人狼議事


128 終世に降る雨/ツイノセニフルアメ

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執事 ハワードは、メモを貼った。

2014/07/17(Thu) 00時頃


奏者 セシルは、メモを貼った。

2014/07/17(Thu) 00時頃


【墓】 執事 ハワード

― 地下 ―

[胸に刃が届いたと同時、心臓に刺さるは砕けるような痛み。
それは鏡の欠片が散った権利の喪失だけではない。
仮初に繋ぎとめられていた、自らの魂が壊れた痛苦。
発作のように胸を掴んで、礼装に皺を刻み、酸素を求め、喘ぐように喉を反らす。

決して、自由の利く筈のない身体が動けば、違和感は重量を以って精神を磨り潰し、蟀谷を締め上げる。

ハッと眼を開いた視界が捉えるのは低い天井。>>1:*6
額に滲む汗は、紛い物ではない。]

 ――――…は、……ぁ、

[大きく息を吸い込み、いつの間にか身を預けていたソロ・ソファに背を任せた。そうして、両手の有を確かめると、離れてしまったはずの右腕に気付く。>>0
生前と何一つ変わりない姿。そこでもう一度溜息を漏らして。]

 ……いやはや、死ぬと言うのも難儀なもので御座いますなぁ。

[他人事のように呟きながら、長い脚を緩やかに組み替えた。]

(+0) 2014/07/17(Thu) 00時半頃

執事 ハワードは、メモを貼った。

2014/07/17(Thu) 00時半頃


【墓】 奏者 セシル

[食い入るようにして鏡を眺めていれば、先ほど髪の長い男と対峙していた老執事が部屋に現れる。
それはつまり、かの執事の時の終了が確定されたということ。
彼と言葉を交わしたのはつい先ほどのような気がしたが、終わりというものはあっけないものである。]

…貴方も。

[お嬢を託すような形で置いてきた男としては、複雑な心境にはなるが、男のそんな想いより、主を独り遺して来ざるをえなかった老執事の心中を想えばなお、言葉が詰まった。
乾いてしまった唇を少し舐めて、数度、開きかけた唇から、最終的に零れ落ちたのは。]

…一度ならず、二度までも、経験せねばならぬというのもまた、難儀さを増すようです。

[どんな表情を作るべきかわからず、妙に歪んだ面持をしてしまうのは、かの老執事に青いと笑われてしまうだろうか。
ごまかすように、リリンラへともう一人分の紅茶を求めれば、程なくしてそれも用意されたことだろう。]

いかがです?
少し、お話でも。

[鏡を見守りながら、何も出来ぬ者同士。
言葉を交わすのも、悪くないと男は思っていた。]

(+1) 2014/07/17(Thu) 00時半頃

【墓】 執事 ハワード

[男は肩から力を抜いて深い溜息を吐く。
腹の上に両手を組んで、痛みを押さえつけるは精神の強固さ故。
或いは、齢六十を越えた辺りから覚悟していた命運のか。

伏せかけた視界の端に濡れた皮膚を持つ紳士を捉えた。>>@0
彼の物言いたげな眼差しに、直ぐに察するは立場を同じくするが為。されど、悪びれる様子もなく、略式の会釈を返した。]
 
 何冊か書物を血に染めましたな。
 開いた先が図書室であったとは存じ上げませんでした。
 屋敷には幾らか個人蔵書が在りますが、
 それで慰められるような書架ではありますまいな。

 ―――ふむ、

[彼の言葉を聞いて巡らせる視界。
そこには当然、先に権利を喪失した彼が。>>+1]

(+2) 2014/07/17(Thu) 01時頃

【墓】 執事 ハワード

 やんちゃが過ぎましたな。
 これは姫様のお怒りを買いましょう。

 されど、諦観の縁には御座いません。
 未だ、ですよ。セシル様。―――未だ、で御座います。

[自身にも言い聞かせるように呟くと、
やがて自身の前に、労うような茶の給仕が手配される。
彼の言葉に穏やかげな笑みを浮かべると、
心得まして。と言葉を奏でたのだった。]

