72 桔梗恋獄
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― 1号室 ―
[悪魔の食事は本物の猫よりも更に上品で丁寧だ。 まずは喉に噛み付いて、魂の声を封じる。 そして指の先から少しずつ、愛撫するように舌を這わせながら、 髪の毛一本も残さずに喰らい尽くすのだ。]
――ご馳走様でした。 悔恨を抱いた魂はやっぱり、美味しい、ね。 少し苦くて、Aperitivo(食前酒)に丁度いい。
(0) 2013/02/19(Tue) 00時頃
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[悪魔は今や本来の姿を取り戻している。 白い髪の上で揺れる猫の耳。 瞬く二つの目は炯々と左右異なる色を湛え、 白い肩、腕、胸を晒し――。]
おっと。
[思い出したように悪魔は服を纏った。 晩餐用の正装だ。]
(1) 2013/02/19(Tue) 00時頃
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Antipasto(前菜)は誰かな? 誰でもいいけど、そうだなあ。
[くすくすと猫耳の悪魔は笑う。]
――彼が美味しそう。
(2) 2013/02/19(Tue) 00時頃
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でも。
[悪魔は現実の世界に一度意識を向ける。]
……思ったより、死ぬペースが早そうだ。 このまま生で喰らってたら、先にボクの腹がいっぱいになってしまうね。
……生で食べずに、煮込んでしまうのも悪くないかな? まだ、Salvataggio(猫箱を開ける人間)が来るまで時間もある。
(*0) 2013/02/19(Tue) 00時頃
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――そう、そうだね。 これだけあるのだから、生以外でもイけるか試してみようか?
Lacrime(涙)に一晩漬けた塩漬け、 Fumatore(スモーカー)が燻った心の燻製、 燃えるInnamoramento(恋心)の直火炙り、
他にも色々期待できそうかな?
[悪魔は何かを思いついたらしい。 猫耳、猫尻尾、オッドアイ。 凡そ夢の世界でしかありえないような姿のままで山荘内を闊歩する。 そう、この世界は夢だ。 マッチを擦った娘も見たという、最期の夢。**]
――……にゃあ。
(4) 2013/02/19(Tue) 00時頃
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調律師 ミケは、メモを貼った。
2013/02/19(Tue) 00時頃
調律師 ミケは、メモを貼った。
2013/02/19(Tue) 00時半頃
調律師 ミケは、メモを貼った。
2013/02/19(Tue) 00時半頃
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/* 余談。 Fumatoreって喫煙者って意味なんだけど、 意図的に"スモーカー"って訳して燻製器(スモーカー)と掛けてる。
喫煙者多いし、こういうお遊びも一興だよね。
(-7) 2013/02/19(Tue) 00時半頃
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/* うめうめ
早坂→和泉 上村→ 和泉→ 斎木→ 甫嶺→ 筧出→ 香川→ 不破→ 皆方→ 美良→
(-8) 2013/02/19(Tue) 00時半頃
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調律師 ミケは、メモを貼った。
2013/02/19(Tue) 00時半頃
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/* 和泉クン人気ね
早坂→和泉 上村→ 和泉→ 斎木→ 甫嶺→ 筧出→ 香川→和泉 不破→ 皆方→ 美良→
鳴き声は全員聞こえててイイノヨ(はぁと)
(-18) 2013/02/19(Tue) 00時半頃
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― ロビー ―
[猫耳の悪魔はどういう経路で1号室から戻ってきたのかさっぱり解らないがロビーにいた。
新たな白い桔梗の花を花瓶に生けている。 つい先程までそこに咲いていた桔梗の花は、もう萎れかけて、脇に置かれている。]
甘えられる相手は見つかりそうかな? 枯れる前に水を与えてくれる、人は。
[萎れかけの桔梗を手に取り、語りかける。*]
(27) 2013/02/19(Tue) 01時頃
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調律師 ミケは、メモを貼った。
2013/02/19(Tue) 01時頃
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/* あっ猫耳スルーされt(どうしよう感
(-24) 2013/02/19(Tue) 09時頃
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/* 別にNPC扱いなのは問題ないんだがー(にゃー)
(-25) 2013/02/19(Tue) 09時頃
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― ロビー ―
おや、失くし物ですか。 いいえ見てませんねえ。
[筧出>>55>>56にそうのんびりと答え、 水のペットボトルを渡す。]
どうぞ。 失くし物、早く見つかるといいですね。
でも、失くす前に気づくことも大事です。 失くしてから探せばいい、では間に合わないことがあることも、 ゆめ忘れないでくださいね。
(60) 2013/02/19(Tue) 09時半頃
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[食堂に向かう筧出をくす、と笑って見送って。 それから猫の耳に触れた。]
んー。
[寝癖くらいにしか見えなかったのだろうか、と、 目立つようにちょっと立たせてみる。]
――にゃー。
(61) 2013/02/19(Tue) 09時半頃
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調律師 ミケは、メモを貼った。
2013/02/19(Tue) 09時半頃
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/* 完全に「時間軸なにそれおいしいの」状態でした
すまない補足しておけばよかったネ!
