169 きみがおとなになるまえに
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―翌朝―
遅い! 危うくよぼよぼの爺さんになるとこだったぜ
[ほんのり漂う感傷をぶち壊すように、 愛らしい鈴の音が転がる。 文句をいう口元は、にやにや、悪戯気にゆるんでいた。 そこにはきっと、抑えがたい期待もまじっていて。]
………ん、
[彼の言葉に、小さくうなずき。 差し出される手を、握る。]
(+0) 2015/09/21(Mon) 00時頃
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[時の止まったこどもを、楽園は受け入れてくれるだろうか。 分からない…けれども隣に彼がいるなら、そう素直に思える。
そうして、その地で、あるがままに生きて。 いつか、また、自分は失うのだろう。]
じゃあ、ゆっくり行こうか ゆっくり、一生かけて、な
[繋いだ手に、力を込める。 冷たくてかたい皮膚の奥に、自分と同じ熱を感じれば あたたかな気持ちが、胸に広がった。
受け入れられなくても、別離が待っていたって。 それでも、目指す理由は確かにあった。 昔も、今も 自分の隣に。**]
俺とお前の、あの日の約束を果たしにいこう ――なぁ、ヴェス
(+1) 2015/09/21(Mon) 00時頃
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―― もちんろんだ、マリオ
あの日のまま止まった僕らの時間を、 ……あの日の、続きをはじめよう。
[あの街から出たことのなかった彼の目には、 外の景色はどんな風に映っているのだろうか。 自分がはじめてこの景色を見た時、 外へ出た時は、後悔とかいろんなものがごちゃごちゃになって視界がぼやけて景色なんてみれたもんじゃなかった]
(+2) 2015/09/21(Mon) 00時半頃
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[二度目の、景色。 マリオが隣にいるからだろう。 それはとても、輝いてみえたのだ]
(+3) 2015/09/21(Mon) 00時半頃
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”はるか遠くに緑の土地がある いつの日か、あの場所に行こう”
[ にい、と笑えば、 さあ、行こうか。 はるか遠くのかの地へ。
長い長い旅路。その時間は無駄なものなんかじゃなく。 きっとふたりにとって、とても大切なものなのだから *]
(+4) 2015/09/21(Mon) 00時半頃
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[馬車に乗ったり、汽車に乗ったり。 たまに歩いては、そとを懐かしそうに、眩しそうに眺めては。ちらりと隣のこどもを盗み見たりして。
たしかに、ほんとうに。 街のそとにはこどもなんてひとりも見かけない。 キネーンが異質だったのだと、改めて思う。 街の外でのおとなとこどもは大層視線を集めただろう。 慣れているものとはいえ、何を考えてるのか分からないそれを、流石に気持ち悪く思った]
今日はここまでにしようか 日が暮れる前にどこか街に入らないと
[闇に攫われてしまう、と。 真面目な声音でそう言えば笑いのひとつでも取れただろうか。 さて、宿を取るために入ろうと指さしたその街が、タリンなのか、そうでないのか。 未だ、わからない *]
(+5) 2015/09/21(Mon) 16時頃
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──旅路の果て:タリンにて──
「──おばあさま、花が咲いてる」
[キネーンとは随分かけ離れた、小さく長閑なそこは、街の名を示す看板が掲げられていたわけでもなく。 だから、足を踏み入れた最初は、気付かなかった。 違和感を覚えたのは、黒髪の少女が、車いすの老いた老婆に語りかける光景を目にした時だ。
「おばあさまが今、肩にかけてるストールの色と一緒。桃色の、小さな花よ」
[花弁の数、色かたち。少女は、それらを懸命に老婆へと伝えている。 その様子と老婆の挙動から、その老婆が盲目であることが察せられた。 いや、──それよりも。
それは、キネーンを出てから、久しく見ることのなかった"こども"の姿。 そうして、この世界でもう殆ど見かけることのなくなった、"老いた人間"の姿だった。]
(+6) 2015/09/22(Tue) 00時頃
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[不躾だ、とも浮かばずに、驚きに目を見開いて彼女たちをただ見つめる。 少女が、視線に気づいたか、こちらへと首を傾ける。 黒目がちな瞳が、ぱちり、瞬いた。 けれど、それも一瞬。 薔薇色の頬をした少女は、こんにちは、と朗らかに微笑みかける。 「旅の方ですか?」と尋ねる声は、鈴のよう。]
ええ、
[頷く。急激に喉が渇いてゆくような気がした。 急く気持ちを抑えて、口を開く。]
(+7) 2015/09/22(Tue) 00時頃
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──遠く。 ずっと遠くから、旅をしてきました。 藤乃、と言います。
[名を名乗り、もしも隣にゆきがいたならば、彼の名をも伝えて。 そうして、核心に触れる問いを、ひとつ。]
……すみません。この街の名を、伺っても?
