患っているのだから。 お陰で妙に緊張してしまえば、最後の〆の言葉に文句の途中で再び咳き込んでしまった。
流石に二度も笑いを堪えさせられれば、息苦しいことこの上ない。 息苦しさと酸欠とで僅かに上気した顔のまま――あまり顔には出なかったと信じたいが――怒鳴りつけるように文句の続きを紡いだのなら、仕切り直すように荒く一度息を吐いた。]
(26) 2015/11/20(Fri) 04時頃
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………、ふぅん。 てっきり、"爆発" するのは得意技かと思っていたが。
[そうしてふいに調子の変わった声>>19に、軽い咳と共に息を整えながら相槌を打つ――ついでに、軽口もひとつ添えて。 此処からは樫木の表情はよく見えなかったから、いつも調子のよい彼が今、どんな顔でその言葉を吐いているのかは想像が出来なかったけれど。
すっかり落ち着いた息で、数度呼吸を繰り返し。 背もたれにもたれたまま、動く窓の外の風景に視線をよこしながら此方もまた声量を落として言葉を紡ぐ。]
それでも、口は大事だろう。 ……口が上手ければ、その分機会に恵まれる。話せないよりもずっと羨ましいさ。
[そう、話せなければ伝える事すらも出来やしない。伝えたい事があったとしても、言葉が出てこなければ相手には何も伝わらない。
中身が何も無かったら、と樫木はそう言うけれど。それは裏を返せば、中身があれば印象に残りやすいという事だ。 樫木の言葉とて、そりゃあ軽口も多いだろうが、それだけだとは思えない。]
(27) 2015/11/20(Fri) 04時頃
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………、爆発したくなったら言うよ、火薬を強請りに。 そっちも言ってくれれば、花火くらいは用意する。
[樫木と話す時は、その口につられるのか軽口もするりと出てきてくれる――お陰で、こうして皮肉の応酬になる事もしばしば。 だからこうして今回も、フンと鼻を鳴らして唇の端だけを歪めてみせた――これが作戦会議なのだとしたら、交渉は成立したという事にしよう。]*
(28) 2015/11/20(Fri) 04時頃
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[そうして再び――半ば無意識に斜め前の座席を見れば、そこに見えたのは身を乗り出すような "あの人" の姿>>12。 その様子を目にすれば、整えた息はあっさりと、止まる。
その、距離の近さに。"あの人" と隣の青年の、まるで密着するような距離に呼吸を忘れて其方を見つめ。 ――じくり、じくり。胸を鈍く痛めつけるのは、まぎれもない嫉妬の念。
叶うならば、貴方の隣に座りたかった。 叶うならば、少しでも近くにその体温を感じたかった。 叶うならば、楽しげに言葉を交わしたかった――貴方の隣に座る、青年のように。
前の席を凝視していたものだから、樫木と逆隣の二人の会話は全く耳には入って来ずに。 敢えて呼び掛けられたりすればきっと、慌てて其方を向きはしただろうが。
――ガリ。 動こうとしてくれない眼球を、無理やり右へと動かして。 尚も楽しげに飲み物を飲んでいるらしい二人>>13の方から視線を外せば、口の中に残ったタブレット菓子を力任せに噛み砕いた。]*
(29) 2015/11/20(Fri) 04時頃
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[それから、隣の樫木と、或いは別の者と会話を交わしはしただろうか。 暫くは心もざわついたままだったけれど、それでも時間が経てばある程度は落ち着いてくれる――それでも、何度かちらりちらりと斜め前の席に視線を送ってはしまったけれど。
だから、途中で運転の交代を頼まれたのは>>10正直なところ、有難くもあって。 ……ハンドルを握っている間は、少なくとも余計な事は考えずに済むから。
樫木がその時も隣に居たなら、軽い挨拶を交わして席を立つ。 運転席へと向かう最中、斜め前の座席の隣を進むその、瞬間。
ほんの、ほんの寸時だけ。流れた視線で、"あの人" の姿をそっと、拾い。 ――ついでに隣の青年の頭頂部を、完全な八つ当たりで鋭く鋭く睨み付けてしまったのは、少しだけ反省している。
そうして運転席へと辿り着けば、席に着いてハンドルを握り。 途中で誰かに交代を申し出られればそれに甘えたかもしれないが、そうでなければこのまま目的地までバスを走らせてしまう事にしよう。]*
(30) 2015/11/20(Fri) 04時頃
