139 【R18】ノスフェラトゥの館【軽バトルRP】
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/* トニーさんの最後に号泣した 思ったけどトニーさん村建てさんあるかな…
(-1) 2014/11/16(Sun) 23時頃
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―遠い昔のこと―
[いつの頃だか正確に覚えてやしない。 ずっと昔のそのまた昔のこと。 一人の住み込み家政婦がいた。
朝起きるのは鶏の鳴き声と同じ朝日の中。 欠伸を噛み殺しながら彼女は今日も今日とて家事に励む。
薄い黒髪に漆黒の瞳孔が引き立つ灰色の瞳。 夏でも冬でも身に纏う布地は麻布で出来たみすぼらしいものだった。
まだ年は十代の半ばを過ぎた頃。 大人になるにはまだ余年が残っている年の瀬に、彼女は一羽と出会った。
それはそれは、まぁるい月が綺麗な夜に。]
(-197) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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あらまぁ…、怪我してる。
[仕事の合間に拾った鴉を彼女はこっそり持ち帰った。
翼だろうか。右翼に荒れた箇所がある。 鉄の錆びた臭いは、この一羽が傷を負っていることを彼女に教えてくれた。
日々の食事は食堂の給仕から残りを与えられていたけれど、それをこっそりと分け与えながら彼女は頭の片隅に残る知識だけで、その傷を癒そうとした。
拙くとも懸命な治療は効果を成したようで。 彼女はそのことを自分のことのように喜んだ。]
これであんたは自由だね。
[慈しむように翼に触れる彼女の手に、応えるように鴉は鳴いた。
彼女はそんな鴉の様子に満足気にキュッと唇を上げて、声を潜めて語り出した。
彼女の夢を。]
(-199) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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あんた、本当に人間みたい。
もしあんたが人間だったら…腕でも引いて森の中まで散歩を。
中に入り込めば、ウサギがテーブルに誘う。ワインを片手に。
真っ赤な茸の傘の下で踊りが始まったり、なんて…おかしな話。
[夜の帳が下りる頃に彼女は歌を口遊んだ。
タキシードを着たウサギにシフォンドレスを身に纏った蝶々たち。 剣の舞いを見せる七色の彩りのタイツを履いたカブトムシ。
綺麗な蒼い月が浮かぶ森の奥で迷子になってしまった少女の歌った曲を擬えた中に隠し切れない本音。
足を庇いながら彼女は笑う。]
(-200) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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“変わらないものなどない”
それが答えだとしてもあたし…、
[小窓の開く音に鴉は小さく鳴いた。 彼女は微笑みながら告げる。]
…やっぱりあんたは人間じゃなくて、鴉でいてよ。
自由に何処までも、飛んでいく鳥だからこそ、あたしはあんたを助けたんだから。
………でも、いつかあたしも空を飛べたらいいな。 その時は迎えに来てね…なんて、ぁっ…!
(-201) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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い、今戻ります!!
[階下からの呼び出しは彼女の名を告げていた。 慌ただしい様子で扉を開けた少女は一度、振り返り]
リー、“またね”
[薄暗い室内でも目立つ雀斑を煌めかせながら、部屋を後にしたのでした。
その後の鴉のことはまた何処か機会があれば紡ごうか。
どうして今更? そんなことは俺にも分かりゃしないが、物思いに耽りたい時くらいはあるだろう?*]
(-202) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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[だがまァ、歯切れが悪いことにこの物語には続きがある。
その後傷が癒えた鴉が向かった先は夜を統べる王の館。
どうしてそこに向かったのか、なんて野暮なことは言っちゃあよくない。
なぁに、出し惜しみはしない。 “ありきたりな台詞”さ。]
――人に、なりたい。
[カァカァと喚くしか出来ない鳥の囀りは、こんなことを強請ってみた。
闇の主は考えるような仕草ひとつしたものの、まさかのまさか、快諾しちまった。 その代わりにここで使用人ごっこが始まったけれども。
だがもとより人に興味はあったからか、鴉もそれくらいならばと引き受けた。]
(-203) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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[仕事内容は様々ではあったけれど、不器用なりに繰り返せば鳥頭も学らしく、そこそこ人間のように振る舞うことは出来たよう。
そんな日常のある時、主人が花を摘んできた>>@29 木の精霊の元で時たま、空を仰ぐように過ごしていた鴉にとっちゃあちょっとしたニュースだった。
あの花は風に揺られるとどのような芳香を漂わせるのやら。 そんな楽しみ方を知ったのは、毎朝早起きをして洗濯をしていた彼女の存在があってこそで。
病に脅かされる木の精霊達の存在に気付いてからは、哀れむ声を喉から出せなくて、口元から出たのは間抜けな鳴き声。
所詮は紛い物、なんて今更なことに気付きやがった。
請うたのは自分自身だってのに、主に逆恨みをした鴉はこの身を恨んだ。]
(人間に、なれたのなら。)