[それを耳にした少女は、きょとんとしたように首を傾げる。 次いで、ふうわり、とほほ笑んだ。*]
(+8) 2015/09/22(Tue) 00時頃
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「タリン、といいます。──この街の名は、タリン」
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(+9) 2015/09/22(Tue) 00時頃
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[そこから後は、早かった。 少女に宿の場所を教えてもらい、ひとまずは数日間そこで滞在する。
訪れた最初の日に感じたように、楽園──タリンは、キネーンとは程遠かった。 子どもショーはもちろん、遊園地のような娯楽施設もほぼないだろう。 けれど、子どもたちは、きゃらきゃらと笑いながら、そこらを元気に跳ね回っているし。 大人は、元気過ぎる子どもらに、時折苦笑を零しながらも、それを止めることもせず見守っているのだった。]
(+10) 2015/09/22(Tue) 00時半頃
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[──ここで、どうやって暮らしてゆこうか。
これも、決して大きくはない、少し古ぼけた味わいのある宿の一室で。 毎日、ゆきと話し合ったのは、きっと、そんなこと。 会話を重ねるうちに、先は少しでも決まっただろうか。
ところで、その宿は、温かみはあるものの、造りは古く小さかった。 併設している酒場へ、酒や料理を目当てに街の人々が日々訪れるために、賑わいには事欠かない。 けれど、宿泊者は殆どおらず──そもそも旅人自体が珍しいのかもしれない、とは、数日街を見ていて気付いたこと。
だから、もし。 この街では珍しく、宿泊を希望する者が宿の戸を叩いたならば。 自ずと、顔を合わせることもある、かもしれない**]
(+11) 2015/09/22(Tue) 00時半頃
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[キネーンを出てさいしょに泊まろうか、と指さした街はタリンでは無かった。 キネーンよりかは規模はいくらかも小さいし、こどももいないが。雰囲気はよく似ていると、思った。 そこで一夜を過ごし、また、早朝。 別に急いではないのだから、朝は早くなくたっていいのだが。かなしいかな、歳のせいか。夜明け前に目覚めてしまって。 歳のせいではなく、心のどこかでそこに着きたい、と切望しているのかもしれないが]
(+12) 2015/09/22(Tue) 03時頃
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[それは旅をして何日目の事だったろう。 とても遠くまできたような、まだ旅を初めて間もないような。そんな或る日のことだった。
舗装されていない、砂利道を通っていってみよう、と提案したのはどちらだったか。 けれど、進めど何もなく。今日も駄目か、と。 その時だった。どこからかこどものこえが聞こえてきたのは。 顔を見合わせる。確かに、それは耳に馴染んだ、キネーンから離れてから聞くことは無かったこどものそれだった]
(+13) 2015/09/22(Tue) 03時頃
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[こどもが三人。街のそとで遊んでいるのだろう。 驚かせないように、膝を折って]
こんちには。旅を、しているのだけれど。 近くに僕らみたいなのが泊まれるところ知ってる?
