219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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トニー! 今日がお前の命日だ!
2017/06/21(Wed) 05時頃
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— 6th day/フラワーアトリエ・へダラ —
はい、980円になります。 いつもあんがどうございますー。
[急にバイトのヘルプの呼び出しが来たので。 今日はRGのお仕事に時間を割いていた。
仮面も衣装もマントも身に着けていない、普段の姿。 素朴でいられる貴重な時間。
お客さんに、白い花の鉢植えを渡して、深々とお辞儀。 下積み時代からお世話になっている職場だから、勝手も身に付いている。
こうして笑顔を振りまく“私”も、……本当の私かどうかは、分からない。]
(0) 2017/06/21(Wed) 05時半頃
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[今日のミッションは、観覧車の天辺の<ステゴ>をどうやって倒すか。 この街のあらゆるもの、あらゆるサイキック、あらゆる手段をフル活用して、 その道を見出すことができるかどうか。
妨害は禁断ノイズたちが勝手にしてくれる。 なので、私が手を出す必要性もないだろう。……おそらくは。
バイトが終わるまでの少しの間、束の間の息継ぎ。**]
(1) 2017/06/21(Wed) 05時半頃
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/* >おそらく丈司くん 目視の精度めっちゃ高い!
(-33) 2017/06/21(Wed) 21時半頃
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/* 体調崩した人が多いというか、 ほぼ間違いなく低気圧のせいよなー……
去年もだったし、次に立てる時があったら6月は避けるようにしよう。 私のリアル都合も読み外して今めっちゃ忙しくてな……
(-43) 2017/06/21(Wed) 23時頃
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[花屋のバイトの時間も過ぎ、店長から声がかかる。 「今日はありがとう、もう上がっていいよ」と。]
はあい、了解しました。 今日はなんだか大変だごったね。
[敬語を使いつつも訛りがはみ出る喋り方は、 花屋に来てくれたお客さんには聞き慣れてるであろうもの。
繁忙期でもないのに珍しく人が多かった時間帯を切り抜け、 臨時の出勤を終え、エプロンを脱ぐ。]
(83) 2017/06/22(Thu) 00時半頃
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「また来週、ショーあるんでしょう。見に行くから頑張ってね」
あはは……ありがとうございますー。
[魔術師としての姿を知っている店長は、この店にもチラシを貼ってくれているし、 マジックで使う花を調達してくれたり、親身に支えてくれている。
過去を失くして、行く宛も無く彷徨っていた頃、 この人が拾ってくれなければ、今の私は無かったかもしれない。 コンクリートジャングルの中で初めて触れた、記憶の中の最古の優しさ。
来週のショーは、いつもの通りに最高の悪夢にしよう。 真実を覆い隠して、夢を魅せる、メアリー・サカエのステージ。
魔術師としての私の意義は、そこにある。]
(85) 2017/06/22(Thu) 00時半頃
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[——そんな、大切な絆も全て。 私にとっては泡沫の悪夢でしかなく。 自分勝手な理由でぶち壊すことに、躊躇いは覚えなかったのだけど。
長い長い夢から醒めるためのチケットを手にするのは、もうすぐ。 そうすれば全て、終わってしまう。
今のサイガワラを崩壊させてでも、私は“私”を取り戻す。]
(86) 2017/06/22(Thu) 00時半頃
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[見送ってくれる店長に手を振って、店を出る。 RGでの数少ない居場所を離れて、そして、死神はUGへ。
素顔を隠してしまうように、仮面を付け直し。 今の自分は魔術師であることを主張するような、深紅の衣装を纏い。
黒い翼を広げて、——振り返らずに、飛ぶ。*]
(87) 2017/06/22(Thu) 00時半頃
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— ドゥームプラザ・観覧車 —
[時が止まった、天に聳える巨大な円。 観覧車の、23時を示す位置のゴンドラに腰掛け、街を見渡す。 ……以前の反省を生かして、スカートの中は見えないように足はしっかり組んで、と。
ああ、絶景かな。 RGもUGもまとめて見える、天空の特等席。]
(101) 2017/06/22(Thu) 01時頃
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[RGでは、青い目をした大衆が虚ろな独り言を、同じように繰り返し呟いている。 “とある人”に教えてもらった、ブルースカルバッジを用いた広範囲洗脳の弊害。 禁断ノイズ精製の方法を実行するには、こうして時間をかけて、RGの意志を統合させる必要があった。 歪んだノイズを生み出すには、歪んだ感情を大量に消費しなければならないから。
でも——ね。罪悪感なんて無いのだ。 だって、RGでは見えないだけで何もかもがこれと同じ。 「トレンド」だと言って、流行りのものに追い縋り、声の大きい人が動かす波に弄ばれるだけ。 自分の意志で行動しているようで、大多数の意志に流されている。
くだらないバッジひとつに意見を操られて、それに疑問を持つこともない。 ここはそんな街。見た目通りのサイガワラの街。]
(102) 2017/06/22(Thu) 01時頃
