185 虹彩異色の死
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/* 村とはとっても関係ないのだけどね。
外でぼーそー族がぶいぶいいってて、うるさいんだ。 絡まれたくないから、密やかに道路にバナナを敷き詰めたい。
(-1) 2016/03/05(Sat) 00時頃
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……うん。
[きょうみ。こうきしん。ふわふわと湧き上がる。
ミツボシからの誘いに、肯定。 その対象の部屋へと、密やかに近づいていった。]
(*2) 2016/03/05(Sat) 00時頃
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……、
[そっと扉の隙間から覗き見る。 おおかみ。だ。
いや――人から、狼に変わった。 確かにミツボシだった。 いま目の前にいるのは、漆黒の如き毛並みを持つ獣。
人狼。 それは、私を圧倒した。]
(*5) 2016/03/05(Sat) 00時半頃
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―二階―
ん、ん
[逃げるように階段を登ってしまったが 行くあては特になかった。 廊下を見渡せば、ミツボシが部屋に入る姿が見えたかもしれないが、声はかけない。>>1]
―――、…
[ひとつ、気づいたことがある。 キッチンで上がる楽しそうな声、 広間で彼女が見せる笑み。
気に食わない。 ―――私は、あの子が嫌いだ。]
(8) 2016/03/05(Sat) 00時半頃
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/* >>8 部屋=サイモン部屋
(-5) 2016/03/05(Sat) 00時半頃
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[そう、ミツボシはサイモンの部屋に入っていった。>>8 私はその後から追いつき、部屋を覗いている。]
あぁ……
[肉を噛みちぎる音。 赤い血飛沫が飛び散り、 無残としか言い様がないはずなのに
吐息は荒くなり、酷く興奮する私。
ふっと。 喰らわれる者と目があった。>>*6]
、 ……
[何かを告げようとしたが、声にならず口を僅かに開いたのは 彼と、私とが、同時にとった行動だった。]
(*9) 2016/03/05(Sat) 00時半頃
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[その黒き獣の殺害風景は 一瞬のようにも、永いようにも感じられ
彼女が最後に言葉を紡いだのは>>*10 ミツボシが普段振る舞う慈愛深い姿と全く違う、 喰らったものに、慈悲の欠片もない言葉。
彼女が部屋を出るとき、 その顎にそっと手を伸ばし]
まだ、ついてるわ。
[拭った血。 そうして別れ、残るのは婚約者の死という結末のみ。 どくりどくり。男の心音が止まった代わりのように、私の心臓は激しく脈打ち、身体が熱くて、しかたない*]
(*11) 2016/03/05(Sat) 00時半頃
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[先ほど、オーレリアの言葉は最後まで聴き終えなかったが そこから続いたものもなかったのだろう。>>0
廊下で所在無げに彷徨わせた視線は、 屋根裏に至る階段にとまり 古びた板を軋ませて、のぼっていく。]
(19) 2016/03/05(Sat) 01時頃
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―屋根裏―
[埃っぽさは換気によりあまり気にならなくなっていたが、窓を開けっ放しにしていたせいで、冷え込んでいる屋根裏部屋。閉めようかと窓に近づくと、下から空を目指すように、白い蒸気が上がっていることに気づく。]
……?
[けぶった白は窓からふわり屋根裏に入り込んで、ほんのわずかに、湿気を運んできた。匂いで思い出す。]
……お風呂。
[仕事で邸宅に招かれた折、その贅沢に甘えたことがあった。 ここにもあったの、と目をぱちくり。 探せばまだ未知の部屋が見つかるかもしれない……ッ]
(30) 2016/03/05(Sat) 01時頃
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……
[感想を求めたミツボシに返すは、無言。 言葉が見つからなかったというのが、正しい。 己を揺り動かす、地鳴りのように体中に響く、光景、熱。
ミツボシが去り際、死体の瞳を抉り取った。 ぶちりと肉から引きちぎられる音。 抜けた人間の眼球は見たことがないが、焼き魚の目のような、まぁるい球体が少しだけ、可笑しい。]
……きれい。
[魚と違うのは、その二つの瞳。 死の孤独を映すような黒と、生を失い光を失った赤。
結晶化、というのはよくわからない。
ミツボシの舌が絡みついた指先から、 あまい血の香りがする*]
(*16) 2016/03/05(Sat) 01時頃
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[う、ん。と微かに唸り声を上げて]
……お風呂。
[普段の生活水準は身体を拭く程度だった。 それすら仕事のため清潔に、という理由があり 仕事のないここでは、入るのは面倒だと思ってしまうが
そっと腹部の下のほうを、手で押さえる。 婚約者の子を身篭る可能性は、十分にある。 望まぬ形で。――。]
