158 Anotherday for "wolves"
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 03時頃
徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 03時頃
捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 03時頃
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[―――…どうして…と、]
[サイラスが、 クラリッサが、 ベネットが、]
[裏手に居た者たちが口々に繰り返す。 その言葉に、 獣の姿から戻ろうとしない男は 低く唸るだけで口を閉ざし続けている。]
(+0) 2015/05/19(Tue) 04時半頃
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[―――…どうして…、]
(本当は、夜に逃げだすつもりだったんだ。) (でも火事が起きてしまった。) (消火活動でみんな起きているから逃げれなかった。)
(+1) 2015/05/19(Tue) 04時半頃
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[―――…どうして…、]
(森の中を抜けれないかも考えたんだ。) (けれども罠が張り巡らされてることを知った。) (これじゃあ、村から出ても死んでしまう。)
(+2) 2015/05/19(Tue) 04時半頃
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[―――…どうして…、]
(どこにももう逃げられる場所はなかったんだ。) (なら、逃げられるようにするしかなかった。) (彼女を疑うかもしれない人達を、 1人ずつ仕留めていくことしか思い浮かばなかった。)
(+3) 2015/05/19(Tue) 04時半頃
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[―――…どうして…、]
(失敗したから話さないんだ。) (だって人の姿に戻ったら…、) (喋らなくてはならなくなったら、)
(掟破りを不問にされたら…、)
(+4) 2015/05/19(Tue) 04時半頃
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[―――…どうして…、]
(俺には教えてくれたんだ。) (あの時、泣きながら。) ("本当のこと"を明かしてくれた。)
(大事だよ…、だから。) (守らなきゃ――――**)
(+5) 2015/05/19(Tue) 04時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 04時半頃
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─ ???・闇に沈む木の下で ─
[彼に背を向けるのは、怖いからだ。臆病だからだ。 なけなしの勇気は、彼の姿を見た時点で底をついてしまった。 彼をこんな姿にしたのは、 こんな死に方をさせてしまった切欠をつくったのは自分。
熱かっただろう、痛かっただろう。 苦しかっただろう。
…───彼に負わせてしまった苦痛、 そしてあの子らに負わせた罪の、いわば体現がここにあるのだ]
(+6) 2015/05/19(Tue) 14時頃
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……………、
[名を呼ばれて>>4:+102も、振り向けなかった。 けれど足が動くこともなかった。未練だ。 恐怖が旧い友に背を向けさせ、未練が足を止めさせる。 なんて様だ。これじゃあ、何も変わらない]
(+7) 2015/05/19(Tue) 14時頃
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……、どうして、君は、
[どうして。 どうして彼は、こんなにも強く優しく在れるのだろう。 柔らかな口調が、向ける気遣いだったことは分かってる。
何故?どうしてそんな気遣いが、彼は出来るのか。 自分のほうが辛かっただろうなんて。
( …───そうか、生前もそうだった。 )
時折ちらりと向く視線に、 妻の墓に無言で手向け続けられてきた花束に。 友の優しさを、気遣いを、後悔を自分は確かに感じていて、 だからこそ……より一層つらかったのに]
(+8) 2015/05/19(Tue) 14時頃
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[…ああ、そうだった。 ひとつ、思い出したように幽霊は開いた喉を掴んで小さく俯く。 八年前のあの日なくしたのは、愛しい妻だけではなかったと。 なくしてしまったもうひとつの大切なもの、
─── 大切な友をも、なくしてしまったのだと]
(+9) 2015/05/19(Tue) 14時頃
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っ、
[とん、とん、と。 暖かな手が、後ろから肩を叩いて撫でる>>4:+103 それに息が詰まった]
っ、〜〜〜…っ
[胸の奥から啜り上げる衝動が来て、肩が震える。 口が、必要のなくなったはずの息を吸い込んだ。 ぱたりぱたりと落ちる、それは喉からの血ではなく透明な、
… 涙が 。 ]
(+10) 2015/05/19(Tue) 14時頃
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うっ……、
っ… 〜〜っ、
[俯いたまま啜り上げる、その喉から空気の漏れることはない。 影が生前の姿を少し取り戻すように、 幽霊もまた、自ら流す涙に現れるように昔の姿を戻しつつある。
それは生前の姿に少し似て、 けれどほんの僅かに違うようだった。
八年前。 友を友と呼べた頃の姿を、男はゆるやかに戻しつつある]
(+11) 2015/05/19(Tue) 14時頃
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[こんなに泣いたも久しぶり、…八年ぶりだ。 けれど今度の涙はあの頃とは違い、 涙が何かを押し流してくれるかのようだった。
尤も八年積もった澱は重たくて、 そう簡単に消え去るものか分かりはしないが]