(-27) 2013/02/19(Tue) 09時半頃
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― ロビー ―
お呼びですか。
[和泉が鳴らしたベルに呼ばれて姿を見せる。 酒をと言われて、どうぞと差し出した。]
そうですね、普通は紫ですし、 此方では秋の七草、と言うんでしたっけ?秋の花ですよね。 まあ……此処は時間が止まっているようなものですし、 多少の不思議はそういうものだと思っていただけると。
(89) 2013/02/19(Tue) 12時頃
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猫ですか? さっきから目の前にいるじゃないですか。
[にゃあ、と、口で言ってからくすっと笑う。 どう取られただろうか。]
――ごゆっくり。
[斎木が現れたらそれだけ言い残して、目を細めて見送る。*]
(90) 2013/02/19(Tue) 12時頃
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― ロビー ―
お風呂はあっちですよ。
[早坂>>112に普通に案内して、 でも案内したのと別の方向に行くのを止めもせず見送る。]
……にゃー。
[猫耳ぴこぴこ。]
(116) 2013/02/19(Tue) 13時半頃
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このまま、静かに人が消える山荘、やってもいいけどねぇ……? どうしようかな。
[見たいのは悲哀と嘆き、そして絶望だ。]
やっぱりさっきの男、皆の前で食べちゃえばよかったかな? そうすれば少しは現状理解ができただろうし。
[しかしスプラッタ映画がやりたいわけでもない。]
うー……ん、……にゃぁ、
[少し様子を見るか、と白猫の姿になって フロントの机からトン、と飛び降りる。 そのまま四本足でとことこと、客室の方向へ。]
(117) 2013/02/19(Tue) 13時半頃
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調律師 ミケは、メモを貼った。
2013/02/19(Tue) 14時頃
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にゃー
[手招きされ、ヒトを警戒する様子もなく近づいていく。 オッドアイで美良を見上げて、何度か鳴いた。]
にゃあん
(130) 2013/02/19(Tue) 14時半頃
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ミケは、ちなみに、オッドアイの白猫というのは現実にもそう珍しくない。
2013/02/19(Tue) 14時半頃
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にゃー
[ごろごろと喉を鳴らしながら大人しく撫でられる。]
にゃー……
[愛らしい表情を浮かべながら鳴く声は、 段々と言いようのない不安を煽るものへと変わっていく。]
にゃーにゃー、にゃあー
[やがて美良の手からするりと抜けて再び廊下を歩く。 15号室の前まで来ると白猫は鳴くのをぴたりとやめ、 じいっとその扉を見つめ始めた。]
(141) 2013/02/19(Tue) 15時頃
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― 15号室前 ―
にゃ
[オッドアイの猫はやってきた斎木>>159を見上げて短く返事のように鳴く。喉は大人しく撫でられておいた。 悩み事をしている様子を暫くじいっと見た後、素早く斎木の背後に回るように駆けると。]
――ああやっぱり、 君達は"まだ生きてる"からこの姿じゃ会話ができないね。 とても不便だ。
[斎木が振り返るまでの間に人のような姿に変化した。 頭の上で揺れる猫耳とオッドアイ、何処ぞの貴族かと問い詰めたくなるような格好を除けば、白辺と名乗った青年と同じだ。]
言いたいことがあるなら、言えばいいじゃないか。 人間というのはなんとも難しい生き物だね。
(165) 2013/02/19(Tue) 18時半頃
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目の前にいるだろう? 君達は目で見える物に捕われすぎだ。
[返す言葉は、和泉に返したのと同じような言葉。 にゃぁ、と鳴いてみせるところまで同じ。 お前か、という問いに肯定する形になった。]
見当たらない、という表現ということは 少なくとも今此処にいる人物が対象なわけだ。
それは単純に探し方が足りないか、 見つからないからと言い訳がしたいだけなんじゃないのかい?