(+3) 2014/07/17(Thu) 01時頃

【墓】 奏者 セシル

[未だ、と繰り返す老執事を前に、若輩の男は首を垂れる。
この執事を前に、啖呵を切って見せたのは、つい先ほどというのに。
既に男の心は揺らぎつつあった。

自分自身の決断を、信じられない。]

…すみません、ハワードさん。
私を、叱っては、いただけませんか。

[呟くように口にした言葉は、僅かながら震えたようだった。]

私は、お嬢の、幸福を願ったつもりでした。
けれど…それは、私の自己満足だったかもしれない。
彼女が無事なら…と願ったことは、罪だったのでしょうか。

[立場を同じくする彼なら、そして己よりも多くの物を見てきたであろう彼なら、あるいは堪えられるかもしれない。
しかし男自身ですら、今自分が求めているのが、否定なのか工程なのか、それすらも分からないのだった。]

(+4) 2014/07/17(Thu) 01時頃

【墓】 執事 ハワード

[未だ、そう未だだ。
まだ、彼女は死に切っては居ない。
死の縁にはあり、鏡も砕け、選択権もない。

けれど、それでも未だ、男が諦めるには易すぎる道。

緩く瞬きを挟んでから、彼に視線を寄越し、
先ほどまで死闘を繰り広げていたとは思えぬ老年が、
茶目っ気たっぷりに、にっこりと微笑み返した。>>+4]

(+5) 2014/07/17(Thu) 01時頃

【墓】 執事 ハワード

 嫌で御座います。

[ばっさりと斬り捨てる一言が、彼の諦念を加速させるだろうか。
それでも、存外男に厳しい老執事は、口を開いて続けた。]
 
 私めは、セシル様に共感を持ちますが、
 生憎どちらの味方と言われるなら、スージー嬢に付きます故。

[自身の女性の好みが位と気の強い性質だとは、ここ数年ですっかりと自覚している。
当然、並べて天秤に掛けても、目の前の彼でなく、地上で一人残された女性に傾く。]

 貴方様はスージー嬢の決意を良しと致しませんか?
 生きて欲しいと心から願ったのなら、自らの心に悖ってはなりません。

 貴方を叱れるのは、唯お一人で御座いますよ。
 師とは道を示し、与えるだけの人物では無いと思っております。

 ―――…貴方が、スージー嬢に恥じる選択をしたとお思いなら
 それはきっと、訓えそびれたことがあるからでしょうな。

(+6) 2014/07/17(Thu) 01時頃

【墓】 奏者 セシル

[きっぱりと返された言の葉に、男は数度瞬きを繰り返す。
しばしまるで呆けたような顔をした後で、唐突に。]

…はは。
そう、ですね。
えぇ。

[毒気が抜けたようにして、笑いを漏らす。
あぁ、やっぱり年の功には敵わない。
男は眼尻にたまった滴を拭い、ふっきれたような表情を見せる。]

教えそびれたことは、山ほどあります。
彼女と過ごしたのは12年間。
毎日のように顔を合わせ、言葉を紡ぎ、時を重ねてきたのに。

[どこか懐かしむような素振りで呟いて、紅茶のカップを手に取り。
どこか恥じ入るような様子で、ありがとうございます、と小さく呟いた。]

(+7) 2014/07/17(Thu) 01時半頃

【墓】 執事 ハワード

[伊達に寿命近しいと呼ばれる六十の頂は越えていない。
懐から真新しい白手袋を取り出し、左右の指先を隠すと人心地。
人殺しの五指を白で包み、常の平静を呼ぶ。]

 私めも人のことをとやかくは言えませぬが。
 セシル様に必要なのは、青さかもしれませぬな。

 ―――…私は、スージー嬢のことを良く知りませぬ。
 一つ、心の整理として、お話聞かせて下さいませんかな。

 他愛無いこと一つで構いません。
 小さなこと二つで構いません。

 貴方の心を咎めるは、彼女の涙だけですかな。

[片手をティーカップに差し伸べ、茶器を引き寄せ、曲線に接吻。

既に意識は此方に居るが、亡骸はまだ館の中か。
呼気で湯気を散らし、自身を叱りつけるだろう唯一人の女性を、鏡の向こうに見ていた。]

