169 きみがおとなになるまえに
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[ 数々の苦難を乗り越えて、旅人はその地にたどりついたのです。
――……なんて、言ってみたかったけれど。 思ったほどの苦労は、旅路になかったと思う。 歩きなれない小さな足は傷とまめだらけだったし、日差しに弱い肌のせいで、無駄に足止めさせてしまう事態にもなった。 けれど、どんなに辛く困難な道でも、この唇から零れる歌さえあれば、藤乃と一緒ならば、決して辛くないのだ。 そうして、たどり着いた、タリン[楽園]――]
[ 少し震えた、静かな藤乃の声を聞きながら>>*8、…はぐるりと辺りを見渡した。こどもが笑っている。しかし周りに彼らを見守るおとなは、どこか穏やかで。老若男女という言葉が昔にあったみたいだけれど、まるでその言葉を表すように、タリンは穏やかだった]
(+0) 2015/09/23(Wed) 00時頃
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[ 楽園について、その日。…は泥のように眠った。 意識がなくなるというのは睡眠として当然ではあるが、その日の眠りはまさしくそうだった。 そして次の日――旅をしている間は気を張っていたのか、次の日になって全身筋肉痛になった…は、村の中を見て回りたいというのに、ベッドの中から動けないでいた。 そして、やっと動けるようになった頃。藤乃と二人、同じ宿屋に泊る見知った二人を、見つけたのだ>>*24] 二人も、楽園にきたの?
[ そう言って…は、嬉しそうに表情をゆるめた。(もちろん、きっと、他人にはわからない変化だ)**]
(+1) 2015/09/23(Wed) 00時頃
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[その日はよく晴れた日で。街を見て回ろうかとマリオと話していた時だったか。 良く知っている、声に出会ったのは>>4:+24]
藤乃……?それに、シルク。……いや、ゆきも。 マリオにな、キネーンのそとを見してやりたくて。無理やり連れてきた。
[嘘ではないのだが。少し誤魔化すようにはにかんで、そう答える。 お前はどうして?、と訊ね返した。
身に覚えのない謝罪を受ければ、暫し悩んだあと]
いや、僕たちがキネーンを離れたのも藤乃たちと同じくらいだったんだろう。 藤乃がいないの、気づけていなかったから。 だから、お互い様。僕もごめんね
[仲直り、と微笑む。握手をしようと右手を差し出した**]
(+2) 2015/09/23(Wed) 05時半頃
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仲直り、なんて言ったけれど別に喧嘩をしていた訳ではないのにね
[伸ばした手は取ってもらえただろうか。 少し可笑しそうにくすりと笑って。
真白い、小さな頭から声がかかる>>+1 女の子が言っていた真白いこ、とはゆきのことだったか、とひとり納得した]
……楽園か。そうだな、確かに うん、僕たちも楽園に、ね
ここはゆきにとって、素敵なところ?
[最後に会った時よりも、表情が柔らかく見えるのはきっと気のせいではないのだろう**]
(+3) 2015/09/23(Wed) 06時頃
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そっか、……何か、良いものは見られた? 俺たちも随分あちこち回ったけど──、キネーンは、やっぱり大きな街だね。 道中、立ち寄った場所でも、子どもは殆ど見かけなかったよ。 ……此処に、来るまでは、ね。
[ヴェスパタインから返ってきた答えに、小さく目を瞬いて、訥々と言葉を紡ぐ。>>+2 2人の関係や、此処に至るまでの経緯などは知る由もなかったけれど。 はにかむ顔は決して悪いものではないようだったから、此方も微笑み返して。 尋ね返されれば、ううん、と少し目を泳がせる。]
似たようなものかな。 ……ただ、俺たちの場合は、……俺が、外を見てみたくて。
[外──"楽園"を。 そこまでは言わずに、此方も少し誤魔化すように。]
(+4) 2015/09/23(Wed) 22時半頃
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[お互い様、という言葉に、少しほっとしながら、差し出された手をぽかんと見つめる。 次いで、ふは、と笑い声を零した。]
仲直りの握手なんて、何年ぶりかな。 じゃあ、──ごめんね、許してもらえる?
[差し出された手を軽く取って、握り返す。 喧嘩したわけじゃないのにね、という声には、全くだ、と笑いを返して。 ゆきへと問いかける>>+3ヴェスパタインを眺めながら、ふと笑顔を引っ込める。]
……2人は、これからどうするつもり?
