228 吸血鬼の宴
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/05(Thu) 23時頃
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―2F礼拝堂前廊下―
[静謐な空間を抜ければ、些かならず乱れたような気配の漂う。 花の香りは狩の続くを意味するのだろう]
……――3人纏めて、とのことだったが 空気が動いているな。 誰ぞ駆け出たか―――つむじ風か。
[廊下の先を見遣るが、 割って入るつもりはなく――様子伺い程度なら問題はないか。翡翠緑の絡まなければ、介入して引っ掻き回すような気分でも、なく。]
(1) 2017/10/05(Thu) 23時半頃
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―2F礼拝堂前廊下―
[扉の開く音、は、と顔を向ければ 遠目にも鮮やかな翡翠緑の双眸の主。>>6]
……トレイル
[嗚呼――立てるようになったのだな、と。 安堵した自分に少し、驚いてしまう。]
(8) 2017/10/06(Fri) 00時頃
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ば、 っ
[そんな高らかに呼ぶな、と 顔に書いてあるような慌てた顔をした。>>9 黒い水に姿を隠した渡し守は見ていたかどうか分からないが、>>7花の主はまだそこにいるわけで―――>>12
駆け出したトレイルの方へ、 咄嗟に足を速めて近づいて]
…っ、無防備に出てくるやつがあるか…!
[などと、苦言を呈する始末*]
(15) 2017/10/06(Fri) 00時頃
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…… 、―――、いや 呆れては、いない、……ただ、……、
[困ったような顔をして]
――あのままでは、いけないと思っただけだ。
[際限なく与えられる甘露に酔う、 その血におぼれて――ころしてしまうのではないかと。そんな恐れも、過ったのだ、とは。唇を薄く開き、迷い、うまく謂えないまま。上着は手にして、――*]
レイピアは持っていろ。 何の準備もしてきていないのだろうが。
(17) 2017/10/06(Fri) 00時半頃
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[トレイルの翡翠緑が己を映すと落ち着かない。 ――>>1:336 枷など心のうちにしか存在しない。 全ては望むままに、だよ。 そう、城主の言葉が思い出されて眼を少しだけ伏せた。]
……呆れていない。今はな。
[再度の確認に頷く。]
――、…、そうか
[使ったことがない、と謂われれば渋い顔をしながら持ち手を握り、腰へとさしなおした。]
―――随分と回復したようだな、 存外丈夫なのか、お前。
(19) 2017/10/06(Fri) 01時頃
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―2F廊下―
世事は要らない。
[>>24反射的に謂ってしまって、苦く眉を寄せる。 トレイルに他意がないのは、短い会話の中でも伝わっているのに。 ――が、しまらぬ笑みと 部屋にあった菓子を食べた、というのを聞いて]
……お前、……
[瞬間、呆れたような顔をしてしまった。*]
月狂いの供物を口にして? 無事なのか…?
(30) 2017/10/06(Fri) 01時半頃
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─2F廊下─ ──、ぐ。
[>>31真っ直ぐに示される 好意的な言葉に少しばかりたじろぐ。 やや頬が赤いまま咳払いをひとつして]
ただの食物ではないということだ。
[記憶は遥か前故朧げだが、 様々特殊な効能があった気がする。 自身の顎に手をやり、じ、とトレイルを琥珀は探るように見た。]
いや、──悪影響がないようなら、いい。
[食べ物を見てわかるわけでもない。 美味しかったと言われても、味がわからないから食指も動かないのだ。]
(32) 2017/10/06(Fri) 09時頃
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─2F廊下─ [動く気配の在るに、其方を向いた。 >>33 涼やかな声はそう遠くない位置からも花の香りに乗って届く。]
……アヴェルラ卿、それは、 ―――、貴殿の寵姫との?
[一旦躊躇って、 けれどそれでも一歩踏み出して聞いてしまったのは、己の中にある記憶、寵姫の事を話す花の騎士が、とても幸せそうだったのを、思い出して。]
…その、…いや、――不躾な質問だった、…すまない。
[口から出てしまった物は消えない。 答えはあったか、なかったか。 花の香りは甘やかに漂っている。*]
(34) 2017/10/06(Fri) 10時半頃
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きれいなひとだったのだろうな と 思う
(-4) 2017/10/06(Fri) 10時半頃
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─2F廊下─ [>>35己の反応に 好ましさを感じているとまでは読み取れず――何せ、大抵は微笑んでいたので。]
……そうか。
[考えはした。其の通りなのだろう。 半目になりはしたが、一応の納得を示した。 翡翠が揺れるのを見て、はたと瞬き一度少し前のめりになった体を戻す。無意識に、近すぎたやもしれないと眼を逸らし。 気づいたのは、もう殆ど血の匂いがしないこと。宴の場に在るにしても回復が早すぎる。]
――、…供物の影響か?