[散り散りと空気に溶けるように消えていくイイギリに宿る精霊>>@2:49を見ながら考えたのは、何と冷たいことよ。
左胸のある部分を掻き抱きながら、日々朽ちていく木に視線をやっては項垂れていた。]
(-204) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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[だが、話はまだ終わらない。
ポプラの木の不調を聞いていたからだった。>>@2:50
いつも自分より先輩の精霊についていた彼が、粒子となり空に消えてしまうのだろうか。
想像すれば、つま先が冷えるような心地に陥った。
屋敷は嵐の前兆か、風が轟々となっては窓を叩いていた。 そのうちの大風でも来るのかもしれない。
その前にと館の最上階にて本を漁ってみたが、遅かったのだと気付いたのは大風で幹を傷めたマルバヤナギの姿を見つけてから。
そこに宿っていたサリクスが、以前目にしたイデシアのようにポプラへと力を与えたのだろうと察してしまった。]
(-205) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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[庭師達の懸命な処置も、想像以上に早い進行を食い止めることは困難だったんだろう。
海の色が強い光の粒が溶けてしまうまで、何も答えてくれやしない空を見ていた。
花が口遊んでいたのはいつ頃だったか。 気づけば庭園にはひとりの従者>>@32が花を愛でていた。
その姿に羨ましいと何の力にもなれなかった鴉は、思った。
そんな鴉がポプラの木へと通うようになったのは、寂寥感からか、はたまたそれ以外の感情からか。
それは分からないまま過ぎ行く時の中で幾度となく繰り返される儚い命の果てを見送ったのだった。
そんな鴉に罰が当たることになるのは…また別の話。
ひとまず、おしまい。]*
(-207) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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―現在―
[指折りで数えたところで分からないくらいの、遠い昔のことを考えていた男を現実へと引き返したものは何だっただろう。
瓦礫の下で折り重なるような少年と少女の姿を、白い埃塗れになる男によって見咎めることが出来た。
その姿を見れば、薄っすらとその出来事が曖昧な輪郭から正確な記憶へと蘇ってきた。]
――っ!
[ “庇う”
その行為そのものにあまり良い記憶はない。
思い出すのはきらきらと輝く粒子となった精霊達の姿。
苦虫を潰したような顔をしながら、左胸を掻き抱くようにしてシャツを掴んだ。]
(@52) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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[きっと、きっと、目の前の喜劇こそ退屈を晴らすに相応しい代物だろうに、ちっとも胸が踊らない。
それはここへ訪れてから感じていたことだというのに、鏡越しの力の及ばぬ先で指ひとつ触れることが出来ない状況に鬱屈とした心は暗雲を呼び寄せる。
晴れることのない空。 いくつの命を散らして、それを見守るだけで何も出来ない自分。
そんなものはきっと、彼女も望んでやしないのに。 約束を果たせなかった自分に今更ながらツケが付いてきたのだろうか。
紛い物は、人間の皮を被りながら鏡を見つめる。 そこに映るのは自分ではない。
館内で生きている者たち。 ならばせめて彼らの行く末を見守ろう。
たとえ触れることが出来なくとも、眺めることでその生を刻み付けることができるのなら。
恨み言ばかり頭に刻まれるのはあまりにも、虚しくなるから。*]**
(@53) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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/* 上手く拾えなかった… 表に出すのはあれかなと思ったので灰で な、長い…(ゲンドウ)
(-209) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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/* 更新立ち会えず申し訳ない ショコラがご主人様確認しつつ トニー、ショコラ今更にお疲れ様 そしてベネットはお加減大丈夫か あんまり無理しないように
今夜もドタバタするのでこれにて 空気ブレイカー失礼致しました**
(@55) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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/* >>+209 お心遣い痛み入ります…
>>+210 ショコラちゃんは中の人込みで愛らしい方 リーは学んだ
(-223) 2014/11/18(Tue) 22時頃
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/* マーゴ村たてさん…かな? だとすると予想通りでした
(-233) 2014/11/18(Tue) 22時半頃
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/* んん、やっぱり村建てさんなのかな 凄く気の回る方だと個人的には思っています
んー、どうなるんだろうep
(-234) 2014/11/18(Tue) 22時半頃
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