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― ロビー ―
[車が目的地に到着すれば、運転席に座っていたとしても居なかったとしても、降りる順番は殆ど最後だっただろう。 肩にボストンバッグを掛けて、バスを降り。老紳士の説明>>1を聞いたのなら、その手からサイリウムバンドを受け取った。
――温泉もあるのか、と。 温泉なんて、久しく入っていなかったもので、その言葉に少しだけ心を浮つかせる。 そうしてロビーへと入って行けば、何時もよりも何処か青い顔で鍵を見つめる "あの人" の姿>>22が目に入った。]
…………、……ゲイリー。
[きょろ、きょろり。 軽くあたりを見回して、今度こそ彼が誰かと話しているのではないと確認すれば、じわりと浮かぶ緊張を握りつぶして彼の方へと足を進める。
彼の背後から、そっと小さく彼の名を呼んで。 もしもそれで彼が此方を向いてくれたのなら、またひとつ緊張を強いものにしながら。]
(31) 2015/11/20(Fri) 04時頃
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酔ったのか? 顔色がえらく悪いぞ。 悪い、運転が荒かったか……、吐きそうか。
[間近で見れば、彼の顔は一層青く見える。 その事に冷えた汗を流しつつ、前にまわり緊張も忘れて彼の顔を覗き込めば、彼はどんな表情をしていただろう。 できるだけ気を付けてはいたつもりだったけれど、もしかしたら運転が荒かったのかもしれない。 だとしたら彼には……本当に、悪い事をしてしまった。
そうして、彼の手に握られた鍵へと視線を移し。 眉間のしわを少しだけ深めたのなら、"すぐ戻る"、と再びロビーの入り口へと向かう。
向かう先は、鍵のかかる壁の前。 その前で僅かに身体を固めた後、二つのうちのひとつが無くなった一番の鍵を手に取れば、歩調を早めて再び彼の元へと戻っていく。]
(32) 2015/11/20(Fri) 04時頃
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………、同室の約束をしている人が居るか、他に同室したい人が居るなら後でちゃんと変わるから。 あぁ、いや……、調子が良くなったら、ちゃんと返して来る。
[チャリ。小さな音を立てる鍵を彼の前に軽く掲げて、何処か言い辛そうにそう、告げて。 ――そう、例えばバスで楽しげに話していたあの青年とか、なんて。 どろりと昏いそんな思いが浮かばなかったといえば嘘にはなるけれど、それでも今は彼の身の方が心配なのもまた、事実。
これでも一応、医者の端くれ。 せめて彼の具合が良くなるまでは、面倒を見させてくれればよいとそう願いつつ、彼の返答を待つ。
あぁ、それにしても。 "医者"を盾にすれば、こうして臆面もなく彼に近付けるとは――全く何とも、滑稽なことだ。]*
(33) 2015/11/20(Fri) 04時頃
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[声を掛けるタイミングだとか、あるいは選ぶ言葉だとか。 元々そういう事は得意とはしていないというのに、相手が彼となればその不器用さもさらに増す。
タイミングを計り損ねたのか、言葉を選び間違えたのか、或いはその両方か。 振り返ってくれた色白の肌>>45は歪に歪み、どう見ても "歓迎" はされていないように、思えて。]
………、そう、か。 ならいいが……、その。……、いや、何でもない。
[彼の顔色は、目に見えて青い。 流石にそれを見れば、"大丈夫"でない事くらいはしれたものの、彼の言葉を否定する気になんて、なれなかった。
あぁ、まったく。体調の優れない彼に逆に気を使わせてしまうとは、何たる体たらくだ。 その上、何とかフォローを入れようと開いた口は、結局意味の無い言葉の欠片だけを落として閉じてしまったから、情けないったらありはしない。
――けれど、彼のこの反応はきっと正常なのだろう。 心を許した相手なら兎も角、"ただの友人" に弱みを見せるなんて、逆の立場ならばきっと俺もしないだろうから。 ……自分が彼に弱い所を見せたく無いのは、また別の理由があるからなのだが、それは今は "関係の無いこと"。]
(61) 2015/11/20(Fri) 12時半頃
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[彼にも、そんな相手が居るのだろうか。 心を許し、例えばこんな時に隠さず "辛い" と……そう、言えるような相手が居るのだろうか。
