人狼議事


181 アイスソード伝記

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【赤】 信徒 オーレリア

サイラス! 今日がお前の命日だ!

2016/01/25(Mon) 06時頃

【人】 信徒 オーレリア




     [ どさん! ]



 

(20) 2016/01/25(Mon) 08時頃

【人】 信徒 オーレリア

[周囲の棚から、ばさばさと古文書のような
古びた色をした本が続けて落ちた。

何か。を包んでいた布がはずれてふわりと埃の中を舞う。


振動でもうもうとたった埃煙は、しばらくの間暴れまわり、蔵の中の視界を悪くした。白い布が、ふわりとその埃の中に重なる影の上におちかかる。]

(21) 2016/01/25(Mon) 08時半頃

【人】 信徒 オーレリア

[周囲を支配していた煙の中、ゆれの中心で、つかまれて引き出されたその"何か"は、少年の上におおいかぶさっていた。]



 ……〜〜


[白い布をかぶった"何か"は、ふるふるとまとわりつく布をいやがるように体をふるわせた。動きに布がずれ落ちて、埃にまみれてやや灰色がかった黒いリボンがあらわれる。]

(22) 2016/01/25(Mon) 08時半頃

【人】 信徒 オーレリア

[黒いリボンは、やわらかな白金の束をまとめているようだった。その下には、黒いなだらかな曲線が続く。すなわち黒のワンピースに包まれた背中を持った"何か"は、筒上の布、つまり袖からすんなりとのびた白皙の腕を少年につかまれ、]



 ………


[少年の肩にサッカーボールよりちいさい顔をのせて、体の前面を、少年におしつけていた。胸の間には むにゅっとした見目よりも骨を感じさせないだけのやわらかい厚みがある。]

(23) 2016/01/25(Mon) 08時半頃

【人】 信徒 オーレリア

[ぴょこ と、黒いリボンが少年の眼前で動き、
白金の向こうへと送られる。]




 ………


[黒と白金のコントラストの代わりに現れたのは、
齢十五、六の少女の顔だった。
少し低めの丸い鼻先がカイルに向けられて、
ややたれがちのおとなしげな目がぱちぱちと瞬いた。]

(24) 2016/01/25(Mon) 08時半頃

【人】 信徒 オーレリア

[霧の出る湖面に似た青い色の瞳が、カイルをみつめたまま、
たちあがろうとしたのか、つかまれたのと反対の手が
ばたぱたと空中を泳いだ。が、無駄だと悟ると動きを止めた。]



 オーレリアに、

     ごようじ、ですか?


[青い目の持ち主──抱え込めてしまうほどの小柄な少女は、
目と鼻の先にいる相手へ、尋ねる声を発した**。]

(25) 2016/01/25(Mon) 08時半頃

【人】 信徒 オーレリア

[扉から伸びる外の明かりに埃の粒がうかんでいる。

腕を掴んだ少年は、顔を上げた先でおどろいたように目を丸くしていた。ぼう、とした間をはさんで、慌てて再起動をかけたように下敷きにされた体がふるえてはねる。
ぴょこ と。つられて黒いリボンがゆれた。]


 ? 〜 やくとく??


[動作が連動するぶんだけ会話を遅らせながら首をかしげた少女は、心臓と言われて不思議そうに胸元をみた。]

(36) 2016/01/25(Mon) 18時頃

【人】 信徒 オーレリア

[状況を理解しようとしているのか、
問うように首がかしぐ間に、ぱ。と手が離された。]


 あ

[ごめんっ! と謝罪のことばに、
いえ。と返事だけがもどる。]

(37) 2016/01/25(Mon) 18時頃

【人】 信徒 オーレリア

[無事に少年の良心に罪悪感が耐え切れなくなる前に、その上から退いた少女は、ちょこんと膝の上に両手をそろえて座った。]


    〜──ありがとうございます

[白金の髪にカイルの手が伸びるのを拒まず、
おとなしく頭をすこし下げた。]

(38) 2016/01/25(Mon) 18時頃

【人】 信徒 オーレリア

[とりあえず、外にいこうか。と、提案にこくりと頷いて、オーレリアと名乗る少女は立ち上がり、
ふと、手を少年に伸ばした。指先が頬を掠める。]


 ……ほこり


[ちょん。と白い指は髪から払い落とされて肩についていた埃をつまんで払い落とした。]

(39) 2016/01/25(Mon) 18時頃

【人】 信徒 オーレリア

*

[外の日差しは、陽を入れない中から出ると少し眩しかった。出ようといったカイルにおとなしくついてきた少女は、少年が蔵の前で足をとめたのに合わせて足を止める。]



 どうして。


[並べば背のちいささがわかる少女は、視線を合わせるために頤を少し上向けた姿勢でカイルを見ながら、思案気につるりと磨かれた桜貝色をした爪の並ぶ指を折り曲げて口元にあてた。]

(40) 2016/01/25(Mon) 18時頃

【人】 信徒 オーレリア

[過去を振り返っているのか、青い瞳が右上の中空をぼんやりとみた。]


 …


  ぽいされました。


[やがて、たどりついた結論は単純かつ経緯がはぶかれたものだった。顔は正面、カイルへと戻され、ぽい。と持った荷物をほうりなげるようなジェスチャアをみせた。]

