97 wicked ROSE 【ハジマリの五線譜】
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―1900年代:倫敦 巡礼者のための客室―
[男は立ち上がる、よろよろと力なく。 眸は射干色をして、流す涙がやむは美しい和音に曇天が逃げ消えたように。 次第に何処からか強く鳴り響く鐘の音(>>#1)]
हाकोन्देइतादाइताकोतो कान्शाशिमासु
[述べたのは、此処まで運んでもらった事に対する感謝のもの。 しかし明之を見つめる事は、あの方に似た表情を見つめる事は、出来ない。 扉を開けて、向かうのは。
堕ちて、堕ちて、落ちた先。
本物(だと妄信している)その《聖遺体/ヌケガラ》へ。]
(9) 2013/09/28(Sat) 02時半頃
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吹牛方士 芙蓉は、メモを貼った。
2013/09/28(Sat) 02時半頃
吹牛方士 芙蓉は、メモを貼った。
2013/09/28(Sat) 02時半頃
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[鐘の音の中、響き渡る調べ(>>13) アリアの世界、シンフォニアの光。
乾いた大地。 潤すのは男の流す ――涙?
背中の羽が悲しく痛む。 片翼は旋律を紡ぐことも出来ぬまま、謳う片翼に応えられぬまま。 裏切り者に押された烙印は喉の奥。
もう二度と、美しい音楽をさえずる事など出来ない。]
(19) 2013/09/28(Sat) 02時半頃
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[それこそ 世界に赦されぬ 罪の証]
(20) 2013/09/28(Sat) 02時半頃
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कोकोरोनोयोरोकोबि वारेहाउतावान् ...
उताइतेअकाशिसेन् शुनोसाकाएओ ......
(24) 2013/09/28(Sat) 03時頃
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(こころのよろこび われはうたわん うたいてあかしせん しゅのさかえを)
[異国語は不思議と訳され、壁を伝う。 それは片翼を導くように、地下へと逃げるように囁くテノール。 記憶をゆっくりと揺らす揺り篭の音。]
――――、गोफ़ु !!
[けれど掠れた声は長続きせず、また喉の奥に込み上げる《罪》。 届くかまではわからない音が、途中で消え行く。]
(26) 2013/09/28(Sat) 03時頃
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/* そういえば、わんわんおでした ヽ< ゚・_゚;Uノ 犬かー…裏切り設定(のっと陣営的な意味で(今のところ))でわんわん。 ………そのうちなんとかなるさっ!!(←
アルトくんに呼ばれたので呼び返してみたんだけど眠くってこりゃあ、どうすればいいんや…!! そしてイーシュさんの異国語講座が間に合っていない件について!!!
(-17) 2013/09/28(Sat) 03時頃
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―大聖堂:地下へと続く階段―
[ずるずると向かう、大聖堂の地下。 はじめに訪れたこの場所に行けば《聖遺体/ホンモノ》のあの方に逢える。 主を謳う歌を、祝福の葡萄酒で満たしながら。
《大衆》たちはどうやら深い眠りに落ちているらしい。 安らかな詩の調べにか、大きく響き渡った鐘の音にか。 生い茂る蔓や蔦、植物、草花を掻き分けながら、男は地下へと進んでいく。
なんとかたどり着けたとしても、そこにあるのは鳥籠のように守られてしまった後。
その牢屋の前に膝を付き、両手を組んで。 ただ、ただ、その守られるものへ、祈りを捧ぐ。]**
(29) 2013/09/28(Sat) 03時頃
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吹牛方士 芙蓉は、メモを貼った。
2013/09/28(Sat) 03時半頃
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/* もそもそと おるがにすとの ふくが なくなって いく。
さすが協会の方ですね。 奉仕精神がハンパネェ。
(-18) 2013/09/28(Sat) 03時半頃
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吹牛方士 芙蓉は、メモを貼った。
2013/09/28(Sat) 23時頃
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/* さすが邪気…ログの量に戦慄するな…。
健康しちゃって申し訳ない、薬のあとの過密スケジュールは死亡フラグ過ぎた。 アルトくんはまとめありがとう、とても助かる>< でも一応流し読みしなきゃ、動きも出来ない…うおお。
イーシュさん、がばりゅりゅ。
(-89) 2013/09/29(Sun) 06時半頃
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―追想されし調律/メモリアチューン―
♪... ओहिसामाहाअताताकाइतो हितोहाइउकेरेदो दारेमोसामिशिसोउतोहा इवानाइदारोउ ...♪
[それは遥かな昔を、追憶せし記憶、リコレクレコード。 口ずさむ旋律が、天の庭園で流れていた。 闇色の羽を靡かせて、紅色の瞳は、旋律と共に閑静にたゆたう、妙な煌き。]
(253) 2013/09/29(Sun) 14時頃
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[喉が静寂に震える度に、旋律は唇から毀れ。]
अनोकुमोनोयुकुएओदारेगाशिरु...♪
[黒の少年が謳えば、陽と雲は何時でも彼に囁き。]
♪...नेएवाताशितोसोरानोकानाताहेतोबितातोउयो
[闇の片翼が奏でれば、夜の片翼はすぐ隣で響いた。]
अओज़ोरानोहातेतोउमिनोक्योउकाइनि...♪
[比翼と比翼の、重なり合うシンフォニアの影を信じているから。]
♪...किमितोनारा
[夜色のアリアをいつまでも喜びの色に調律できていた。]
(254) 2013/09/29(Sun) 14時頃
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[遠い何処かで、誰かに答えるテノールが聴こえる。]
किकोएतेरुयो नेएसान् ... देमोसाकिनो《F》हा हान्ओन्ज़ुरेतेतायो
[聞こえてるよ姉さん、と少年は片翼の名を呼んでいた。 片翼を呼ぶその調べに掛替えはなく、少年はその存在を、誰より守り抜く存在、己が半魂と看做していた。]
(255) 2013/09/29(Sun) 14時頃
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दोउशितेदारोउने ...... फ़ुतागोदाकारा कोन्नानिचिगाउन्जानाइकाना ...?