(+8) 2014/07/17(Thu) 01時半頃

【墓】 執事 ハワード

 十二年。彼女の人生の殆どを御存知と言う訳ですか。
 それは良う御座いますな。

 さぞかし、光り輝く日々でありましたでしょう。
 ―――…失って初めて見えるもの、と言うのは、
 使い古された常套句ですが、中々真を突いております。

[彼の言葉に耳を傾けつつ、喉に茶を通してみれば、
温度を感じることが出来る。喉から拡がる温もりだ。
自分に残された感覚は、そのまま猶予として換算する。

なにやら道に迷う若人然とした彼に首肯を重ね、>>+7
ソーサーにカップを静かに置いてから、脚を組み替えた。]

(+9) 2014/07/17(Thu) 02時頃

【墓】 執事 ハワード


 私めは僭越ながら、まだ諦めておりません。
 此処からなら、アヤワスカ神様の声もクリアに聞こえましょう。
 戯れ一つで何事も成す、―――その神々しい力。
 私は、少し、お話したく思いますな。

 深き―――信仰心の果てを。

[最後は独りごちるように呟いて、セシルの声に意識を向ける。
彼の紡ぐ過去の語り部、拝聴するは喰えぬ輩ばかりだが、
築き上げてきた十二年が、彼女の首を縦に振らせたのだと知れば、興味も沸いた。**]

(+10) 2014/07/17(Thu) 02時頃

執事 ハワードは、メモを貼った。

2014/07/17(Thu) 02時頃


奏者 セシルは、メモを貼った。

2014/07/17(Thu) 02時頃


【墓】 執事 ハワード

― 地下 ―

[自身の命は使い果たし、もう未来は無い。
強いて言えば、来世だとかに願を掛けるところだろうが、
死した先を考えたこともなかった。
興味はあるが、そこには意義が足りない。

静かに茶に口をつけ、喉に通らせ、腹に温もりを飼う。
大陸で味わったどんな茶葉とも違えど、鼻から抜けるような清々しさがある。

地下に居ても雨の音は遠くに聞こえ、大地を湿らせ続ける。
舌を潤し、セシルの言葉を肴に変えつつ、自身の顎に指先を添えた。]

 ――…ヴェスパタイン様の腕をもぎ忘れましたな。
 腱を断てていたら良いのですが。

[物騒な声を唇に乗せて、馴染ませるは北の従者。
己の命の糸を断ち切った男の負傷を算える眼差し。>>9
感触はあったが、流石に老衰が激しい肉体。
安然を食んで暮らしていたツケかも知れぬ。]

(+11) 2014/07/17(Thu) 21時半頃

【墓】 執事 ハワード

[その場に両生類の姿をした緑の紳士が居れば、年は取りたくないものですなぁ。と他人事めいて微かに零す声を聞かせたか。
焦りも憂いも少ない老人は、ある種の覚悟をしていた。
何時か必ずやってくる、彼女との永劫の別れを。

されど、最中、耳に届いた彼の主人の声に瞳を細め。>>24]

(+12) 2014/07/17(Thu) 21時半頃

【墓】 執事 ハワード

 ――――敢えて。

 敢えて、選択を最後の愉しみと取って置いているのでしょうが、
 アヤワスカ神は残った魂は如何なされる御心算ですかな?
 用済みなったものは捨てれば良いとは、
 エコロジカルな思考ですが、そんな魂はもう見飽きたかと。

[訥、と漏らす声は、虚空を揺らすようにアヤワスカへと掛かる。
神とは存在する次元が違うのか、意識を向けてみても、
何処か自身の声も、館主の存在も遠くに感じてしまう。

紅い紗の向こうで、ただ在る冥府門の守人。
それでも、この声は聞こえているだろう。]

(+13) 2014/07/17(Thu) 21時半頃

【墓】 執事 ハワード

[浅く呼気を吸い込むと、耳に拾われるかすら分からぬ声を続けた。

例えば、権利を剥奪された後、唯々諾々と死を待つだけなら、
こうして、虚ろな魂に五感を与えることもないだろう。

仮令、悪趣味な幕間を慰める為だけに此処に在ったとしても、
指が動き、視界に捉え、耳に届くなら、口を開かずには居られない。

既に資格を失い、魂すら滅される可能性もあるが、
男は自分の魂よりも大切なものを館の中に残している。]

