46 青の灯台守り
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むかしむかし、青の王が世界を支配していました。
(#0) 2012/03/20(Tue) 23時頃
青の王はとても強い力を持っていました。
きっと青の王がその気になれば、この世界の人間など、全て殺してしまえたのでしょう。
だから、誰も青の王には逆らえなかったのです。
そんな青の王に立ち向かおうと、数人の賢者が名乗りを上げました。
賢者達は、月の満ち欠けに合わせて青の王の力が強まったり、弱まったりを繰り返すのを知っていたのです。
(#1) 2012/03/20(Tue) 23時頃
賢者達は人々に言いました。
―― 次の新月の夜、我々は青の王を封印します。
その為に、海の見える場所に灯台を作ってください。
白い石を使って、高い高い灯台を作ってください。
石壁の表面には海の神へ捧げる祝詞を刻んでください。
我々の住まう部屋を作ってください。
その中央に青の王を封印します。
灯台そのものを結界として、青の王を封印します。
(#2) 2012/03/20(Tue) 23時頃
賢者たちの言葉の通りに、人々は働きました。
真っ白な石を使って、立派な灯台を作りました。
灯台の表面には、海の神を讃える彫刻が施されました。
青い海に映える、真っ白な灯台が完成しました。
灯台が完成すると、賢者達はその中に住まい、青の王を封じる為の準備を始めました。
そして、新月の夜、賢者達は青の王を封印する事に成功したのです。
(#3) 2012/03/20(Tue) 23時頃
賢者達は人々に言いました。
―― 青の王の封印は成功しました。
ですが、この結界には重大な欠点があります。
それは、この結界には人の命が必要だということ。
結界を繋ぎとめる為の生命力が必要だということ。
今は我々が、灯台守りとしてその役目を担っています。
けれど、いずれ私たちも死んでしまう。
一人二人と欠けた所で大きな影響は出ないでしょう。
ですが、全てが死に絶えれば結界は解けてしまいます。
そうしたら、また、青の王は目を覚ましてしまう。
(#4) 2012/03/20(Tue) 23時頃
賢者達の言葉に、人々は狼狽しました。
やっと手に入れた平穏、けれどそれも長く続かないと言う言葉。
それを聞いて、冷静でいられる者達の方が少なかったのです。
賢者達は続けます。
―― 我々の内の、誰か一人が死んだ時。
この地に住まう誰か一人に、灯台守りの印が現れるでしょう。
現れるのがいつかは分かりません。
数日後かもしれない、或いは、数年後かもしれない。
ですが、必ず誰か一人に、灯台守りの印が現れるでしょう。
その者を灯台に向かわせ、灯台に住まわせなさい。
新たな灯台守りとして、この灯台に住まわせなさい。
この灯台から灯台守りが消えぬ限り、結界は解けません。
灯台守りはただ、この灯台で一生を終えるだけでいいのです。
(#5) 2012/03/20(Tue) 23時頃
賢者達の言葉に、人々へ走った動揺は、少しだけ落ち着きを見せました。
―― 自分達のうち、誰かの一生が灯台に縛られてしまう。
けれど、誰かを縛らねばまた、再びあの日々が。
あの恐ろしい青の王に怯えて暮らす日々が戻ってきてしまう。
(#6) 2012/03/20(Tue) 23時頃
そうして、意を決した人々は、賢者達に問いました。
―― 灯台守りの印とは、何なのですか。
賢者達は、真っ直ぐに人々を見詰めて言いました。
―― 灯台守りに選ばれた者は。
片方の目が、青く澄みます。
海の神の色へと、変わります。
そう告げる賢者達の瞳の片方は、みな、美しく、青く澄んでいたのです。
(#7) 2012/03/20(Tue) 23時頃
―― それがこの世界でもっとも重要な“仕組み”の始まり ――
(#8) 2012/03/20(Tue) 23時頃
海の見渡せる丘に建てられた灯台。
そこに住まう灯台守り達は、人々に崇められる存在となっていた。
命の残りを灯台の中で過ごす事を義務付けられた灯台守り。
不自由な生活を強いられた代償として、様々な権力が彼らには与えられていた。
彼らが望めば、大抵のものが人々の手によって与えられた。
「灯台から出たい」
それ以外の大抵の望みは、叶えられた。
(#9) 2012/03/20(Tue) 23時頃
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