[産まれ出づる時、二人の命が遊戯をしたのだろうか。 双子なのに、どうしてこんなに違うのだろう。 容姿も違えば、性格は少年の方がやや「おちついて」いた。]
(256) 2013/09/29(Sun) 14時頃
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[片翼の双子は、産まれた時から既に、その唇で奏でる旋律に特別な力が備わっていた]
वाताशिगा『ﺗﻴﻨﺎ 』दे किमिहा『ﺁﺭﻭﺗﻮ』
किमिगाओन्नानोकोदेमो ओतोकोनोकोदेमो वाताशिताचिहा त्सुइ नानोदाकारा
[片翼と片翼が奏でる歌の音色は、アルトとテナー。 少女が女でも男でも それが《対》。 異なる音域《メロディ》と音域《メロディ》は重なり交わり、やがてひとつの廉潔な調和の音色を形作るのだから。]
(257) 2013/09/29(Sun) 14時頃
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[片翼は独りきりでは空を飛び立てない。 アリアの空は、どうしても境界という狭間の線が存在していた。
けれど、二人ならいつまでも渡っていける。 けれど、二人ならどんな音色も調べられる。
比翼を為す二人の天使は、そう。 産まれ落ちた時から、互いが互いの片翼であるべしと定められた。
他の存在は入り込む余地の無い、二人で完成される、遥かなる詩の翼。 互いこそ唯一の片翼、と世界に定められていた。]
(258) 2013/09/29(Sun) 14時頃
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[……定められて、いた。 はずだった。]
नान्दाइ नेएसान् सोउदा अताराशिइगाकुफ़ुनोरेन्शुउओशिनाइका
सुगोकु माशिरोना ......
[均衡はいずれ、やがて綻び出す。 共に空へと羽ばたく時、片翼と片翼が、重なる影に少しずつ距離が生まれていた。
君に、とても大切な話があるの。 そう片翼に切り出した夜の少女に、少年は悲しげな表情を浮かべていた。]
(259) 2013/09/29(Sun) 14時頃
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किमितोवाताशिहा त्सुइ नान्दायो ...? 《君と私は 『対』 なんだよ…?》 दाकारादान्जो 『ﺗﻴﻨﺎ 』 तो 『ﺁﺭﻭﺗﻮ』 नान्दा 《だから男女 アルトとテノールなんだ。》
(260) 2013/09/29(Sun) 14時頃
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वाताशिनिहा किमिदाकेदायो ... 《私には、君だけだよ》 सोनोकोएओकिकुदाकेदे... सोनोतेगाफ़ुरेरुदाकेदे... 《その声を聴くだけで…その手が触れるだけで…》
मुनेगाइताकुनारु सोन्नाहितोहा 《胸が痛くなる そんな人は》
(261) 2013/09/29(Sun) 14時頃
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वाताशिहा किमिनोकोतोगा ... 《私は 君の事が…》
किमिदाकेनोकोतोगा ...... 《君だけのことが……》
...... चिगा उ ...
(262) 2013/09/29(Sun) 14時頃
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[ ...सोशितेत्सुमिहा उरागिरिहेतोसाकानोबोरु... 《そして罪は裏切りへと遡る》 ]
(263) 2013/09/29(Sun) 14時頃
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[ 《対》であるはずの男女。 《対》でなければならない比翼。
ならばその均衡を最初に崩したのは だあれ ? ]
(275) 2013/09/29(Sun) 15時頃
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―世界創世紀5XXX年/裏切りの叙唱《レチタティーヴォ》―
दोउशितानोदेसुका ...?
