134 幽冥異聞
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/* 「あなたは魔女です。」
あっ……、
これあかんやつや。 おまかせでなんでこんな危険な役職残ってんだよ!
(-4) 2014/09/25(Thu) 00時半頃
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/* (ゲンドウポーズで絶望中)
(-5) 2014/09/25(Thu) 00時半頃
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……雲行きが怪しくなってきたの。
[漏れた呟きに、隣合わせた客が怪訝に空を見上げる。 ただの町人には、よく晴れた空にしか見えなかろうが。 濃密な妖気が雲のようにゆらりと漂うのが、狐の眼には映っていた]
袖振り合うも他生の縁、ひとつ忠告じゃ。 夜はあまり、出歩かないことじゃな。荒れるかもしれぬ。
[屋台の隣客に告げて、口のなかに寿司を放り込む。 甘く煮付けた油揚げに、飯やおからを詰めたもの。信田寿司、あるいは稲荷寿司ともいう。 もっとも安価で腹が膨れる寿司で、庶民に人気があるために専門の屋台も珍しくはない。 京の市中を歩いていたところでそんな屋台に巡り合い、探索の手を休めるに至った次第である]
(11) 2014/09/25(Thu) 01時半頃
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調律師 ミケは、メモを貼った。
2014/09/25(Thu) 02時半頃
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[――その気配を感じたのは、宿へ帰る最中のこと。 夕暮れの空を覆う気配に、思わず飛び出した耳はピンと尖り、全身の産毛が逆立った]
……待て、待て待て待て……待たんか、どこの莫迦じゃ、この時世に。
[この狐には珍しいことに、焦燥も混じった呟きが漏れる。 さもありなん。狐の一族は、人の守護と引き換えに、人界に居場所を得た。 都護の拠点として伏見の山を与えられ、稲荷神の眷属として全国の神社に祀られた。
あの、旧き盟約。 一線は退いたとはいえ、結ばれるその場に居合わせたものとして、この事態を座視することなど出来はしない]
しかし……こんなときに、イタチの奴め。一体、どこをうろついておる。
[自由行動を許した自分の言葉も忘れて、腹立たしげに]
(41) 2014/09/25(Thu) 20時半頃
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―路地裏―
[ぽつぽつ、ぽつり。青白い狐火が、背後に浮いて]
――失せよ。
[腕を振ると同時、狐火の群れが魍魎を灼き尽くす。
だが、狐の表情は明るくない。 こうして一体一体始末していくのでは、きりがない。 まして、自分だけで京の全域を護れるわけでもなし。 こういうときの伝令にと連れてきた鎌鼬も、いまは傍にいない。 出会った怪異を虱潰しに潰す、場当たり的な対応を余儀なくされているためだ]
(42) 2014/09/25(Thu) 20時半頃
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……ん、む?
[付近で、一斉に妖魔の消える気配>>40に、耳をひくつかせ]
いまの世にも、なかなか良い腕の陰陽師がおるようじゃね。
[どうするか――と、眉根を寄せる。 妖気でいうなら、自分のそれは、有象無象の魑魅魍魎とは比較にならない。 警戒されているやもしれないが、しかし、民を護るのなら話し合う余地もあるやもしれない]
(44) 2014/09/25(Thu) 21時頃
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――……、ほう。
[靡く長い蒼髪に、金色の瞳。そして、明らかな水の気。
上等の式だと視て、その上で、用向きを質す]
――何用じゃ。時間がない、疾く申せ。
[この式は、術師と感覚を共有しているかどうか。 あるいは、式そのものにそこまでの独立した知能があるかだが。 でなければ、無駄な時間を遣うつもりはない]
(50) 2014/09/25(Thu) 21時半頃
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――……、それはこちらが問うことじゃよ。 そちの主が民を護るなら、敵ではないが――、
[――続いた式の言葉に、空気がちりちりと灼ける]
ほぉ――大言壮語も良いが、時と場合と、相手を弁えよ。
[最早、式を無視して。その奥にいる術者に、視線をやって]
ふん――しかし、大きく出たものじゃな、小童。 察するに、父御と母御の躾が足りんかったのか?
[剣と鍵――なるほど、それで知れた。内心で、呟きつつ]
――年長者に教えを請うときの礼儀も、教わらんかったとみえるな?
