173 冷たい校舎村 番外【突発R18 半身内】
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── 12月某日 ──
[窓の外は、一面を覆う白。
身体を蝕むような寒さに、君は目を覚ましたかもしれない。
滅多に雪など積もらないこの街に、今日という日はやってきた。
『 近年稀に見る大雪です!交通機関に影響する恐れも── 』
テレビやラジオがいくら騒げど、休校の連絡はない。
休校基準を満たす警報の類も、発令される様子はない。
君の胸にこみ上げたのは、ため息か、それとも高揚感か。
いずれにせよ、君は制服に袖を通す。
教科書や参考書を抱えて、玄関へと向かう。]
(#0) 2015/10/28(Wed) 02時頃
[春隣高等学校。通称・春高の3年3組。
そこに籍を置く君たちは、立派な受験生であり、
慌ただしい日々を、懸命に生きているはずだ。
少なくとも、昨日までは。当たり前に日常を生きていた。
『明日は大雪です』だなんて、どのニュースも言っていなかっただろう?]
(#1) 2015/10/28(Wed) 02時頃
[天候にも負けず、君は校舎への道のりを歩き出す。
扉を開いた途端、冷たい空気が君を刺した。
「滑らない」ように気を付けて。だって、君たちは受験生だ。
なぜか、同じ高校の生徒がほとんど見当たらない。
そのことに不安を覚えるかもしれないが、心配しないで。
冷たい校舎はもうすぐそこにある。
君を、君たちの訪れを、待っている。]
(#2) 2015/10/28(Wed) 02時頃
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