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[まあ、今はそんなことはどうでもいいか。 この終末感すら楽しい景色の一部。
UGに存在する参加者と死神の数も減って行き、 禁断ノイズの黒が点々と見える。
どうやら精製陣のひとつは破壊されたみたいだけど。>>19>>20 まだ他の陣は生きているから、気にすることはない。 どうせこの最終手段も、最終日までに役者不足の演者を振るい落とす働きが精一杯。 最後の数組は、私の手でトドメを刺す。 その覚悟はとっくにできている。
なので、死神仲間のみんなはどうか、生きていたらまた会いましょうね。 と、もしかしたら自分のせいで殺してしまうかもしれない人たちへ、心の中でグッドラックを。]
(104) 2017/06/22(Thu) 01時頃
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[私が腰掛ける23時のゴンドラよりさらに少し目上、 0時を示すゴンドラの上に、象のノイズ<ステゴ>が座す。
この高度にいる、この重量を、如何にして引き摺り落とすのか。 または、引き摺り落とさずに倒すのか。 それこそが今回のミッション。
私は邪魔をしないで見ている予定。……あくまでも予定。]
(107) 2017/06/22(Thu) 01時頃
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[——と、どこからともなく、 黒い<バット>の群れがやってきて、こちらに飛び掛かってくる。]
んー、邪魔だべ。 落ぢろや。
[ケーンでそれを叩き落し、叩き潰し。 応戦しているとやがて、黒い<バット>たちは<ステゴ>の元へ向かって行く。
しかし<ステゴ>は、その鼻を鞭のようにしならせると、 そこから足を動かさないまま<バット>の群れを叩き落した。 禁断ノイズとはいえ、コウモリの群れではビクともしない象の威厳。
叩き落された<バット>たちは、凄まじい勢いで地上に落下した後、 体力が続く限り狂ったように<ステゴ>に襲いかかろうと真っ直ぐに上昇していく。 そして再び<ステゴ>の眼前に戻れば、もう一度同じように鼻の鞭を食らって叩き落される。 以下、無限ループ。
……地上から観覧車の天辺までを、懲りずに何度も往復するコウモリの動きは、 もしかしたら何かに利用できるかも、ね?*]
(108) 2017/06/22(Thu) 01時頃
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/* 攻略法フリースタイルなミッションだけど、 なんやかんやで奈直生くんのテレポで解決できそうだよねっていうおはなし
(-65) 2017/06/22(Thu) 01時半頃
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/* 本命が遠距離攻撃、対抗がコウモリに何か道具を運ばせて攻撃、 大穴がコウモリにぶらさがってスカイハイ っていう想定。
というかあれだな、感覚的には、こう、 離れたボスのところへ辿り着くために、雑魚敵を踏み台にして乗り継いで行くような、 懐かしいタイプの任天堂のアクションゲーム(
(-67) 2017/06/22(Thu) 01時半頃
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/* 遼ちゃんが生きてたら、ゴンドラの上をチェーンで登って行くかっこいいアクションが見れたかもしれないね っていう
(-69) 2017/06/22(Thu) 01時半頃
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/* 南師イズムがwwwww
(-84) 2017/06/22(Thu) 09時半頃
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/* 南師イズムを見てて思ったけど、やっぱり原作のキャラってすごくいい感じに濃いよなあ……
せめてリスペクトを込めて、 マジック用語まみれか金融用語まみれで会話したかったけど、 いろいろ詰め込みすぎてブレブレになってしまった案の定。
というかまあ、RP村はテキスト量が多いから、 特定の用語を2週間ほどごり押し続けるのは難しいんじゃないかっていうな
(-85) 2017/06/22(Thu) 09時半頃
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/* 今回は死神ズとは絡みまくったけど、 参加者と全然絡めてないんだよなーもったいない…
(-87) 2017/06/22(Thu) 11時半頃
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/* 戸隠くんがエントリー料に良心を取られたって、 えーうそでしょやさしすぎるじゃんもう……ってなってる(ほめてる)
(-106) 2017/06/22(Thu) 21時半頃
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/* めっちゃうれしいんだけど、おいしいんだけど、どーしよーかなー ほのめかすだけにしてた片思いを表にしちゃっても よいのかな
(-107) 2017/06/22(Thu) 22時頃
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[目下に集う参加者を見下ろしながら、 次々とやってくる黒い<バット>を露払い。 折角の絶景が曇るのが残念。]
ちょっとばり、多すぎだったっちゃね。
[まあ全部、私がしたことだけど。 禁断ノイズの量を少し鬱陶しく思いつつ、その羽にナイフを投げつけて消す。
——と、その時。 0時の位置にいる<ステゴ>が、鼻の鞭を勢いよく振り回しすぎて、 ぐらり、と、崩れそうになったバランスを、踏ん張っていた。*]
(189) 2017/06/23(Fri) 00時頃
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きゃああぁっ!?