[自分とゆきは、まだ、比較的此処に馴染みやすい方だと思う。 藤乃も、ショーの裏方として衣装を作っていたとはいえ、その技術を生かしてタリンで出来ることはいくらでもあるだろう。 ただ、レンタルサービスに従事していたマリオなんかは、タリンに留まるならば、大きく生き方を変えることになるかもしれない、と。 そんなことを、頭の隅で思ったものだから。 未だ決めかねている最中かもしれないとは思いつつ、尋ねてみる*]
(+5) 2015/09/23(Wed) 22時半頃
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いろんなものを、たくさん。 こいつが外に出るの初めてだったもんだから、あれは何だ、これは何だって。ふふ、煩くってね
[言葉とはうらはらに、嬉しそうに頬を緩ませて]
ほんとうに。この歳になってあの街の大きさと、異様さを実感することになるとは。 ここも、ある意味そうなのかもしれないけど。 ……けれど、これが本来の僕たちが歩むべきものなんだろうね……
[複雑そうに目をそらす。 頭では分かっていても、何処か、なぜか。受け入れがたい、という風に。 100年近く、そんな所で過ごしたから。なんていうのは言い訳にしかならないだろうか]
へぇ。藤乃が?てっきり君も僕と同じようにゆきに、と思ったから。
[それ以上、深く聞く気はなく。 握り返してもらえた手にニィ、と微笑を浮かべた。 許してやろう、なんて偉そうな言葉を付け加えて]
(+6) 2015/09/24(Thu) 00時頃
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[笑顔を消した藤乃>>+5を不思議そうにみつめる。 こちらは微笑みを崩さずに。けれど、真面目な声音で]
マリオは、ゆきのように純粋なこどもではないし。 僕だって藤乃みたく、身体とこころが同じわけじゃあない。
……だから、まだ決めあぐねているんだ。僕も、マリオもどうするか。 今更、この生き方を変えるには余りにも永く生きすぎたみたいで
[こんなだから、時間はまだまだあるしね、と苦笑を交えて**]
(+7) 2015/09/24(Thu) 00時頃
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ユウガオ。 こどもは。…若しくはショーの子は。
恋ひとつも出来なかったのかしら?
[夜道を飛び出して、自分を選んだ紅の子を、 街の出口で迎え入れる。]
(+8) 2015/09/24(Thu) 00時半頃
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アナタを救おうっていってる相手に対してオオカミは酷いじゃあ、ありませんか。
てっきり猟師の方でありたかったのに。ねえ。
その手には、小さな紙切れ。 ひらり、開けば、そこには丁寧に書きとめられた文章。>>4:192
文を書くということに長けた女は、自分にそういう経験がなくとも、書き方、位は知っている。
連れていってほしいと願う例えが、 わるいものに例えられていて、やれ、と肩をすくめる。
ただ、自分自身で良い人とも思ってはいない。 否定をしないのが女の厄介な所。]
(+9) 2015/09/24(Thu) 00時半頃
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(+10) 2015/09/24(Thu) 00時半頃
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― 旅路と ―
[退職金の残りで、手押し車の屋台を買った。 下駄も捨てて、草履に吐きなおした。
カラコロとはならなくなり、砂土を蹴りながら、宛てのないのんびりとした道を歩いている。
手押し車を買った理由は三つ。 ひとつは、箱入りだった夕顔をずっと、歩かせるのは少々酷であると思ったため。 ひとつは、布団を敷けば簡単な寝床にもなったため。
もう一つは、「本」を集めたかったため。
1冊1冊、増えるたびに車は重みを増していったが、女の足腰はそこそこ強い方ではあったし、自然とついていく力瘤は、振袖の下によく隠れた。]
(+11) 2015/09/24(Thu) 00時半頃
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[本を集めるだけではなかった。
屋台中の引き出しに、自分の愛用していた鞄もしまってある。
そこには、書きかけの原稿、まっしろな原稿。
ユウガオが眠りについたあと、ある時は野宿になっても1日たりとも忘れる事もなく、「日記」のように、書き続けていた。
二人で歩いた道のこと。 出会った人のこと。 夕顔の「成長」の記録。]
(+12) 2015/09/24(Thu) 00時半頃
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[残したかったのだ。
彼女の、再び動き出した「時間」の出来事を。
忘れられないように。 だれかにとってもらう「本」になるのを夢見て、書き続ける。
それは、恐らく楽園に辿りついたとしてもだ。