[ふるり、小さくかぶりを振った。随分前に放たれた精を、今更洗い流したりなどは出来ないとは、薄々知っていたし。 ただ、ローズマリーにも言われた通り、匂いを気にする人はいるだろうから。似たような忠告がオーレリアからモンドにも向けられていることは知らずとも。]
……夜中に、
[湯が冷めているかもしれないが、水瓶のものよりも少しでも温度が高いなら、それでいいかと。]
(54) 2016/03/05(Sat) 02時頃
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―深夜・屋根裏―
[暫く、窓枠に手をかけて、外を見つめていた。
人の気配のない、ここは。 落ち着くような気もするし、そわそわする気もする。]
……
[ 一人でいると、なにもかんじない。 一人でいると、ただただ時間がすぎる。
誰かといても、同じ。 そのはずだった。]
(61) 2016/03/05(Sat) 02時半頃
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……、
[ 会いたい。 誰に? わからないけれど。 無性に落ち着かないのだ。
夜の静謐に包まれる空間と 身体を冷やす夜風と 黒い闇に覆われてしまった花が 不気味で。]
(62) 2016/03/05(Sat) 02時半頃
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―1階へ―
[人を起こさないように静々と階段を降り、 一階にあるであろう浴室を探す。 湯と、ほのかな香油の香りにつられて、そちらへ。]
あ、
[誰かが使っているようだ。>>60 この時間に、と、少しだけ不思議に思う。 湯けむりの向こうにぼやけた肌色。 女性であることはわかるけれど、誰のかはわからずに。]
(64) 2016/03/05(Sat) 02時半頃
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[当然、そこに踏み込むことなどせずに戻ろうとして 襤褸を纏った窶れた女の姿が見える。
人形だなんて烏滸がましい。 ゴミ捨て場で、踏み潰された、塵のようだ。
その、汚らしい女の唇が微かに開かれ]
リィ。
[――鏡に映る女が、私を呼んだ。]
(65) 2016/03/05(Sat) 02時半頃
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[誰何され、一瞬返事に詰まる。>>67 鏡に映る女と自分がごちゃごちゃになって、中からの声に同調するように誰だろうと、そんな事を思ってから]
あ。私。 ……クラリッサ……。
[声はオーレリアのものだった。 小さい頃に、その綺麗な白銀を洗ってあげたこと。 もうお互いに覚えていないだろう。]
邪魔して、ごめんね。……待ってる。
(68) 2016/03/05(Sat) 03時頃
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いいのよ。ゆっくりで。
[急かすつもりはないから。>>70 どうせ今夜はなかなか寝付けそうにない。]
……あの、ね。 オーレリアは、個室を、使っている? [水音の向こうにかける声は、少しの曇を孕む。]
もし一人なら。 お邪魔したい、の。
[彼女が、誰と、眠る時間を共有しているかなんて 知らない故の、愚かな問いかけ。]
(74) 2016/03/05(Sat) 03時頃
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……、
[ミツボシの名前が出た時、 僅かに強張る表情を、見られなくてよかった。 一緒のベッドとの誘いにも複雑な色。]
ううん、ごめん…… やっぱりやめておくわ。
私にも、寝る部屋がないわけじゃ、ないから。 ……知ってる、よね。
[サイモンの名を出すことはないが、教会にいる彼女なら、自分と彼の間柄は知っているだろうから。]
……いろいろあって。 でも、気にしないで。
(80) 2016/03/05(Sat) 03時頃
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……いいの?
[眠らなくて、という気遣いなんかじゃなく 自分がオーレリアと一緒にいていいのか、と。]
……うん。助かる、なんて。 私こそ……。
[先程、屋根裏で胸をついたもの。 寂寥感という名前であることは、しらない。]
……誰かといたかったの。 一人は……、いや。
(83) 2016/03/05(Sat) 03時半頃
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それなら、時間を持て余したら 私と、お話すればいいの。
……話題には期待しないで、ほしいけれど。
[少しだけ、声色は軽くなる。 一緒にいれば、昔のことを共に追憶できるだろうか。 記憶を、お互いに補って、触発して。 鏡に映る襤褸切れの女の口角が少し上がったところで]
……あ。 ご、ごめん。
外にいるわ。
[女同士だと恥ずかしいのか、と今更になって。 前室から出ると、廊下に出て、光灯らぬ細い通路で 行っていない部屋はないかと、少し探してみるのだ。]
(85) 2016/03/05(Sat) 04時頃
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[オーレリアを待つ間、 一階の廊下をこつこつ歩いていると キィと、どこかの板が軋んだ。]
……?
[廊下の隅。とん、とん、と靴で軽く踏んでみると そこだけ軽い板であることがわかる。 しゃがみこみ、手探りでその板に触れていると 取っ手を見つけた。
廊下の床にある入口、ということは 地下室……?]