[一番年上なのだろうか。 女の子がひとり、とたとたと歩いてきては瞳を輝かせた]
「たびびとさん? さいきん、おおいのね! 知っているわ。あなたのまえにも、たびびとさんがきたの! 真白い、きれいなこをつれててね、
こっちよ。ようこそ、タリンへ!」
[ぐいぐい、と小さな手に腕を引かれるまま。 こどもの足でも5分とかからない場所に、それはあった]
(+14) 2015/09/22(Tue) 03時頃
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[その少女は親切に、宿まで案内をしてくれて。 ありがとう、と礼をいい、頭を不器用な動作で撫でれば誇らしげに笑うのをみて、 嗚呼、実にこどもらしい。と。 街のひとから訝しげな視線は向けられることは無く、どこか、歓迎してくれているようにさえ感じられた。
あまり繁盛していなさそうな、宿の戸を叩く。 客が間も空けずに来るなんて珍しい、と宿主はからからと笑っていた。
先客が顔見知りだと知るのは、そう遠くない未来**]
(+15) 2015/09/22(Tue) 03時頃
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[数日滞在して、わかったこと。 流通している物はキネーンは近くの街と変わらないものが多い。 こどもはこどものまま、おとなも見目が歳と違うものはいない。 お伽噺だ、と思っていたが本当にこんな所が存在しているのだ。
この村の長に聞くと、ここに永住することは可能らしい。 僕みたいな中身と身体が釣り合っていないものも、マリオみたいに身体の時を止めてしまったものも。望めば等しく受け入れてくれるのだそう。 少量だが老化防止剤もあるらしい。 煙草や、酒と言った嗜好品も]
(+16) 2015/09/22(Tue) 18時頃
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[併設している酒場>>+11へ赴けば、そこは大層賑わっていた。 ふたり分の酒と、料理を頼めば正面に腰掛けている彼に尋ねた]
なあ、マリオはこれからどうしたい? ここにはいろんなものがある。 キネーンにはないものも、たくさん。 僕はもう少し滞在してみて、合わないようなら出ていけばいいと思っているけれど。
返事は急いでないから、ゆっくり答えを出してくれればいいよ。 時間もまだ、飽きる程残ってるし。
―― でもまあ、取りあえずは宴といこうか
[運ばれてきた酒を受け取り、 乾杯、とグラスを合わせた **]
(+17) 2015/09/22(Tue) 18時頃
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[ヴェスと覗く旅の窓は、どれも新鮮で、楽しく映った。 街の中でも、劇場と寮、たまにレンタルへと出るくらいの 酷く限られた範囲ですごしてきたのだ。 とりわけ自然や動物には大きく興味を示し、 知らない何かを見る度、あれは何だと隣の彼に説明をねだった。
道行く人々の視線はもはや、異物を見るそれに近い。 遠巻きにジロジロと見られるのは気分良いことではなかったが それでも、近づくものもいないと分かれば幾分か安心した。]
そうだな 流石に歩き疲れたよ …なんだ、すでに攫われてるみたいなもんだろ? 攫われ返されないように、しっかり見張っておけよ
[宿をとの言葉に同意を示し。 真面目な声に、にやりと口角をあげてそんな言葉を返した。
初めての外の宿、そのベットの硬さに文句を垂れながらも シーツにくるまれば、少しだけ、自分たちのこれからを思って 目を、閉じた。]
(+18) 2015/09/22(Tue) 21時頃
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[旅が始まって、幾度の夜が明けた頃か。 硬いベッドも薄い毛布もすぐになれ、旅は案外性に合っている ようだと気づくのに、さほど時間はかからなかった。
彼と旅をして、彼と共に眠り、彼の声で次の朝を知る。 単純な繰り返しの中に、ささやかな発見と幸福を感じていた。 この日々が続くならば、あるいは、なんてさえ思ったか。]
ヴェス、あっち行ってみよう 秘境っていうのは、案外ああいう先にあるんだよ
[だからだろうか、ふとした気まぐれが指した先 其処はがたがたとした砂利道。見るからに人通りも無さそうだ。
言いながらも、よもや目的地に辿りつけるとは思っておらず。 精々ついても、小さな農村ぐらいか。宿もあるかわからない。 でも、そうやって彼と右往左往するのも楽しそうだ、なんて はた迷惑なことを考えて、また悪戯そうに笑ったのだった。]
(+19) 2015/09/22(Tue) 21時頃
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[けれど、そうして進んだその先に、 見慣れた――けれど久しく見る事の無かった姿を見れば 無防備だと眉をひそめることも忘れて、ただそれ眺めた。
三人、女の子が一人と男の子が二人。 いちばん小さい子は自分と同じくらいだろうか? 興味深そうに此方を見る瞳は無垢だとか、純粋、そういうもの。 「おとな」の視線にさらされてきた街のこどもとは、明らかに違う]
あ、ちょっ あんま引っ張るなって!