(+12) 2015/05/19(Tue) 14時頃
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…………───、
[振り返り、有無を言わさず彼の肩を抱きこんだ。 肩口に額を預ける形で、がしりと肩に腕を回す。 昔、ふざけて内緒話をした時と同じ形で]
… スティーヴ、
[くぐもった声が、彼の愛称を呼ぶ。 それは多分、昔の響きに良く似ているようで、 八年の歳月の分、昔とは少し違っているのだけれども]
───…ごめん、
[再び繰り返す。そして]
(+13) 2015/05/19(Tue) 14時頃
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[彼にだけ響く音量でもうひとつを囁いた。 風がさやかに、かつて共に登った木の梢を揺らしている。 その木の下、涙は暫く止みそうに*なかった*]
(+14) 2015/05/19(Tue) 14時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 14時頃
宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 15時半頃
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─???・闇に沈む木の下─
([雨の音が聞こえる]) [温度の感じられない背中を何度も撫で、 溢れるような友の嗚咽を聞いていた]
っ、
[目を見開いた。 昔、内緒話をした時と同じように 肩を抱き込まれて、 肩口に額を押し付けられる。 懐かしい感覚だと思った。]
(+15) 2015/05/19(Tue) 16時頃
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なんだい、ルパート。
[静かに囁くように、呼び声に応える。 口調自体は昔、彼に向けたものと変わらぬ、 柔らかいもののまま。
繰り返される「ごめん」。 もう、いいのに、と目を伏せた。 それから]
(+16) 2015/05/19(Tue) 16時頃
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…………っ。 ………。
[黙って息を吐き、 そっとルパートの背に手を添えた。]
[誰かの涙を拭う役目は医者の領分ではない]
[別にこうして許されたかったわけでもない。
何より彼を彼の家族を悲しませ、 孤独に立たせた 自分自身が許せなかったから、 恨みも、怒りも、焼かれる痛みさえ──。]
( ……それでも、 まだ僕は僕を許せはしないが。)
(+17) 2015/05/19(Tue) 16時頃
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[まだ村では悲しみが巻き起こり ルパートも己も、それを見続ける限り悲しみからは逃れ得ない。──それでも]
( この…僕らの生が終わってしまった後でも、
君を友と呼ぶことくらいは、 許されるのだろうか。)
[──かつて共に野を駆け、馬鹿騒ぎをし、笑った旧友よ。]
[何度も彼の背を撫で肩口に涙を受けながら 静かに揺れる木を仰ぎ、真っ暗な天の下、 せりあがる苦さを一つ飲み干した。*]
(+18) 2015/05/19(Tue) 16時頃
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[ルパートの涙が枯れる頃。 とんとんと再度背を叩き、 泣きはらした顔を見た。 何かを考えるよう眉根に皺が入ったのは一瞬]
……しかし、まあ。
( [少し若くなった彼の姿を見ている] )
───……白髪が増えてたなあ、君は。 くくっ。
[そう言って、 鳶色の目を(どこか窺うように)見ては けらり、意地の悪い笑みを浮かべた。 どこかへ、蒲公英の綿毛が飛んでいく。]
([頬に一筋だけ伝った雫は、 暗闇のせいで見えないことを願った]**)
(+19) 2015/05/19(Tue) 16時頃
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ああ、
[やがて涙が枯れると、ひとつ心の痞えが下りた気がして、 ただ、冷静さが戻るとどうも若干の居心地の悪さがあるのは、 致し方のないことか。 …幾ら姿が多少変わろうとも、中身まで若返るわけじゃない]
……、悪い。
[それに幾らこうしたところで過去が消えるはずもなく、 彼に自分を殺させた事実は変わりはしないし、 彼に苦しみを味あわせ続けた事実にも変わりはしないが]
(+20) 2015/05/19(Tue) 18時頃
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スティーヴ…、
[ぐ。と、彼の肩を手で押し少し遠ざけ、友の顔を見る。 しみじみと見れば、何だか久しぶりだなと思った。 きちんとこの顔を正面から見るなんて、いつぶりだろう]
君はやっぱり、
[言いかけた言葉を意地の悪い笑みが遮る>>+19 けらりと韜晦するかの笑みに、頬が上がった。 手を当てていた肩を、──こん。と、一度小突いてやる]
( … ひとがいいなあ。 )
[口に出せば、何を言われるか分からない感想を裡に置き。 窺うように向いた琥珀に、にやと笑みを向けてやる。 かつて向けたと同じようにして]
(+21) 2015/05/19(Tue) 18時頃
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…─── 薄く、なったなあ。
[一瞬の眉間の皺には沈黙を置き、音にしたのは別のこと。 仕返しとばかり、若干危うい生え際にちらり目を向けて]
─────…、
[ぱしん。と、軽く旧い友の肩を叩いた。 月にきらりと光った雫は見ないフリしてやって、 遠く、闇の空を*振り仰いだ*]
(+22) 2015/05/19(Tue) 18時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 18時頃
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―― 四日目/宿屋裏手 ――
[ 歩く必要すらないと識ったのは、 ほんのすこうし前のこと。 だいじなだいじな友達の、暗闇を裂く悲鳴>>4:321に わたしはいつもの勝手口へと風を切る。
サイラスの声、クラリッサの悲鳴、獣の息遣い。]
メアリー!? クラリッサ! …サイラス!