[少年は片翼を風に靡かせて、大きな鳥籠の前。 その鳥籠は出入りの出来る造りであるにしろ、蔦や蔓に絡まれていた。 組織の中だけにあり、誰しもがおいそれと訪れることの出来ない場所。
神の揺り篭《ダカーポ》。
少年が迷い込んだことが運命だとするならば、それは。 比翼の影が、翼が、離れ始める 一小節。]
नाइतेइरुनोदेसुका ...?
[姉に惹かれるべく生れ落ちたはずの弟が 甘い《地獄/コキュトス》へと堕ちるための《琵音/アルペジオ》。]
(276) 2013/09/29(Sun) 15時頃
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[濡れ羽色の髪、白銀の鈴飾り。 自由と不自由の狭間。 目前に広がる世界。 目前だけに広げられる世界。
まるでそれは まっしろな 楽譜 。
楽譜を彩らねばならぬのは、楽器。 少年の成すべき事は、その調律を行うこと。 歌を謳う姉を、夜空のアリアを、限りなく無限に、境界を取り払い、どこまでも、いつまでも。 支えるべき、片翼の羽。
その羽が選んだのは、まっしろな楽譜に触れることだった。]
(277) 2013/09/29(Sun) 15時頃
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कानाशिइनोनारा उताइमासेन्का ...? 《哀しいのなら、歌いませんか…?》
अनातानो ﺳﻮﻳﻮﺭﺍﻧﻮ हा उत्सुकुशिइ 《あなたのソプラノは、美しい。》
दोउकावाताशितो कोनोतोरिकागोकारा 《どうか私と、この鳥籠から》
अनोसोराहेमाइओरितेमिमासेन्का ...? 《あの空《スコア》へ舞い降りてみませんか…?》
(278) 2013/09/29(Sun) 15時頃
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[片方だけの翼で、空など飛べぬ事を知りながら。 時間の流れからも、輪廻からも、魂も、記憶も。 切り離してしまった罪。
片方の翼を置き去りにして、《対》である定めから目を背け。 少女のアリアからも、無限の調べも、調和も、均衡も。 崩してしまった罪。
その喉に捺された落胤は―――……]
(279) 2013/09/29(Sun) 15時頃
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―1900年代初頭:大聖堂 地下―
[祈りの最中(>>29)に響くソプラノ(>>118) そしてその音は歪む様に変化する(>>139>>140) 音を調整する為に生まれたのに。 そんなソプラノを響かせたいわけじゃないのに。
男の元に届くのは、脳への痛み(>>141)よりも。 その音を調律することの出来ない、痛み。 息を止められるほどの、まっさかさまに堕ちていくような、悲しみ。
この喉では、届かない。]
(282) 2013/09/29(Sun) 15時半頃
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इएहोशुउअ ...!!
[目の前の鳥籠に絡まる蔦を引き裂こうと。 壊れた地下の瓦礫の中、手を伸ばし、風で切り裂き。 それでも響き続ける哀しいソプラノに、何度も何度も涙を溢し。
けれどもそれが 明之 から発されていると気付けない。
楽器は音を奏でる。 調律師はその調整を。
そして《指揮》がなければ、音楽は生まれない。]
(283) 2013/09/29(Sun) 15時半頃
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[哀しげなソプラノが包み込まれる、懐かしいアルト(>>157) それさえも、男の見ている夢なのだろうか。 その歌に添うテノールも歌えぬまま、やがて、ソプラノは緩やかに消えていく。
ああ、泣いている。 それでも、あの方は泣いていらっしゃる。
目の前の檻から、彼を救わなければ。 男は綺麗に整っていた爪が割れ血が滲もうと、指の皮膚が擦り切れボロボロになろうと。 ただ只管に、植物たちを引き剥がそうと。
引き剥がされる緑は、北天の獣と南天の鳥が身を隠す森をさざめかせる。 女王の庭を介し、あらゆる次元と繋がる森。 そのひとつの時空がまた、大聖堂と繋がろうとしていた。]
(286) 2013/09/29(Sun) 15時半頃
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वाताशिओ अनोकातानोमोतोहे मिचिबिके ―――!!
[導けと叫ぶ声は大きく、けれどただ一度だけ。 その掠れたテノールは大聖堂の中へ、外へ、瞬時に響き渡る。 純白の鼠にも、黒と白の猫にも。 スータンの裾を洗おうとする神父へも、音を感じ取る増幅器にも。 置き去りにした片翼にも、ばらばらにしてしまった輪廻にも。
そして。
北天の獣と、南天の鳥にも。]
(290) 2013/09/29(Sun) 16時頃
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―どことも知れぬ森―
[繋がる空間、次元。 その時を渡り、男はどこか懐かしささえ感じる森へと訪れていた。
堕とされたこの世界に、あの方が居るのだろうか。
男は静かな森の中、今はまだ静かに木々を見上げている。]**
(291) 2013/09/29(Sun) 16時頃
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