131 SACRED JUSTICE ―闇の正義と光の祝福―
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――遅かったわね。
どうしたの?
[>>1:600でラディスラヴァ卿に報告した事と同じ内容の報告を受けて表情を曇らせていく。 『断罪の子羊』の切札《ジョーカー》まで居るとなると。 これは自分が直接動くのが良いだろうと。]
ラディスラヴァ卿も聞いているのね。 分かったわ、なら……私はその遺跡に向かったと伝えて頂戴。
[そうして魔法陣を発動させる。 向かう先は、その遺跡だった。]
(24) 2014/08/16(Sat) 02時頃
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― レグレシア郊外 火聖霊の遺跡外 ―
[到着した時、彼等は別れる所だったのだろうか。 2人の男がその場に居るのを見る。
なるほど、確かに片方はルンフィアでは目立ちそうな格好だった。]
御機嫌よう。 こんなところで何をしているのかしら?
不審人物さん?
[明らかに挑発するような口調。 そんな調子で目の前の2人を見やると。]
(36) 2014/08/16(Sat) 02時頃
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あらそう……
ならどうして、しがない『神秘研究家』さんは教会の人間を拘束して送り返してきたのかしら。
[いつでも術式を発動できるようにと。 魔力が周囲に満ちていく。]
弁解は聞くわ。 ただし、教会の中でね……一緒に来てもらいましょうか。
貴方達2人とも、ね。
(46) 2014/08/16(Sat) 02時頃
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『断罪の子羊』……なるほど。 ブラック・ダーク・デス教団の一派がまだ居たとはね。
[暗黒素の刃を作り出す彼。 その力に何者かをほぼ確信しつつ。]
名乗る前に言われてしまったわね。 クラウディア・リーズ・エリサ。
クラリッサと呼んでも良いわ。
[こんな状況なのに、愛称の方まで伝える。 それだけの余裕があると言う事だったが。]
貴方達、お名前は?
(56) 2014/08/16(Sat) 02時半頃
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[そう言いながら、周囲の力と同調させるように。 火と風の二重属性を纏い始める。
詠唱をしなくとも魔術は操れるが。 こうして最初から魔力の一部を現出させておく事で、さらに高速で魔術を連打できる。 これこそが、賢者の塔でクラウディアが作り出した魔術理論だった。]
そう、やはりね。
(57) 2014/08/16(Sat) 02時半頃
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『断罪の子羊』の切札《ジョーカー》、闇喰みのオスカー
会えて嬉しいわ。 私の同胞を葬ってくれた罪。
この私が裁くとしましょう。
[半ば確信していた名前。 それを目の前の彼が口にした途端。
クラウディアの雰囲気が変わっていく。]
(58) 2014/08/16(Sat) 02時半頃
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天のお父様《神》 私に力を……
[纏っていた属性のうち、火の力が増して行く。 クラウディアの背後で焔が十字架となって現出し。
さらには十字架の周囲には薔薇のような焔。 レグレシアのそこかしこで見ることが出来るだろう。 クロス・オブ・メサイアの紋章だった。]
(62) 2014/08/16(Sat) 03時頃
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Lasciate ogni speranza, voi ch'entrate.