[襲われているのは誰なのか、打たぬ臓が凍るようで
聞いたことも無いような悲痛な声で取り乱す彼女>>4:341の 地を蹴る足音の数が変わり>>4:342、増えるおと>>4:340
……グレッグ……! メアリー、やめて!!!
あの仲の良い兄妹が、そんな。 さわりと背筋を撫でる寒気に軽いほうの足音へ手を伸ばせば、ふわりと香るアネモネ。]
(+23) 2015/05/19(Tue) 20時頃
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[ わたしの腕を風のようにすり抜けていくメアリーと 地面に倒れ、躰を潰され>>4:345 不自然に歪む呼吸音。 このまま骨の折れる音が聞こえてしまうのだろうかと わたしは震える右手を 朱い糸ごと上から押さえた。
けれど続いたのは、重苦しい呻き>>4:346と 周囲皆敵だと言わんばかりの聞いたこともない声>>4:359]
メアリー………、殺すだなんて……。
[ わたしのしらない、メアリー。 お父さんを喪って、村中から疑われて、 すっかり変わってしまった ……ともだち。 ずきずきと痛んだ、胸のなか。
静かだけれど力のこもった声>>4:364がそれに応えて]
(+24) 2015/05/19(Tue) 20時頃
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[ ―― ぞわりと湧く恐怖。
サイラスが、メアリーを殺す。 メアリーが、サイラスを殺す。 考えただけで思考は止まってしまいそうになるけれど]
ありえないことじゃ …、ない……。
[ 市長さんのお葬式で、いちばん泣いてた奥様が わたしの父を縊り殺して 嗤っていたのを知っているから。
優しいひとほど、いとも簡単に歪んでしまうんだ。]
サイラス………、 メアリー……グレッグ。 どうか、じぶんを大切にして。
…… 壊れてしまわないように。
[優しい言葉>>4:376と、厳しいことば>>4:378を抱き寄せて 背中を包もうにも、触れられぬ今となっては たいせつな彼の背の位置すら おぼろげで ]
(+25) 2015/05/19(Tue) 20時頃
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[ 集会の日、背後に感じた焔を思い出して、 ひどく身勝手に 誰かの上にも奇跡が降るのを願いながら わたしはひとつの祈りを自分に課す。
せめて わたしは変わらずに。
誰の手が 誰の血で染まろうと、 "いつも"のまんまで在るのだと。
刻はいつか。
どこか冷えた風と雁が啼く空を仰いで 決意だけを 祈った。 **]
(+26) 2015/05/19(Tue) 20時頃
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[鳶色、今は赤い目がこちらをしみじみと見た。] [内心恐る恐る投げかけた冗談に 上がる口の端に、ほっとするのも束の間]
、
[ 琥珀色を見開いて、それから、 ルパートの視線が向いた先を察する。 昔と変わらない冗談の応酬が返って来て 頬にわずか緊張が走る。]
(――煩い、馬鹿)
[何かを言いかけたところ ぱしん、と肩を叩かれ閉口した。]
〜〜〜っ
(+27) 2015/05/19(Tue) 21時半頃
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…………無くなる前に死んでよかったかもなあ、
[ふと笑みを零して、(そっと生え際を気にした) (見ないフリされたものに関しては、 自分も見ないフリをして) 遠く空を振り仰ぐ友の視線の先を追う。
塗り潰したような夜空に、転々と穴穿つように 瞬く星々と、煌々と照る月。 いつか見上げたものと同じ空がそこにある。 彷徨う亡霊を導く事はけして無い。]
――………………。
[ざらら、と風が地を撫でていく。 肩に置かれた皺だらけの掌に触れて、 そっと降ろさせた。]
[ 暫く、黙っていた。]
(+28) 2015/05/19(Tue) 21時半頃
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( 君が本当は、人を、族長を殺したのかどうか 知らない。何も知らない。 )
[宿屋の一室であんな反応をしたのだから、 きっと何かしら、知ってはいるのだろう。 そうは思うが、具体的に聞く気にはなれない。]
[おもむろに口を開く]
……。 この騒動の犯人はさ、 何を変えようとしているんだろうなあ。
[人を殺し、族長を弑し、同族を傷つけ すべては彼らが昨日と違う今日を求めた結果。
そうしなければ求められず そうしなければ変えられなかったもの。 それは、なんなのだろう。]
(+29) 2015/05/19(Tue) 21時半頃
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