143 【R15】善悪の彼岸
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[>>+4握られた手。冷たいだとか、温かいだとか、そんなことは思わなかったけれど、安堵を覚えたのは確かで。 その手を弱々しく握り返す。 確かな感覚に、泣き出したくなるのを堪える。 隠すように、唇を引き結んで俯いただろう。
弱音を吐いた所でどうにもならないのは、昔からのことだ。 けれど、今だけは、どうか。 涙を流すこともなく、ただ、俯く。 潤む視界から目を背けるように、きゅっと瞼を閉じた]
(+6) 2014/12/24(Wed) 23時半頃
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[>>+8数刻の後、顔を上げる。 ふぅ、と小さく息を吐いて、弱々しいながらも微笑んだだろう]
…ありがと。少し、落ち着いたわ。
[口角を上げて、寄り添ってくれていた彼女に礼を。 そうして、彼女と別れて、ふらりと寮の中をさ迷い始めただろう。 何にも触れられないこの手では、何をしていいのかすら分からないのだけれど]
(+23) 2014/12/25(Thu) 17時半頃
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[ふわり、ふわりと空を歩いて。 壁やら扉に遮られる事無く、空気の一部の様にさ迷う様に、思う。 あぁ、本当に、私は幽霊になってしまったのだ、と。
視界が潤む。けれど、みっともなく泣き出すような真似が出来ないのは、こんな姿になっても残っているプライドのせいだろうか。
そうして、すっかり日も落ちて。 ゆらり、ゆらり、流されて辿りついたのは、とある部屋の前]
(+24) 2014/12/25(Thu) 17時半頃
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[ただ一人、自分を覚えていてくれた、スケッチブックを持った少年の部屋。その扉を見上げる。 今の自分なら部屋に入るのも容易いのだろう。 そんなことを少しだけ考えてしまった自分を恥じつつ、トビラの前に座り込んだ。
就寝の時間はとうに過ぎている。 彼は、もう眠ってしまっただろうか。 まだ、彼の世界から私は消えていないだろうか。
ぐるぐると回る思考を落ち着かせるように、抱えた膝に頭を埋めた。 それでも、頭を巡るのは彼との思い出。最後のやり取り]
(+25) 2014/12/25(Thu) 17時半頃
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[自分の創る世界を綺麗だと言ってくれた時は、胸の辺りがじわりと温かくなったような気がした。 照れくささで言葉を返す事も出来ず、黙って背を向けた事。 それが、こうなった今、後悔の波となって頭の中をぐるぐると渦巻いていた。
こんな姿じゃ、彼を待つ事はおろか、言いそびれた「ありがとう」を伝えることも出来やしない。 情けないやら、悲しいやら、悔しいやらで、涙が堰をきったように溢れ出す。 どうせ誰も見てやしないのだから、今だけは。
そうして、子供のように泣きわめくうちに、気付けば外は明るくなっていただろう**]
(+26) 2014/12/25(Thu) 17時半頃
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[そして、日が登った後には、よろよろと食堂へ向かう。長年培った習慣というのは、そう簡単に変えられるものではないらしい。
食事を摂る者達を眺めながら、教師の告げた言葉を反芻する。 ――全てを忘れること。 その中には、今までの思い出も、自分の存在も、彼の世界も含まれているのだろう。 自分やホリー、キャサリンやチアキ、モニカ、ジャック。居なくなった者を忘れてしまったらしい友人達の姿を目の当たりにした後では、それが確かなことだと断言出来た。
……彼等も、自分やホリーのように、幽霊になってしまう。 その可能性は、頭の隅へ追いやった。考えたくもなかったから]
(+35) 2014/12/25(Thu) 23時半頃
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[彼が――スケッチブックを持った彼が言い切る事>>12。 描いた記憶を頼りに、友人たちを探しに行く。 出来ることなら、どんなに素敵なことだろう。
けれど、そんな楽観的な希望を抱くことは少女には難しかった。 彼の記憶から失せた存在が、スケッチブックからも消えてしまう可能性を悟ってしまったから。 スケッチブックを記憶の一部の様に思っている彼にとっては当然のことだろう。 言うなれば、他人の落書きを見つけたようなものなのだから、消すのが当たり前だ。
大人になった彼の世界から、いつ自分が消えてしまうのか。自分の痕跡が完全に失われるかを考えるだけで、心臓を氷の手で掴まれているような心地になるのだ。
忘却される恐怖。それを辛うじて抑えつけているのが、彼の持つスケッチブックだった。 あの白い世界の中でなら、自分や、存在を消された友人達が未だ生きている。 だから、少女は願う]
(+36) 2014/12/25(Thu) 23時半頃
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……外へ行っても。 貴方の世界を、喪わないで。
[自分を忘れないで、なんて、きっと無理な話だろう。 けれど、彼がスケッチブックに描いた世界は、確かに此処に在ったのだ。 それを彼が捨ててしまえば、完全に、自分の存在は消えてしまうだろうから。
外へと旅立つ彼に――全てを忘れる事を厭わない彼に、自分が望める事は、きっとそれくらいしかない。 未知の世界への希望を抱いて、歩きだそうとする背中を眺めながら、祈った]
(+37) 2014/12/25(Thu) 23時半頃
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[ドームの入り口に集う3つの影に、笑みを浮かべる。 彼らは歩き出すことを選んだのだ。
多分、私は――私達は、もう、大人には成れないだろう。 歩けなかった道を、創り出せなかった未来を、彼等が紡いで行ってくれるなら、本望だ]
……ばいばい。
[小さく呟いて、背に手を振る。 頬を伝う涙を、前髪で隠しながら*]
(-14) 2014/12/26(Fri) 00時頃
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