(86) 2016/03/05(Sat) 04時頃
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[浴場から出てきて、声をかけられ 暗い廊下の奥から清潔な香りがするオーレリアに]
あ、五分だけ……ん、十分、待って。
[私もさすがに身体を洗いたいから、と理由を添え]
奥にね、地下室に繋がる入口があるみたいなの。 日が明けてから、調べてみたいなって。
(88) 2016/03/05(Sat) 04時半頃
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[そうしてすれ違う形で前室に入りつつ声を向ける]
出たらなるべく早くオーレリアのそばに戻るから……ね。 蜂蜜酒?おさけ?……もし作れるなら、用意してくれたら。 一緒に飲みたい。
[そうしてワンピースを脱ぐと、優しい香りがする浴室へ。
桶に湯を注ぎ、体にかけてから、 がしがしと、お肌を傷つけそう言われそうな勢いで 男の汗が、精が染み付いている身体を 綺麗にしようとくまなく洗っていった。]
(89) 2016/03/05(Sat) 04時半頃
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―浴室―
[湯の張られた浴槽には浸かることなく 少しぬるくなった湯で洗い流すと 毛穴がすっきりした感覚。]
……
[髪が長いから洗うのには時間がかかりそうで。 だから湯を何度かかけることで、匂いと、完全ではないが汚れを落としたつもり。]
……ひさしぶり……
[こんなに施設があるのならば、貧困の世帯に開放すればいいのに、頭の固い村長がそんなことをするとは思えない。――まぁどうでも、]
よく、ないわ。
[感情は少しずつ、芽吹いていく。 村長の横暴に憤っても仕方ないと、すぐに諦観を浮かべながら、前室へと上がり、身体を拭いてワンピースを被った。]
(91) 2016/03/05(Sat) 05時頃
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―広間―
[髪を乾かすために暖炉のそばへ行こうと。 そう思って、入った広間。 オーレリアの姿が思っていた場所にあれば 小さく とくんと震えるこころ。]
お待たせ。
[椅子を引いて移動させ、 暖炉とオーレリアの近くに腰を落ち着けた。]
良い香りが、する……。
[ふわりと、あたたかそうな湯気。]
オーレリアは……お酒強いの?
(93) 2016/03/05(Sat) 05時頃
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ありがとう。
[まだ、この目を細めるという仕草が何を意味しているかもわからないけれど、すっと視界が細くなる時は、どこか安堵だとか、そんな感情を抱いていることが多い。
オーレリアがらカップを受け取りながら、彼女がカップに口をつける様子を見て。お酒の強さ、甘いもの、――無関心だったことに関心を抱くようになってきていた。]
甘いもの、か…… ―――、そう。 グレッグが勝手に妹のチョコレートを食べて 楽しみにしていたチョコがなくなって、わんわん、泣いてた子。 ……オーレリアね。
[昔のことが、彼女とともにあると自然と思い出せてくる。 ハーブの蜂蜜と、湯気の上がるワインの香りと。それを鼻腔に感じ、そっとカップに口をつけて、ほうと息を吐く。 そのタイミングが一致してしまい>>94 ふっと漏れたのは、小さな笑み。]
(95) 2016/03/05(Sat) 05時半頃
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[ オーレリアは変わらないと思っていた。 でもどこかで変わった気がしていた。
答えは一つではないのだと、教えてくれた人がいたから。]
変わったところも、変わらない、とこも、あって。 ……今のオーレリアはやっぱり、 優しい。
[叶うならこの平穏が続けばいい。 好きも嫌いも、感情も少しずつ蘇り なんだか、こころが満たされているような思い。]
朝課は、どんなことをするの……?
[問をかけ、自分が出来ることなら一緒にしたいと思えた。 彼女が一人で行うものなら、邪魔はしないでおこう。
なんて考えも、酒のせいか いつしか意識がふわりと遠のいて 昨日から二度目となる、暖炉そばでのうたた寝に落ちていく**]
(96) 2016/03/05(Sat) 05時半頃
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/* あ、あれ? 私のログから進んでないでござる〜〜 短時間睡眠キメてきたけど、これは誰かが発見しないと 話が進まない感じだ!
(-19) 2016/03/05(Sat) 10時頃
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[ オーレリアから離れたのはいつだったか、 自分から離れたのか、彼女から離れたのか 記憶は曖昧で ]
[ 目を開ければ、いつしか朝が近づいており、 キッチンに水を飲みに行って、 それから、そう、此処数日の間、 全く水を口にしていないであろう人物を思い出した ]
[ 心配ではない。ただの迷惑だ。 あんなことをして、身体の水分は余計に、 そこまで考え、婚約者が起こした行動を思い出し 嘔吐感すらも覚えて ]
(100) 2016/03/05(Sat) 11時半頃
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―朝方・二階廊下―
[ それなのに、どうして自分はここにいるのだろう。 水の入ったグラスと、パンをトレイに乗せ 一番奥の個室の前で佇む ]
[ ノックはしなくていい。気づかれたくない。 またおかしな行動を起こしたらどうしよう。 こわい。こわいけれど ]
[ だけれどどんなに嫌悪しても、彼の餓死は、望まない。 死んでほしいくらい嫌いな人であっても それでも。]
(101) 2016/03/05(Sat) 11時半頃
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