(41) 2016/01/25(Mon) 18時頃

【人】 信徒 オーレリア

[なんだよそれ! と、扱いに腹を立てたらしい少年の声にぱちぱちと瞬く。]


 ……あの

[控えめに言い出しかけた言葉が、
けれども決意に満ちた声にさえぎられた。]

(48) 2016/01/25(Mon) 21時半頃

【人】 信徒 オーレリア

[ごしごしと擦った手が差し伸べられる。それに青い目が向いた。無表情のままながら戸惑ったように、ジェスチャアをした手はそのままながら、顔の向きは手と少年の顔を行き来した。]


 ────。

[来い。とその強い言葉に押されたように
少女の手が伸ばされる。]

(49) 2016/01/25(Mon) 21時半頃

【人】 信徒 オーレリア

[指先が少年の手のひらに触れる。外の気配に冷えたせいか、少女の体温は冷えていた。]

   
 私、最近の外のこと、よくわかりません。
 
 なにが"おかしい"のかも、
 よく、わからないです。
 

(50) 2016/01/25(Mon) 21時半頃

【人】 信徒 オーレリア


 遊び、というものも、
 ほとんどしたことがありません


 ── それは、どうしたらいいものですか?

 

(51) 2016/01/25(Mon) 21時半頃

【赤】 信徒 オーレリア


 なんだか、わからないことがたくさんです
 

(*20) 2016/01/25(Mon) 21時半頃

【赤】 信徒 オーレリア

そのときの、"わからないこと"には、
彼の態度も含まれていました。

これまでの誰とも、態度が違ってみえたからです。

不可思議な心地はありましたが、
ただ、時代がうつりかわる間に変化がおきて
周囲が変わることはこれまでにもありました。

そういうときには、
まず、情報収集が一番です。

(*21) 2016/01/25(Mon) 22時頃

【赤】 信徒 オーレリア


そう。わからないから。
わからなかったから。
 

(*22) 2016/01/25(Mon) 22時頃

【赤】 信徒 オーレリア


──私は、 知りたい、と思ったのです。
 

(*23) 2016/01/25(Mon) 22時頃

【人】 信徒 オーレリア



 学園、というのは、
 どこにあるのですか

[握られた手は、少年の体温をうつされて、ほのかに温まる。]


 私に、教えていただけますか?


[つながれた手の指先が曲がり、きゅ。と少女の手は少年の手を握りかえした*]

(52) 2016/01/25(Mon) 22時頃

【人】 信徒 オーレリア


*
 

(53) 2016/01/25(Mon) 22時半頃

【人】 信徒 オーレリア

[それから、西暦2000年、1月2日の正月の長閑な静けさにひたる学園都市アモルでは、少年が少女と連れ立って、神社に商店街に、彼が通う学園から公園にと並んで歩く姿が見られた。

午前のうちから夕刻になるまで、おみくじを引き、
生花店で声をかけられ、家電屋でTVに見入り、
少女はあれはなんですか。と
知らないものを見つけては指をさした。]

(54) 2016/01/25(Mon) 22時半頃

【人】 信徒 オーレリア

[そうして、時間が過ぎた後。やがて白かった陽は傾いて、あたりには朱が射していた。]



 ……ありがとうございます。

[ブランコに座ってゆれていた少女は、寒くないか。と手渡されたたいやきを受け取って、──はじめて。
少し困ったような顔で、少女はそれを見下ろした。]

(55) 2016/01/25(Mon) 22時半頃

【人】 信徒 オーレリア

[ブランコから降りて、そろそろ帰ろうかという話になってから、少年の前に、もう一匹のたいやきが差し出された。]


 嫌いなわけではないのですが

[嫌いだった?と質問に、
いえ。と少女は首を振って]

(56) 2016/01/25(Mon) 22時半頃

【人】 信徒 オーレリア



[ ──食べられないんです。と

そう、答えた。]
 

(57) 2016/01/25(Mon) 22時半頃

【人】 信徒 オーレリア

[── たいやきを食べれないと言った少女は、
言い出せずにいたことを少年に語る。

蔵にほうりこんだのは朗らかな大声で話す人だったこと。

そうなったのは、博打好きの美術商が大負けしてつくった借金のカタにとられたからであること。]

(58) 2016/01/25(Mon) 23時頃

【人】 信徒 オーレリア

[それより以前には、軍の「持ち物」であったが、挺身を求められた軍人と示し合わせて共に、この国に亡命をしてきたこと。


── 自分が、人間ではないこと。]
 

(59) 2016/01/25(Mon) 23時頃

【人】 信徒 オーレリア

[たいやきを差し出した少女は、淡々とした調子で、
はぶかれていた経緯と、身の上を語った。]



 軍の研究所、という場所では
 私は、アイスソードと呼ばれる剣でした。


[*──と*。]

(60) 2016/01/25(Mon) 23時頃

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:オーレリア 解除する

生存者
(2人 0促)

オーレリア
16回 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.085 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび
下記の場所以外では、人狼議事内キャラチップ
の利用を許諾しておりません。ご了承ください。

議事総合トップ
人狼議事lobby
人狼議事morphe
人狼議事cafe
人狼議事perjury
人狼議事xebec
人狼議事crazy
人狼議事ciel

SoyBean
Sangria
@7korobi