[ぽつ、と呟く。 遊興を愛する城主らしく、長く宴を楽しめるような効能を食事に宿らせたのやもしれない、と]
(36) 2017/10/06(Fri) 12時頃
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…ああ、それで。
[人間の飲食について、疎い故に。 部屋を出てきた理由に漸く合点がいったらしく、頷く。]
影の従者にでも聞けば 用意されるだろう。
[引き延ばした摺り硝子に似た影は 分け隔てなく宴の参加者に奉仕する。]
廊下でやり合ったようだが 他の獲物は“かくれんぼ”か?
[――ちらと、書斎の方を見遣る。*]
(37) 2017/10/06(Fri) 12時頃
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─2F廊下─ [微笑んだり、困ったり、悲しんだりと忙しい。>>38 僅かに浮かんだ憂いを捉えるも消えてしまえば問いかけるは憚られた。
胸中で繰り返す。 ――枷は心の中にしかない。 自分の胸に我知らず手を当てて僅かに目を伏せた。]
……ならそれが供物の効果だな。
[ふ、と吐いた息は安堵のもの。 狂想に飲まれるものもあったはずだが――と、彼で想像すると気分があまり良くなかった。本当に、どうかしている。
しゅんと気落ちするは分かりやすく、まるで犬の尾が見えるようだとさえ思う。 逸らした目をトレイルへと戻す。]
(42) 2017/10/06(Fri) 13時半頃
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[そういうものなのか、と。 琥珀の眸が僅かに丸くなる。]
そうだったか。
[市井に紛れながら、生活まで馴染んでいるわけではない吸血鬼は、その思考に思い至らなかった。
それにしても。 殺し合うわけでも、 奪うに愉悦を得るわけでも、、 狩りに興じるわけでもなく、 ただ惑い、己の感情の在りかを探す宴と、なろうとは。 琥珀に宿る金が彷徨う双眸。少し前に宿った熱の燻ぶる感覚。また、眼を逸らす]
食堂になら水もあろうな
[爪先を向けるは、食堂の――*]
(43) 2017/10/06(Fri) 14時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/06(Fri) 18時半頃
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―2F廊下>>44―
……ぇ、
[無意識故に声をかけられ、初めて自分の仕草に気づく。 伸ばす手を払うでもなく。 戸惑ったように琥珀を揺らす。]
いや、――問題はない。 ……ない、……筈だ……――
[小さく落とす言の葉は、少し、頼りない。 酔えば。――酔って、その先は。 翡翠を見れば案ずる色で、痛むのはやはり、胸の奥。 囁き聞けば目を微かに見開いて]
(51) 2017/10/06(Fri) 20時頃
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……―――、
[薄く開く唇の、 滲む血と、それ以外までも 美酒のようだと覚えている。]
…… …倒れたのに、…よく謂う
[小さな声だ。呆れは含まれていない。ただ、迷いが浮いて、沈み]
…… 望めば、
また
……捧げる気は、…――あるのか?
(-6) 2017/10/06(Fri) 20時頃
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…なんでもない
[伏し目、微かに頬は赤いまま。
>>45 高貴な血、なる空気、己では紛れていると思っているあたり、――世間知らず、とも謂えるのかもしれないが。 少なくとも、市井を己の腕により生きてきた銀細工師の方が、経験を積んでいそうなもの。]
……、…それは いや、…その
[終わった、というよりは。 切り上げようとした、と謂うべきで。 踏み込んでよい領分への境界への迷いでもあり、――話そうとしている内容が、トレイルに関わることであれば、本人の前でとても謂えるものではない。*]
(52) 2017/10/06(Fri) 20時頃
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──、……
[自分でも、よく、分からないだなど。>>53 吸血鬼の貴族として答えるに相応しくないように思えて押し黙る。 心が掻き乱されて荊に巻き付かれたようだ。 案ずる色の翡翠、城主の言葉あったせいか幾らか素直に見返して]
(55) 2017/10/06(Fri) 20時半頃
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ばかめ
[苦く目を伏せ呟く]
……倒れられては、こまる……
[血の気の失せて傾いだとき、 どんなに己が肝を冷やしたか。──人間風情に。否、彼だからこそ、か]
(-8) 2017/10/06(Fri) 20時半頃
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[柳眉寄せるさま、絵に描いたようでさえある。 胸の前の手を握り締めた。 不思議そうな顔をされるのは居た堪れない。 口は真一文字を通り越してへの字に近い]
……、そうか
[花の主人より如何なる言葉のあったものか。 交わすならばそれば玉のように響いたろう。 花硝子の揺れる様に視線を。]
……狩に水をさすつもりはない故。
[言い置き、トレイルが行くなら食堂の方へ、──勝手に行け、などと前なら言いそうなものであったのに、それもなく*]
(56) 2017/10/06(Fri) 20時半頃
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[揺れる眸に魅入られる。 ひとめぼれ、なんて彼がいった言葉が今更己に降り掛かる。]
……、
[胸の凝るような、揺らぐような気持ちだ。 酔って、しまえば。微かな囁き、嬉しそうな笑みに、うく、と息を飲む]