[コウモリと戯れるのに夢中になっていたら、ゴンドラが激しく揺れた。 象が天辺から落下して行くのが見える。
そして近くにいた私も、揺れに耐えられずに中空に放り出され——]
……なあんて☆
[くるりと回りながら、黒い羽を広げ、 そしてさらに、それに重なるように“白い羽”も広げて、 ふわふわ、ゆっくりと地上へ降下。
<ステゴ>を落とせたみたい、おめでとう。 でも、それがそのまま地面に衝突したらどうなるか——想像できますよね?
“災厄”と呼ぶくらいですから。マグニチュードはどれくらいになるでしょうか。 ああ、RGの心配はしなくても結構。 それどころじゃあ、ないでしょう?*]
(207) 2017/06/23(Fri) 00時半頃
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/* あっもうちょっと待てばよかったかな
(-127) 2017/06/23(Fri) 01時頃
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[ふわふわ、宙を降下しながら、 左手に握っていた残り2枚の手札のうち1枚、スペードのAが、 風に飛ばされてどこかへと消えて行く。
“災厄”は祓われた。 とうとう、手元に残ったのは最後の1枚。
それを懐にしまいこみながら、 地面に優雅に着地をして、背中の“白い羽”は瞬く間に掻き消える。]
(224) 2017/06/23(Fri) 01時半頃
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震度4くらいまでなら動じませんでしたかね? この街は。
[<ステゴ>の落下の衝撃が食い止められた今、災厄は災厄にすらならず、 きっと真下にいた参加者も無事だったろうから、軽く肩を竦める。
誰かがこっちに気付けば、シルクハットを取ってお辞儀をひとつ。]
(225) 2017/06/23(Fri) 01時半頃
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6日目の生存、おめでとうございます。 ごゆっくりとご挨拶でもしたいところでしたが。 今は、いいでしょう。
[その場にいた数名を見回せば、無事な者だけでなく、会話をする余裕もない者もいたか。 追い討ちをかけるつもりもない。明日までタネは取っておくものだ。]
……明日。 生き返りを賭けたゲームの、最終日。
お待ちしております。
[それだけを告げて、取り出したコインを一弾き。 それは空中で薔薇のブーケに“入れ替わり”、受け取ろうとした者への餞別を。 質の高いお花を取り扱ってるへダラを、どうぞよろしくお願いします。
スカートを摘まみ上げて微笑み、そして踵を返してその場を去るだろう*]
(227) 2017/06/23(Fri) 01時半頃
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— 失われた回想・4 —
[長い時間を経て。 子供たちの悲願は、達成したかに思えました。
10億円を稼ぐという条件。 十数年を経て、それをとうとう満たした日のこと。 オトナたちに向かって、子供たち——既に成長してその枠をはみ出た者もいましたが——は解放を訴えました。 誰もが、鬱屈した暮らしからの自由を望みました。
しかし。]
(245) 2017/06/23(Fri) 03時半頃
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「君たちを自由にする?」 「さあ、何のことだか分からないな」 「それよりも次の公演の準備だ」
[——返ってきた返答は、これまでかけてきた長い年月を、 あっさりと裏切るものでした。
金の卵を産む雌鳥たちには、最初から、 檻の外へ出る権利など、与えられてはいなかったのです。]
(246) 2017/06/23(Fri) 03時半頃
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