[ヴェスの手を女の子がとったかと思うと、残った二人が寄ってくる。 同じように引っ張られれば、村へつくまでの間、 好奇心に煌めく瞳に、こってり質問責めにされたのだった。]
(+20) 2015/09/22(Tue) 21時頃
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―キネーン・酒場―
[随分、あっさり見つかったな。 その村へとたどりついて、そう最初に思った。 過ごした旅の時間は、あっさりと言えるほどかどうかは 旅に不慣れな自分には正確には判断できないのだが
それでも、90年越しの約束だ。 もっとゆっくり、その先に見つかったってよかったのに。 そう、残念に思う気持ちすらあった。]
ああ、「楽園」到着を祝して…乾杯!
[そうやって、ヴェスの質問に、暫く答えあぐねていたが。 これから先、考えることはたくさんあれど、今は一先ず 果たされた約束を共に喜ぼうか。]
(+21) 2015/09/22(Tue) 21時半頃
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やっぱり、夜の一杯は格別だねぇ タリンは良い所だよ、酒もそれを証明してるよ ――少々、視線が痛いけどな
[椅子に座るマリオの、膝にしがみ付く影がひとつ。 それは初日に会った少年の一人。…なつかれた、らしい。 手にしたお酒をさして、マリオずるい!なんてしきりに言っていた。]
えーい散れっ、散れ! ずるくない!いいの、俺はトクベツなの! というかトニー、こどもが酒場にくるな!
[数日滞在し、宿や酒場の大人たちは自身が養殖だと理解していた。 しかし、こどもたちは、イマイチ理解し切れていないらしい。 時が止まった大人でさえ珍しいのに、こどもとなれば尚更だろう。
酒場の小さな喧騒も、ここ数日は毎度のこと。 そうした騒ぎを目にした、もしくは噂になって 晩酌を楽しむこどもとおとなへと声をかけるものもいたかもしれない。**]
(+22) 2015/09/22(Tue) 21時半頃
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「おはようさん。……そういえば、昨日、新しい客が来たんだ」
[君たちと同じ、大人と子どもの2人連れだよ。 あくる日の朝、軽食を取ろうと階下へ降りた時のこと。 宿の主が、藤乃たちを朝の挨拶と共に、からりと笑って告げる。
へえ、と、瞬いて相槌を打つ。 藤乃たちがタリンへとたどり着いてから、この宿に自分たちの他に宿泊客がいるという話は聞かなかったものだから、少しばかり興味は芽生えて。 けれど、その時の感想は、ただそれだけ。 その者たちも、自分と同じように"楽園"を探し求めていたのだろうか、と頭に過りはしたけども。
だから、後日。 宿の片隅で、彼らと顔を合わせた時は、驚きに目を見開くこととなっただろう。]
(+23) 2015/09/22(Tue) 23時半頃
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ヴェスパタイン、……と、マリオ?
[どうして、君たちがここに。 口から転がり落ちたのは、そんな有り触れた問いだったか。 それに対して、答えが返ろうと返らなかろうと。
彼らを前にして思い出すのは、ヴェスパタインと雑談の末に交わした小さな約束だ。>>2:177>>2:178 思い出してしまえば、途端、バツの悪そうな顔をする。 その表情は、きっと、キネーンにいた頃にはあまり見せなかった、何処か子どもじみたもの。]
……御免、何も言わずにキネーンを離れてしまって。
あの約束を、忘れたわけではなかったんだけど。 ……その、悪かった、ね。
[ヴェスパタインとマリオの2人が、藤乃らとそう変わらぬ頃に旅立ったのだとは知らないまま。 そんな風に、気まずげに謝ってみたりしただろうか*]
(+24) 2015/09/22(Tue) 23時半頃
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