ただの一言を残してその場を後にしたのは、若干の気まずさもあったから。 鍵を取る前に同室の――一時的とはいえ、同室となる事の許可を取るべきだったと気付いたのは、1番の鍵を手に再び彼の元へと戻ってからだ。
伸ばされそうになった手>>46は、黒のコートには届く事は無かったようだから。 彼の元に戻るまで、再び襲ってきた緊張に締め付けられる胸に唾を飲み、今度こそ努めて軽い口調で言葉を交わそうと心に決めて。
――けれど実際に向けたのは、逃げ道だらけの気まずげな言葉だけ。 彼の体調の悪さにつけ込んだようなこの行動にじわりと自己嫌悪を覚えつつも、言ってしまったものは仕方がないと彼の返答を待って、いれば。]
(62) 2015/11/20(Fri) 12時半頃
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…………、え、…俺を? そう…、そう、か。………あぁ、いや、その。嫌とかじゃあない、なくてな。
――すまない、まさか貴方に誘って貰えると思ってなくて、……あまり人にそうして誘われるのは慣れてなかったから、驚いた。
[――あぁ。墓穴を掘っている気しかしない。 俺はただ、"誘って貰えて嬉しい" と、ただそう言いたいだけなのに。
それを邪魔するのは、またもこの厄介な感情だ。 彼は気を使って、そう言ってくれているのではないだろうか。 本当は他に同室になりたい人が居て、こうなってしまって内心では残念に思っているのではないだろうか。 その上俺のこの反応だ、……嫌がられていると、誤解されてしまってはいないだろうか。
ぐるりぐるりと不安ばかりが渦巻いて、それを解消する言葉は一つも出て来ない。 けれど、このままではあんまりだ。彼が気を使って言ってくれたのだとしても、この反応のままでは誘ってくれた彼に対して失礼過ぎるじゃあないか。]
(63) 2015/11/20(Fri) 12時半頃
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――……迷惑じゃあない! ……あ、…悪い。けど本当に迷惑とは思っていないんだ、その、…同室、に。…なってくれた事も。
[そうして必死に言葉を探していれば、大きく揺れる彼の髪とそして落とされた謝罪>>48に、思わず語尾が強まってしまったから――彼を、驚かせていなければ良いのだが。
言葉で伝えるのは、本当に苦手だ。 だからこうして喜びと感謝ひとつを伝えるのも、何とも説得力のない言い方になってしまって、これじゃあ伝わるものも伝わらないと内心で肩を落とす。
バスの中で樫木と交わした会話を思い返し、小さく溜息を吐いて。 ――やはり言葉は重要だ、俺の口がもう少し上手ければ、彼にこうして彼に気を使わせる事も無かっただろうに。]
(64) 2015/11/20(Fri) 12時半頃
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――……ッ、
[何処かまだ沈んだような雰囲気で部屋へと向かおうとする彼の後に続こうとすれば、その足取りの覚束なさに思わず彼の方へと手を伸ばしてしまい。 半ば反射的に、支えようと掴んだ彼の腕は――彼が複雑な顔をすれば、すぐに離しただろうけれど。
しかし万一、そうでないなら。 掴んでおいて勝手にすぐに離すのは心証が悪いだろうから、部屋まではそのままで……いさせて、貰おうと。]
いや、適当に大部屋で寝ようと思っていたからむしろ……助かった。 何だか気を使わせてしまったようで悪、……じゃあ、なくて。…ありがとう。
………、実は俺も昨日は、あまり眠れなくて。 次の日が楽しみで眠れないのなんて、…子供の頃の遠足以来だったよ。
[彼の唇に触れる白い指を視界の端で捉えながら、ゆらりと一度視線を揺らして、ついつい出かかった謝罪はぐっと飲み込んで、代わりに礼の言葉を向ける。 ついでに、少しだけ言い辛そうに暴露をひとつ。実際昨日は、緊張のあまり殆ど寝られやしなかったんだ。]
(65) 2015/11/20(Fri) 12時半頃
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[彼と同室になれればよいと、そんな淡い夢を見ていた事は否定しない。 同室になって、久し振りに彼と話して。あわよくば共に探索出来たならと、確かにそう願っていたとも。 ――けれど、こうして同室になって貰えただけでも夢のようなのに。この上探索までとなれば、流石に……彼に、迷惑だろうが。]
………、願い事。 スノウフェアリーへの願い事、何か決まってるのか?