[焔で作られた文字が浮かび上がる。。
紋章から生み出される焔と相俟って。 クラウディアに迫る闇の蛇を次々と焼き払っていく。]
ああ、貴方。 ルーベリオンの出身だったのね。
むしろ感謝して欲しいわ。 子供達を正しい道へと導いてあげるのだもの。
(63) 2014/08/16(Sat) 03時頃
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風よ……
[オスカーの周囲に巻き上がったのは真空の刃。 所謂かまいたちが彼を取り囲むように四方に発生し。
一斉に襲い掛かっていく。]
(64) 2014/08/16(Sat) 03時頃
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貴方には分からないでしょうね。
罪を重ねれば重ねるほど、お父様の国《天国》へは行けなくなってしまう。 私が送った方々はね。
生まれ変わってクロス・オブ・メサイアを信じれば救われるわ。
[傍目からは狂信者とも見えるだろう。
だがしかし、クラウディアは全く狂ってはいない。 何故なら彼女は教義の教えを、枢機卿の中でも尤も過激な形で体現しているのだから。]
(68) 2014/08/16(Sat) 03時半頃
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……やるじゃない。 賢者の塔の並の魔術師なら今ので殺せているわ。
[その背中からは焔の翼が生み出されていた。 正確には纏っている魔力が翼のような形を作っているのだけれど。
振り下ろされた二振りの刃は焔の翼が受け止めていた。 無論、魔術の焔で受け止めたのだから相手にも焔のダメージは与えられたかもしれないが。]
(70) 2014/08/16(Sat) 03時半頃
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逃がさないわ。
[土属性の魔術を発動させてアマトの行く手には次々と土の壁が生み出されていく。
同時に発動した水属性の力で土の壁の合間には鉄砲水が噴出して。 強引に突破しようとすればダメージは避けられないだろう。
地水火風の元素系魔術を全て同時に操る魔力。 ルンフィアの歴史の中でもこれが出来るのはクラウディアとレティーシャぐらいのものであった。]
(72) 2014/08/16(Sat) 03時半頃
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全く、何が『しがない神秘研究家』よ。
貴方の正体、ようやく分かったわ。 カーライルの聖霊術師にして『ローレルの騎士』……『亀吉』だったかしら。
[なぜその名前まで知っているのか。 それは語らずに居た。
土の壁を物理攻撃で破壊して見せた彼。 司祭と聖霊術師を相手にしているのに何故か物理攻撃ばかりだがまあ。
クロス・オブ・メサイアにも同じ様な人間は居るのだからそんなものだろう。]
(80) 2014/08/16(Sat) 04時半頃
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黒雷の聖霊トロンの力を操るとはね。
なら、こちらも面白いものを見せてあげましょう。
[そう言ってクラウディアは珍しく詠唱を開始した。]
深淵と闇より生まれし力。
混沌と漆黒に彩られし力。
滅びを齎すその力よ。
昏き天より舞い降りよ。
[闇の魔法。 それも本来であればそれぞれの詠唱を4人の術者が担当して発動させるような魔法だった。
それをクラウディアはたった一人で発動させて見せる。]
(81) 2014/08/16(Sat) 04時半頃
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ダーク・フォース
[オスカーの操る闇の刃と似て非なる力。
天空から降り注ぐ闇色の刃を彼等は避け切れるのか。 彼らにとって幸福だったのは、全属性を操れるとはいえ。 クラウディア本来の属性ではないから、致命傷とはなり得ない。]
(82) 2014/08/16(Sat) 04時半頃
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あらあら、無茶しちゃって。
[自爆するような雷撃。 それを呆れたように見ながら追撃の準備に移ろうかとした刹那。
暴走する雷球はこちらへも飛んで来る。 それらを防御術式で全て受け止めた――はずだったのだが。]
痛っ……
[こめかみから流れる一滴の血。 指で払えばすぐに回復はするのだが。
回復している合間に2人は戦場を離脱したようだった。]
(87) 2014/08/16(Sat) 10時頃
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『ローレルの騎士亀吉』
やはり、油断ならないわね。
それに、闇喰みのオスカー……
[焔の翼に罅が入り。 砕け散っていく。
魔術で作り出した装備品だからまた作れば良いだけとは言え。 改めて感心したような声を出す。]
噂どおり、大した使い手じゃない。
[戦場で流血したのも久しぶりだし。 魔力の翼を一撃でここまで壊してくれた相手は初めてだった。]
(88) 2014/08/16(Sat) 10時頃
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― 幕間・回想:数年前 ―
「クラウディア卿、闇の魔術を使うのはいかがなものかと。」
[ある時、声をかけて来たのはノックス・ベルトリア卿だった。 彼女から見れば相手にしても仕方ないような小物だったが。 大方、こちらに難癖をつけて何かを得ようというつもりなのだろうが。
他の皆の前で言われては仕方ない。]
ノックス卿、失礼ですが魔術の経験は? ああ、貴方は戦闘は不得手でしたね。
では、此れを持っていて下さいな。
[そう言って魔術の防御をかけた盾を持たせた。 水の加護を持ったそれをしっかりと持っていれば怪我はしないからと言い含めて。]
(101) 2014/08/16(Sat) 13時頃
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[右手を掲げると、焔の槍が十数本生み出され。 それらはノックスへ殺到していく。
しかし、それらは全て盾に当たると消えうせてしまう。]
水の加護、大したものでしょう? けれど、こんな風にすれば……
[指を弾くと鉄砲水が生み出され。 盾は一瞬で砕けてしまう。 その力はノックスに届く前にクラウディアが打ち消したが。]
(102) 2014/08/16(Sat) 13時頃
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お分かり頂けましたか?