 もし、―――もしも、最後の最後まで、姫様が残りましたら、
 一つ、この老人が切望を吐くことを許してくださいますか。
 
 これを希望と評するには、聊か泥臭く、
 また、大変に得手勝手では御座いますが、
 私めの意地は張るために在るようです。

[柔く微笑を口元に浮かべ、
地上の切迫した空気と一線を画する空間の演出。]

(+14) 2014/07/17(Thu) 22時頃

【墓】 執事 ハワード

[未だ、―――未だ、と再三胸の内で唱える語。

勝算など爪の先ほどもない。
本来ならば、悔いて膝を着き、夥しい自責の念で、
自身の無力を呪わねばならぬのだろう。

だが、それは全ての後で良い。一番最後で良いのだ。

もしも、自分が全てを諦めきれるとすれば、
それはきっと、思考も朽ちて、意識も四散し、
ハワードと言う一個体が無に還る時。

それまでは、如何しても、諦めきれぬ、一つがあった。*]

(+15) 2014/07/17(Thu) 22時頃

【墓】 執事 ハワード

[狼狽を取り成す彼が喋る度に、けろけろと鳴る喉に視線が引かれる。亜人であろうが、大分大地の根源に近しい形。>>@1
丸みを帯びたフォルムは神々の寵愛さえ、つるりと受け止めるのだろうか。]

 ―――クラリッサ嬢で御座いますか。
 彼女は人にはなれませんが、隣人には成れるのでしょうか。
 各々の都合を誹るような恥知らずな真似は致しませぬが、
 彼女の一挙一動に心を揺らめかすのは、彼の方でしょうな。

[舌の上で言葉を操り、鏡に映る精巧な容貌を覗く。>>@2
二代に渡り、あの親子が求め続けてきたのは、どのような形へと転じるのか。
白い指先で、自身の口髭を緩やかに慰め撫でた。]

(+16) 2014/07/17(Thu) 22時半頃

【墓】 執事 ハワード

[還ってきた言葉は不意。>>*1
反応がなければ、幾度も声を投じる心算であったが、
管理者として据えられし存在は、勤労を抱えるらしい。

魂の行く末を明かす言葉に、興味深そうに首肯を向けて、
成程、と言葉を差し挟んで嚥下。]

 少々、意外で御座いますが、摂理と言うものですかな。
 私やセシル様は魂までも失ってしまいましたが、
 館ではまだ、ただ死んでいる状態と言う訳ですか。

[館主は記録者と告げた。
人の命を掻き消すなど造作もないと考えていたが、
自ら率先して、殺戮を行うほど暴君でもないらしい。
やはり、人とは異なる意識の構築。

相手の僅かな沈黙を待ち、
少し、自身も考えるように間を置いてから。]

(+17) 2014/07/17(Thu) 23時頃

【墓】 執事 ハワード

 ―――いいえ、言葉を交わす相手を間違えては居りません。
 嘆く一秒よりも欲しいものが御座います。
 最期の一目よりも願うことが御座います。

 戯れに響きますでしょうか。
 無力の遠吠えに聞こえますか。
 貴方の耳には夜鳴きの風より多くの後悔が届き、
 貴方の目には地を打つ雨粒より多くの未練が見えているかと。

 輪廻を断ち切り、過去も未来も永劫も全て賭して、それでも、切々と、ただ、深く。


 生かしたい人が居ります。


 人間の強欲など聞き飽きたと、笑ってくださいますな。
 私めも、欲の深いことと、込み上げてくるものがあります故。

[語る口ぶりは、神を敬いながらも、怯えて乞うて居るわけではなかった。>>*2
ふふ、と口元に笑みを浮かべて、双眸を撓めれば、どうぞ、お慈悲を。と、老獪なる狸が腹を打った。]

(+18) 2014/07/17(Thu) 23時頃

【墓】 執事 ハワード

[その為なら。

己の望む、唯御一人の後数十年の短き時の為になら。
生も死も、何もかもを捧げようと、


これっぽっちも惜しくは無いのです。


―――そんな風に、諦観でも希求でもなく、
深く身体と精神に絡まる欲を飲んで、一層笑みを深めた。*]