[あぁ、それなのに。 未練がましくこんな話を彼に振るあたり、全く諦めきれていないという事なのだろうけれど。
そんな自分に、内心で呆れの溜息を吐いて。 また少し緊張をぶり返させながら、見えてきた部屋の扉を見れば、じわりと手袋の中の手に汗が滲む――どうしたものか、この手袋は "借り物" なのに。]
(66) 2015/11/20(Fri) 12時半頃
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/* これは他から見ればバレバレなんだろーなお互いって思うけどおれのおもいびとかわいい(かわいい)
あとねえサミュ君めっちゃ飴玉噛み砕いてる。。。7個。。。
(-32) 2015/11/20(Fri) 20時頃
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/* あとさこれすげーーーいおうか迷ったんだけどさ
>>92 気にせず好きなように動いてください、ってエロくない????????私の心が穢れているから????(真顔)
(-33) 2015/11/20(Fri) 20時頃
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[俺の返答に、下がる眉。 流石に凝視は出来なかったものの視界の中には収まっていたから、当然と言えば当然のその反応に密かに息を詰める。
あぁ、違うんだ。 本当に嫌なわけではなくて、ただ何と返せば良いか分からなかっただけなんだ。 嬉しい、と。そう言ってしまってこの気持ちがばれてしまえば、きっときっと気味悪がられてしまうだろうから。 ――かと言って、"友人" がこんな時にどう返すのか、なんて。 そんな経験も知識も薄い俺には、予想すらも出来やしない。
けれど、荒げた声は貴方を怯えさせてしまうかと懸念したものの結果としては良い方向に転んでくれたよう。 きょとりとした青い大きな瞳の動き>>84には、恐れていたような負の感情は見えなかったから。
それにしても、本当に上手くいかないものだ。 せめて貴方の前では、凛とした風に振舞いたいのに――先程から彼に見せているのは、それとは真逆の情けない所ばかり。]
(162) 2015/11/20(Fri) 23時半頃
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………いや、…此方こそ。
[けれど、思わず貴方の腕を掴んだ手は、予想に反して振り払われはしなかった。 その事に驚愕しつつも、お陰で離すべきだと思われた手は尚もそこに留まったまま。
ふ、と軽く視線を逸らし、上ずったような貴方の声>>85には居た堪れない心地で短く返す。 きっと貴方も、唐突に腕を掴まれて驚いたのだろう。 しかしどうやら嫌がってはいないようだし、振り払われもしなかったのだからとそんな言い訳だけはつらつらと並べて、そのまま廊下を進んでいく。
目を逸らす間際に見えた、貴方の顔。 先までずっと青白かったその肌に、ほんの薄っすらとだが血の気が戻っていたのには、胸中で大きく安堵した――その理由には、終ぞ気付かないまま。]
(163) 2015/11/20(Fri) 23時半頃
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そう、だな。 ……うん、見たかった。
( 貴方と、一緒に )
[自分も同じく眠れなかった、と。 小さな秘密を共有してみれば、聞き返された言葉>>87に少しだけ表情を和らげる。
無論、スノウフェアリーが見れるのを楽しみにして眠れなかった訳では、ない。
"眠れなかった理由は、スノウフェアリーではなく貴方だ"
……そう告げたのなら、貴方は一体どんな表情をするだろう。矢張り――引かれて、しまうのだろうか。
近付いた距離は、落ち着かない。 バスの中では隣の彼を睨み付ける程に羨んでいたのに、今となっては隣で無くて良かったのかもしれないと思う程。 だって、もしもバスの中で隣に座っていたのなら。きっと俺は、ただただ口を噤んで貴方にずっと退屈な思いをさせてしまっただろうから――実に、口惜しい事に。]
(164) 2015/11/20(Fri) 23時半頃
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(……約束、なんて。貴方以外と――する、もんか。)
[約束が無かったのなら良かった、と。 貴方のその言葉に、それは此方の台詞だとそう喉まで出掛かってしまった。 唇を撫でる手が冷え切っている事には、彼の白い肌からは気付く事が出来ないまま。 ……気付けば、名残惜しげにこの手袋を返す他に無かっただろうが。
元々、人付き合いはそう得意な方じゃあないから。 好き好んで、誰かと二人で同室になんてなろうとすらも思わない……貴方、以外とは。
むしろ、貴方の方が約束が無かった事に驚くくらい。 だって、貴方は俺よりもずっとずっと、人を惹きつける雰囲気を持っている。 俺とて、それに惹かれた者の一人なのだろうが――そんな貴方が羨ましくて、妬ましくて。
そして少しだけ、不安になる。]
(165) 2015/11/20(Fri) 23時半頃
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………そうなのか。 何でかな、貴方は何だか……、願い事を用意してそうだと、そう思っていた。