特定の属性の防御をした装備を相手がしていればその逆の属性を突けばいい。 対光魔法の防御で固めた騎士団が攻めて来たならば。
こうやって闇の力で蹴散らす為に、闇の術式も使えるようにしておくのですよ。
[そう言うと。 闇色の剣がノックスの周囲を取り囲む。
術式の講義をしているようで居て。 その実体は恫喝だった。]
― 回想・了 ―
(103) 2014/08/16(Sat) 13時頃
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― →大聖堂へ ―
[転移魔術を使って大聖堂へと帰還した。
その刹那、違和感を感じて精神を集中させる。]
(104) 2014/08/16(Sat) 13時半頃
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[魔力の共鳴。
それがクラウディアを含めた光側の人間へと意思として伝わってくる。 向こうの意思が届くのであれば。 こちらも意図的に意思を伝えようとすれば伝わるのだろうと理解して。]
貴女の気持ち、嬉しく思うわ。 レティーシャ。
(*2) 2014/08/16(Sat) 13時半頃
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さて、困った人が動いているようね。
……まぁ、いいか。
[いざとなれば始末してしまえばいい。
クラウディアのそのような面を止められる人間が一人減った事。 それは明らかに不幸な事だったのだろう。]
(134) 2014/08/16(Sat) 20時頃
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神聖十字軍に伝えなさい。
ノックス・ベルトリア卿の指示は適当に流して構わない。 そして、時が来たら私から本当の指示を出すと。
[そう、この新しい力。 これがあれば。]
(135) 2014/08/16(Sat) 20時頃
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[――密命だって簡単に流せるわ。]
(*5) 2014/08/16(Sat) 20時頃
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― 大聖堂 ―
ああ、そういえば…… 聖具《レガリヤ》の事、あの子に聞けば良かったわね。
[闇喰みのオスカーを取り逃がした事も口惜しいが。 其れと同時に亀吉も拘束して聖具《レガリヤ》の事を聞けばよかったとも思う。何せ、先代の彼は聞こうとしてもまともに答えないのだから。]
(149) 2014/08/16(Sat) 21時半頃
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[そんな思考は中断される。
非常事態を公開はしていないが故に。 教団は今日も普段の雑務はこちらへと持ち込まれるのだから。]
スラム街をどうするか……ね。
[クラウディア自身もスラム街に施しを行い。 子供達を教会に連れて来ていた。
ならばいっそ、あの孤児院をもうこちらで接収してはどうかとのミハイル卿からの意見だった。]
そうね、近いうちにそうしましょうか。 ……その時に、彼はどう動くのかしらね。
(152) 2014/08/16(Sat) 21時半頃
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/* >>169 あんた何者だよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
(-24) 2014/08/16(Sat) 22時頃
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……そういえば。 例の噂の病院。
あれも今度調べておかないといけないわね。
[そう判断すると薄笑いを浮かべていた。 自分達の正義を体現する為ならば。
クラウディアはいくらでも非情になる。]
(193) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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― 大聖堂・私室 ―
[魔力を集中させるとそれが形をなしていく。 その“力”はどこにでも居るような鳥の形を取ると。
クラウディアの部屋の窓から飛び立っていくのだ。 魔力で生み出された仮初の命。 それらの2割ほどはノックス卿の監視に廻し。
残りの鳥はレグレシアの周囲を回る。 オスカーと亀吉。 彼ら2人を今度こそ逃さないように。 その存在をすぐに発見できるようにと。]
(254) 2014/08/17(Sun) 01時頃
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