……かんがえて、おく
[此れではまるで、自分の心さえ儘ならぬ少年の様だ]
(-11) 2017/10/06(Fri) 21時半頃
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[自分の態度が不安を募らせる要因になると、 思い至るにまだ遠い。]
……問題はない
[首傾ぐに対しては、 ちぐはぐな答えだったやもしれない。 水の音が何処からか響く。
先んじるトレイルの背を揺れる眸で見、息一つ吐いては後追う態。]
(59) 2017/10/06(Fri) 22時頃
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─2F廊下─ [>>65 花の主人、花の騎士。その華やかな様子が色をほんの少し変える。 まるで、大輪の花にひととき、影が落ちたような。決して色を失わせるわけではないが、それでも。エドアルドにとってはひどく驚きだった]
……、……捧げられたとき、 貴殿のお気に入りの君とは、……そのような出会いであったのか。
[>>66 聞くに、何やらトレイルと重なるところも多いような気がして、 瞬きを、1度、2度。]
……可愛らしいものだな。それは。 貴殿が手を焼くとは、なかなか、…………。
[さらりと告げられた過去のひとひら。 エドアルドに案ずるような、親しいものに向けるような、やわい表情が浮かぶ。]
(80) 2017/10/06(Fri) 23時頃
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…………む
[頼りなく、でトレイルを見やる。 言い返す言葉もないというか、危なっかしいにも、程がある。 彼はまだ無防備な笑みを浮かべているのだろうか。]
……おれは、……その
[口をついて出たのは、私、ではなくおれ、という私的な一人称。 されどすでに花硝子をしゃらりと鳴らし、麗人は歩き出していた。 今度は呼び止めることはなく、改めてトレイルを見ていたのだった。 ]
(81) 2017/10/06(Fri) 23時頃
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[切なげな表情を浮かべている。 胸が苦しくなる。揺らぎ、一歩前へ 踏み出しそうになる。]
……
[トレイル、と吐息だけで呼んで。 伸ばしかけた指先を握り締めた]
(-13) 2017/10/06(Fri) 23時頃
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─食堂 2F─
[>>60 少し遅れて食堂へと足を踏み入れる。
広く、豪奢なそこには、真鍮細工の燭台や、 薔薇のレリーフ、純白のテーブルクロスに繊細なレース編みを重ねた装飾などが素晴らしい輝きを放っている。
感嘆の息を漏らすトレイルは、 まさに迷い込んだ者、といった風情。]
…………おい
[と、呼ぶは磨り硝子色の召使い。 水差しの場所をと指示する様は、命令し慣れたものである。 もう一度、トレイルを見て。 花の主人の言葉を、胸の中で反芻した*]
(87) 2017/10/06(Fri) 23時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/06(Fri) 23時頃
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[>>88 痛みの在処、未だ重ならず。 困ったような色で笑うのに、戸惑ったのはエドアルドもだった。]
…………そういう 警戒心もない笑みを浮かべているからだ。
[忠告のつもり、だったが。 どのように受け取られたかはわからない。]
(96) 2017/10/06(Fri) 23時半頃
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─2F 食堂─
[召使いに命じ、向かわせてから トレイルの方に向き直り、離れていたなら近づいて。]
……これが常だからな。
[不意に、窓より射し込む霧の中でも届く 月の光が強くなったような気がする。──満ちたのであろうか。]
何を見ていた。
[問いかけはぶっきらぼう、やさしく愛想よくの顔は対話の種別から欠けていた。少し不機嫌なのは、「あの子」と、微かにも聞こえたからで*]
(97) 2017/10/06(Fri) 23時半頃
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[>>98 困ったような笑みに つられるような惑うような表情。]
……、多少はな。
[そもそも、エドアルドとて吸血鬼なのに。 寄せられる想いの深さか、 まるですべてを受け入れるようで、戸惑う。 今まで知る、どの人間とも違った。]
(113) 2017/10/07(Sat) 00時頃
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─2F食堂─ [>>105綺麗、と示された薔薇の彫刻。 月光を浴びて輝石めいた輝きに縁取られる。 ──月。 嗚呼、そうか、月のせいかもしれない。 こんなに、落ち着かず──心、騒ぐのは。]
……っ、──
[物思いにふけるせい、 急に顔が近くなり狼狽した。 其れでも、僅かに眉を寄せて]
……何だ。
(114) 2017/10/07(Sat) 00時頃
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[余りに素直で心配になる。>>116 思わずこめかみを押さえて眼を閉じたのは少し前。
眉間に触れる手に瞬きを一つして、 ぴしり、と固まったようなまま。]
……不機嫌になどなっていない
[微かに不機嫌さの滲むが隠せなかった。 翡翠の双眸が緩むのに、縫い留められて、固まって。]
(117) 2017/10/07(Sat) 00時半頃
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