[ふと振ってみた話題には、少し予想外の返答>>90を貰う。 次の話のネタに、と貴方はそう言っていたけれど、それでも何故だかそう言った事は嫌いじゃあないのだと勝手に思い込んでいたらしい。
願い事なんて、欠片も信じてはいないけれど。 しかし束の間の夢に酔うのは、決して嫌いでは無かったから――見えた相違点に、密かに肩を落とした。
まだまだ貴方に関しては、知らない事ばかり。 一つ知るたびに、少しだけ貴方に近付けた気がして嬉しくなって。 そして同時に、まだまだ遠い距離を自覚して少しだけ寂しくなるのは……きっと俺が、我儘だから。]*
(166) 2015/11/20(Fri) 23時半頃
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― 1番ルーム ―
[鍵を開けて部屋に入り、扉を閉めて。 そっと離された身体>>91の事は、流石に引き止める訳にはいかない――そんな口実も、もう浮かばない。 身体が離れるその、間際。貴方の指が手に触れはしたけれど、革の手袋越しではその冷たさは伝わって来ずに。
部屋は思ったよりも広いようで、二人で過ごすにも快適に過ごせそうだと。 貴方に倣って荷物を部屋の端に起きながら、くるりと軽くあたりを見回してはそんな事を考える。
あの老紳士が言っていた>>1ように、冷蔵庫もちゃんとあるようで。 貴方がベッドに向かうのを尻目に冷蔵庫へと向かったのなら、その中から水のボトルを取り出して貴方の元へと歩いていく。]
…………、元々、そのつもりだった。 あぁ、さっきよりも顔色も良くなってきたみたいで安心したよ。……どうぞ。
[ベッドに座る貴方の前に立ち、少しだけ背を屈めて彼の顔を覗き込む。 何だか何時もの診察をしているような気分になってしまったから、ついつい "患者" にするように貴方の前髪をそっと払い、その顔色を観察してしまった。]
(169) 2015/11/20(Fri) 23時半頃
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[先よりもマシになっている事に気付いたのなら、今度こそ安堵の息を吐き。手にしたボトルを貴方へと差し出せば、少しはなれた椅子か、ベッドか、さて何方に座ったものかと逡巡する。 そしてやがて、人一人分の半分の空間を開けて貴方の隣へと腰掛けた。]
……あぁ、…そう言えば。 手袋、ありがとう。お陰でとても暖かかった。
――……そっちは、冷えなかったか?
[外なら兎も角、此処はもう部屋の中。バスの中でも頑なに取ろうとはしなかったこの手袋も、流石にまだ付けたままでいるのは不自然だろう。
本当は、返したくなんてない。 あわよくばこのままずっと借りていたいとそう思うけれど、それでも彼に礼のない奴だと思われるのは、嫌だったから。
それでも、名残惜しさは消えてくれやしないから。 不自然にならない程度にゆっくりと手袋を外したのなら、少しだけ目を伏せて彼へとその手袋を渡さなければ。
――そのまま彼がその手袋を、受け取ってくれたのなら。 その時に生身の肌に触れた彼の手のあまりの冷たさに、きっと瞠目してしまっただろうけれど。]
(172) 2015/11/20(Fri) 23時半頃
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[――自分の事は、少なくとも人並みには我慢が出来るものだと思っていた。 嘘はあまり得意ではないが、それでも平静を装う事くらいは、難無く出来るとそう、思っていた。
なのに、さっきから。 手袋を借りた時もそう、偶然を装ってはその体温に触れてみせようとしてしまうのは、我慢が全く足りていないから。 貴方の反応は案の定、あまり宜しく無さそうなもので。 もうするまいと、そう誓おうとしたのは……実は、今日が初めてじゃあ、ない。
不安は、何も消えていない。 この気持ちが万一暴露る事があったのなら、その時はきっと、軽蔑の眼差しで見られるのだろうと。今でもそう、思っているのに。 なのにそれでも、貴方に触れる事はどうしても止められずに。
そうしてまたしても、診察じみた手付きで貴方に触れる――けれどこれは半ば無意識の事だったから、どうか許して欲しい所。 その時に貴方に貰った "ありがとう" は>>229、じわりと胸に充足感をもたらしていく。 とくり、とくりと刻まれる心音は、緩やかながらも強いもの。 鼓動の度に詰まる息の苦しさは、いつまで経ってもなれる事は無かった。]
(249) 2015/11/21(Sat) 17時頃
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[ベッドに腰掛ければ、ギシリと緩くスプリングが軋む。 普段は何の事もないその音が何故だか今は大きく響き、妙に緊張した心地にさせられた。 ――大丈夫、大丈夫。同じベッドの上とはいえ、貴方との距離は十分に "遠い" 。 この卑しい下心が見える程に、決して近くはない筈だ。
そうして静かな静かな部屋の中、手袋を外して貴方へと渡しながら、眼鏡の奥からこっそりとその姿を垣間見て。 少し焦ったような声>>230の意味はわからない――あぁ、やはり使ったそのままを返すのは失礼だったかと、そうぎくりとはしたけれど。
しかし、その後悔に頭を抱える暇も無く。 貴方の温もりを失った俺の手に触れたのは、まるで氷のような冷たい冷たい貴方の、手。]
(250) 2015/11/21(Sat) 17時頃
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