――まあ、人の運命は干渉するより観賞するほうが楽しいから、 ボクからのアドバイスは此処までにしておくよ。
(171) 2013/02/19(Tue) 18時半頃
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名前?ああ、香川、渚か。 そこまで聞こえていて、 今こうしてボクの姿を見て、 ボクにその問いを投げかけるってことはさ、 君の中ではもう大体の予想はついてるんじゃないかな。
ボクはその予想を肯定するだけだよ。
[扉を見る。何を話しているのかまでは解らないが、 人がいることだけは物音で想像がつく。]
――香川渚はもうすぐ死ぬ。
(172) 2013/02/19(Tue) 18時半頃
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/* そっちかーーーーーーーーーーーー
あはん甫嶺かなって思ってたよん
(-44) 2013/02/19(Tue) 19時頃
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それは答えられない。 でも死ぬよ。 それに死ぬのは彼だけじゃない。 さっき戸羽という男が死んだから食べてきたよ。 彼は残念だったね。
[少しも残念そうじゃない口ぶりで言って、 続く言葉に口の端を上げる。]
(184) 2013/02/19(Tue) 19時頃
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おや、君は人間の割に物分かりがいいね。 非常に助かるよ。
そう、ボクが殺すわけじゃない。 ボクは君達人間の……君達の言葉に直すと"魂"かな。 それを主食にして生きている存在だ。
[くす、と笑って。]
止めたいのかい?
(185) 2013/02/19(Tue) 19時頃
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じゃあ喩え話。 『香川渚が死ぬのを止めたら、代わりに和泉悠が死ぬ』 ――と聞いても、君は本当に止めたいと願う?
[眼鏡の奥のオッドアイは意地悪く細められ、 斎木からの答えが返る前に元の表情に戻った。]
冗談さ。本当にならないとも限らないけどね。
(193) 2013/02/19(Tue) 19時半頃
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残念ながら、今の君達に此処から自力で出るだけの生命力は残っていないよ。 寧ろ君達は今、こんな衣食住に何も不自由しない都合のいい空間を妄想していないと精神すらおかしくなってしまうような危機的状況にある。
[理解しないようであれば、マッチ売りの少女を喩え話として付け足す。 要するに此処は、死にかけの人間たちが見ている幻想なのだと説明した後に。]
どうしても出たいなら、死んで出るしかないね。 ま、自害したところでボクが食べちゃうけど。
(194) 2013/02/19(Tue) 19時半頃
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/* 和泉くんにんk
早坂→和泉 上村→ 和泉→ 斎木→ 甫嶺→ 筧出→ 香川→和泉 不破→和泉 皆方→ 美良→
(-53) 2013/02/19(Tue) 19時半頃
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調律師 ミケは、メモを貼った。
2013/02/19(Tue) 19時半頃
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そうだね。 君達の危機的状況を救ってくれる誰かが現れない限り君達は全員死ぬだろう。 その誰かはボクではないし、君達の中の誰かでもないから、現れてくれることを神様に祈るしかないけどね。
せいぜい後悔しないように死ぬといいよ。
(200) 2013/02/19(Tue) 20時頃
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