(54) 2014/09/25(Thu) 21時半頃
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――喰えるものなら、喰うてみよ。 極上の油揚げを寄越せば、靡かぬでもない。
[笑いを浮かべて]
――なるほど、きちんと読んでおる。 大方、安倍か賀茂かのどちらかじゃろ。
[笑みを消して、告げられた空にも視線を上げぬまま]
ならば、知るはずじゃろ。 この都を護るのは、人だけではない――逃げるわけにもいかぬ立場でな。
[言って]
――伏見のお山へ逃がせ。 旧き盟約に従い、一族は人を助けるはずだ。
(61) 2014/09/25(Thu) 22時頃
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それで――……剣と鍵、じゃったな。
[深く深く、溜息を吐き]
――話せば長い。
[嘆息して]
この都に、これほど寺社があるのは何故だと思う。
[逆に、問いかける]
(62) 2014/09/25(Thu) 22時頃
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先に与えて、いいことはまるでないからの。
[鼻で笑って、わざとらしく口許を隠してやって]
賀茂か。 ならば、知っておろう。 この都、造営の当初は、魔都と呼ばれるほどの場所であったと。
[言葉を交わしつつ、頷いた(>>65)]
さもありなん。 都を護る陣、そういう意味もあった。
[過去形で、言った]
――あかん、か。なるほど――なら、そうなるじゃろうね。
[鍵が盗まれた――ならば、そうなる。そう、同意を示して]
この都自体が――剣を封じるために造営された、結界のようなものじゃからな。
(68) 2014/09/25(Thu) 22時半頃
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調律師 ミケは、メモを貼った。
2014/09/25(Thu) 22時半頃
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……、ふむ。
[返ってきた答えは、意識の薄いもの]
……まあ、であれば、よいがな。 もし良ければ、式をひとつ、用立ててくれぬかな。
[相手が、頷いたなら。
伏見のお山に、伝言を頼んだろう。 旧き盟約に従い、逃げ込む人を護れと。天日という、己の名を添えて]
(76) 2014/09/25(Thu) 22時半頃
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調律師 ミケは、メモを貼った。
2014/09/25(Thu) 22時半頃
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うむ、それで良い。 我が一族は、古の盟約を果たすだろう。
[去りかけた背に、告げる]
――忘れるな、人の子よ。 白狐の一族は、都護の一族じゃ。
[それをどう扱うかは、人次第なのではあろうけど]
(80) 2014/09/25(Thu) 23時頃
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/* 善狐の系列だから、玉藻とか聞いたらブッチ切れるだろうな。
むしろ、玉藻を駆り立てる助力をしたくらいのアレ。
(-16) 2014/09/25(Thu) 23時頃
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調律師 ミケは、メモを貼った。
2014/09/26(Fri) 22時半頃
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……埒が明かん。
[夜道、魍魎に襲われる民を助けたのはこれで幾人めか。
剣と鍵。 あの陰陽師との会話で知れた、事態の根幹。 そうと判ったからには、向かうべき場所は限られているというのに。
古の盟約ゆえか、気質のゆえか。目端に止まる悲劇のひとつひとつを、この狐は見捨てられない。 いま手の届く数人を掬い上げても、都が、いや現世が毀れてしまっては意味がないとは理解していても]
こういうのは、奴のが向いておるんじゃがな。
[引き連れてきた、鎌鼬。あれならば、嬉々として魍魎どもの相手をするだろうに。 自分の妖術は大味過ぎて、よほど丁寧にやらないと、救うべき相手まで灼いてしまう]
……今宵にもこうなると判っておればな。二度手間じゃな。
[お山を訪なったとき、いつぞや預けた得物を回収しておくのだったと舌打ちして]
(172) 2014/09/26(Fri) 23時半頃
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ん……?
[一陣の、つむじかぜ。闇を裂いた突風が、見慣れた形をかたづくる。>>135]
本体……ではないな。イタチよ、いま、どこにおる? 気付いておると思うが、いささか以上に雲行きが怪しい。 直ぐに――、
[用向きを言いつけようとしたところで、思わぬ言葉]
……人助け?
[思ってもいなかった言葉に、眼を丸くした。あの鎌鼬が、自発的に?]
(178) 2014/09/26(Fri) 23時半頃
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そうか……そうか、そうか。 ついに、心を入れ替えたのか。
[感極まって、狐の眼に涙が浮かぶ。 かつては、人を容赦なく膾に斬り殺していた邪悪な妖だった。
遥かな昔、助命と引き換えに、誓言で力を縛って改心を約束させて。 それでも、どうしても人への悪戯をやめられないというので、致し方なく妥協して。 せいぜいがところ小さな切り傷に、それも最後には薬を塗るようにさせてから、数百年。
――ついに、自分から人助けをするなどと、言い出すとは。 どうしようもない博徒を子に持った親が、ある日、真っ当に働くと伝えられたならこんな気持ちがするのだろうか]
よかろう、判った。 斯様な事態じゃからな、そのままでは、手に余ることもあろう。
イタチよ――いつぞや縛った力を、解いてやる。存分に、人の助けとなれ。
[こうして、ひとつの思い込みの元に、都の夜にいにしえの妖魔が解放された]
(179) 2014/09/26(Fri) 23時半頃
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調律師 ミケは、メモを貼った。
2014/09/27(Sat) 00時頃
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……なんじゃ、お主の連れか?
[助けた人間とは別の相手>>175から、礼を告げられ。そちらに視線を向ける]
はよう逃げるんじゃな。次も助けられるとは限らぬ。
家に篭るか、霊験のある寺社に助けを求めるか。 あるいは、伏見のお山に行くと――……、うん?
[怪訝に、眉根を寄せて]
待て、お主――……、……ただびとか?
[妙な気を感じて、そう問いかけた]
(185) 2014/09/27(Sat) 00時頃
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