本を買い足し、しばらく読みふけり、夕顔のしたいことをさせてあげて、それを記録する。
価値をもとめているわけではない。 ただ、忘れてほしくなかっただけ。
いつか使い捨てられるショーの商品としてではなく。 彼女としての軌跡を残してあげたかったのだ。
――彼女に見つかってしまえば、少し往なされてはしまうのだが。]**
(+13) 2015/09/24(Thu) 00時半頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2015/09/24(Thu) 00時半頃
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[ 藤乃とヴェスパタインの間に、橋のように渡された仲直りのしるし>>+6。目の前にある二人の手と、二人の顔を交互に見比べる。 タリンに来た、ということは、二人もあるがままの姿で生きて居たいのだと思っていた。けれど、ヴェスパタインの言葉はどこかまだ不安定で>>+7。 もしかして彼はまだ、迷っているのかもしれなかった。]
(+14) 2015/09/24(Thu) 01時半頃
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[ …は天然こどもだ。だから、本当にこの世を10年しか生きていない。だからこそこの世界を疑問に思えたし、楽園に行こうと、藤乃を誘えた。 けれど、何十年も生きてきた人は、もしかしたらあの不自然な街ほど、自然な存在なのだろうか。 この村に来たら、きっとみんなが自然になれると思い込んでいた。だってここは、楽園なのだから。 だからこそ、ヴェスパタインの迷いを、…は少し戸惑いながら聞く]
(+15) 2015/09/24(Thu) 01時半頃
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[ だってここは楽園でしょう?何を悩むことがあるの。 ここに居て幸せじゃないなら、なぜ楽園と呼ばれるの? 楽園には何があるの、幸せでしょう? だったら、ここに来たら不幸でいるのはおかしいと思う。 頭がくらくらする。 少しだけ、具合が悪くなった]
(+16) 2015/09/24(Thu) 01時半頃
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藤、
[ そう言いながら、横に立つ藤の服の裾を控えめに引っ張った。]
ちょっと、外、散歩したい。
[ 具合が悪そうな様子を、藤乃は気付いただろうか?部屋で休もうと言われるかもしれないが、そう言われても…は首を横に振るだろう。 今は少し、この村の幸せな光景を見ながら、深呼吸をしたい気分だった**]
(+17) 2015/09/24(Thu) 01時半頃
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[ヴェスパタインが語る声を、頬を緩めたまま聞く。 ゆきがそんな風に、何かに関心を示しては藤乃の手を止めるようなことは、きっと酷く少なかっただろうけど。 それでも、物珍しいものを見かければ、2人で足を止めて眺めたりはしていただろう。 そんなことを思い出しながら、相槌を打って。 けれど、不意に複雑そうに逸らされた目に、ああ、と思う。]
(+18) 2015/09/24(Thu) 08時頃
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[ここは──タリンは、長閑で平穏な街だ。 "こども"にとっても。また、"こども"と共に穏やかに過ごすことを望む大人にとっても、そこは正しく理想郷ではあるだろう。 街の人々も、外から来た藤乃たちに不審な顔を向けることなく、快く受け入れてくれている。
そこは確かに、追い求め続けた"楽園"ではあったけれど。 自分たちが今迄生きてきた環境を根底から覆すような、この街の生き方に戸惑う思いがあったとしても、きっと無理はない。
30と少し。この世界に置いては藤乃の生はまだまだ短かなものではあったけれど。 一応"大人"と呼ばれる側には分類されるからか。そのぐらいの想像はついた。 藤乃とて、最初は、本当にこんな場所があるのかとさえ思ったのだ。 見目の歳と精神の歳。それがかけ離れていればいる程、戸惑いは大きいだろう。 そう思ったから、柔い声で言葉をかける。]
(+19) 2015/09/24(Thu) 08時頃
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無理も、ないんじゃないかな。 此処は、あまりにも──違い過ぎるから。
[俺だって最初は驚いたよ。本当にこんな街があるのか、って。 そんな風に付け加えて]
……でも、随分穏やかな街だしね。 急かす誰かがいるわけでもないんだ、2人でゆっくり話し合えばいいんじゃないかな。
[そこまでを伝えて、笑む。 そんな時だろうか、ゆきが服の裾を控えめに引いたのは**]
(+20) 2015/09/24(Thu) 08時頃
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……ゆき?
[裾を引く手の力は、小さくとも、藤乃の視線をゆきへと向けさせるには十分で。>>+17 訝しげに、首を傾げる。 だけど、その様子はいつもとどこか違うような、──ああ、見下ろす視線からでは今ひとつ読み切れないのがもどかしい。 ただ、静かな声で紡がれた願いは、きちんと聞き取れたので。 了解、というように、裾に絡んだままの手に、自分の手を柔く重ねる。 次いで、ヴェスパタインへと視線を戻して]
ごめん、立ち話になってしまったね。
少なくとも、俺たちは此処に留まるつもりでいるし……、 また今度、時間が許せば食事でも。
[そんな風に2人へと手を振り、背を向ける。 ゆきの手を引いて、歩き出した*]
(+21) 2015/09/24(Thu) 21時半頃
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[そうして、ひとまずはゆきの言葉通り、外へと足を向ける。 外に出た途端、日差しの眩しさに目を細めながらも、ゆきと視線を合わせるように屈みこんだ。 よくそうするように、白い髪をさらりと梳いて、細やかな違和感の元を探るように目を合わせる。
「外を散歩したい」という言葉とは裏腹に、その表情はどこか陰っているようにも見えて。]
……具合でも、悪い?
[思わず額にも手を当てて、首を傾げて問うけれど、それにはきっと首を横に振られてしまっただろう。 それでも、やっぱり胸の内の小さな違和感は拭えなかっただろうから。]
──どうかした?
[ゆきの両手を、包むように握りこんで。 出来るだけ、柔い声で尋ねてみる*]
(+22) 2015/09/24(Thu) 21時半頃
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[ 優しく手を引かれて、ゆっくりと外の空気を吸った。 少しだけ気分が落ち着いたような気がした。 どうかした、と心配そうに尋ねてくる藤乃に、なんでもない、と静かに首を振って。 けれど、少し悩んだあと、やっぱり口を開いた]
(+23) 2015/09/24(Thu) 22時頃
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タリンは、楽園なんだよね?
[ 戸惑っているような、迷子のこどものような、答えを求めている声だった]
どうして、ヴェスとマリオは、楽園で悩んでいるの。 ここにきたら、みんな幸せなんじゃないの?
(+24) 2015/09/24(Thu) 22時頃
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[ 10歳のこどもにとって、楽園とは夢の場所で、そこへ辿りついたらみんなが幸せになれる。 幸せでなければいけない、と、思い込んでいたのだ。 だからこそ、彼らの迷いを…は理解できない。 幸せの園において、それはとても異質に思えたのだ*]
(+25) 2015/09/24(Thu) 22時頃
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[この子のこんな声を初めて聴いた、と思った。>>+24 うたっている時のそれとはちっとも似つかない、惑い揺れる、声。]
……ゆき、
[返事に窮して、藤乃もまた戸惑ったように名前を呼ぶ。 それでも、その問いへの答えはひとつだけ。]
──タリンは、"楽園"だよ。
[ゆきが導いてくれた、ゆきに導かれた場所だから。 それは、藤乃にとって揺らぐことのない、答え。 言い切ってしまえば、それはゆきへの返答と言うよりも、自分の心へと響いて。 気持ちを立て直すように、藤乃は、いつもの穏やかな笑みを浮かべる。 ゆき、と、今度は静かに、いつもの優しい声で呼ぶ。]
(+26) 2015/09/24(Thu) 22時半頃
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……長く生きていると、ね。 自分のそれまでの生き方に納得していてもいなくても、 環境が変わることに、気持ちが驚いて、ついてゆけなく感じることもあるんだ。
[勿論、それが良い変化であっても、と付け加えて。]
あの2人は、たぶん、俺たちよりも長く生きているから。 選ぶことに、少し時間がかかることも、あるんだよ。
……2人が、タリンに住まうことを選んでくれたらいいのにね。
そしたら、皆で、うたを歌えばいい。 その時は、ゆきが、俺たちの歌の先生になってくれる?
[そんな風に、冗談めかして笑う。 それは、まるっきり、綺麗な大人の回答だ。]
(+27) 2015/09/24(Thu) 22時半頃
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[だけど、この時。 たぶん、小さな小さな波紋は、藤乃の胸に落ちて。 それは、すぐに掻き消えてしまう程に細やかなもの。
──神の御使いにも似た、白い小さな子ども。 彼に導かれて、自分はタリンへと辿り着いたけれど。 揺れたアイスブルーの瞳は、ただの、10歳の子どものそれでしかなくて。
だから、何か、この時。 もっと違う言葉を、藤乃は持っていたんじゃないか、と。 そんなことを、一瞬だけ思ったのだった*]
(+28) 2015/09/24(Thu) 22時半頃
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