(+19) 2014/07/17(Thu) 23時頃

執事 ハワードは、メモを貼った。

2014/07/17(Thu) 23時頃


【墓】 執事 ハワード

 はい、我が主のご友人らしく。
 彼女の選択が、人間らしいよりも、ジェフ殿を満たすものであると良う御座いますね。

[彼の会釈に、此方をも身を正しての返礼。>>@4
随分と麗しい響きを持つ名を口腔で転がし、改めて己も紹介を。
名も肩書きも知られていたとしても、
挨拶は何事よりも大事と姫に諭してきた身の上である。]

 私はハワード・サイレンス・サーストン。
 若い時分はアヤワスカ神の敬虔な信者でありました。

 リリンラ様の目下とも言えぬ末端で御座いましたが。

[死を拾うアヤの神と同じ牙を持てと、
授けられた二つ名はサイレンスの牙。

神に近づくには所詮、地を這う豺狼。
紛い物でしかないが、確かに数多の魂に
この屋敷の門を潜らせ、多忙を強いた時期もある。]

(+20) 2014/07/17(Thu) 23時頃

【墓】 執事 ハワード

[ゆっくりとリリンラの言葉に頷き返し、
この緑の紳士は、聡いながらも人間の機微には疎いらしい。
少しの逡巡を挟んでから、言葉を選びつつ、口を開きなおした。]

 隣に居るだけで良いなら、そうかもしれません。
 しかして、リリンラ様。
 肺呼吸しかしない輩は欲が深く御座います。

 人ならざる感覚を有し、悠久の時を生きる貴男方には、
 些細な問題かもしれませぬが、リリンラ殿は、
 アヤワスカ神の隣に、唯居るだけで御座いましょうか。

 どうぞ、機会があれば、雨粒数えるついでにお考え下さい。
 もし、幸運が降れば、貴方様の主様の退屈を、
 僅かながら埋めることが出来るかもしれませぬぞ。

[そんな茶目っ気を混ぜて、緩く片目を瞑って見せたのだった。*]

(+21) 2014/07/17(Thu) 23時半頃

【墓】 奏者 セシル

[促されるままに、ぽつりぽつりと語り始めるはお嬢に関する記憶。
その全てが今ではひどく愛おしく、そして懐かしい。]

初めてであったのは、お嬢が8の時分。
私が16の夏でした。
当時のお嬢は本当に甘やかされており、手の付けられない我儘娘で、こんな人間がいるものかと、呆れると同時に感心してしまったのを覚えております。

[内容とは裏腹に、笑みすら浮かぶ表情の向こうに、微かな憧憬が見られたかもしれない。
お嬢が飽き、暇をいただくまでの短い期間と思って家庭教師の役目を負ったが、気付けば一年が過ぎ、二年が過ぎ…
それはあの頃のお嬢には、あり得ないことであったから、誰しもが驚いていたのを良く覚えている。]

私が教師の任についてからでしょうか。
以前よりもほんの少し大人しやかになったお嬢に、婚約の申し込みがありました。
良くある政略結婚という奴でしょうが、お相手の子爵がお嬢に一目ぼれなさったのは、間違いのない事実です。
最も…当時9つになったばかりのお嬢に対し、子爵は20を目前とした青年でしたが…

[多少大人しくなったとはいえ、それを聞いたお嬢が大荒れに荒れたのは、言うまでもない。]

(+22) 2014/07/17(Thu) 23時半頃

【墓】 奏者 セシル

[そんな話から、ぽつり、ぽつりと思い出を語り。
その言葉の端々に、まるで日記でもつけたかのような鮮やかな記憶が描き出される。
話している本人はもちろんのこと、聞いている側にもその暖かな想いは分かりやすかった事だろう。

手に負えないじゃじゃ馬だと思っていた。
今だって、そう変わらないかもしれない。
けれど、ただの我儘娘では、もうない。]

…明日。
明日、でした。
お嬢は子爵の妻になる、そのはずだったのです。

[己の育て上げたに等しい娘が、正式に大人として巣立つ。
それは、家庭教師の男にとっては誇らしく、心待ちにしていたことであった。

由緒正しい血筋の夫を得て、いずれは夫と共に父親の領地を継ぐ。
子爵は中々に有能な方であったし、彼の資産をもってすれば、お嬢は一生苦労する事無く、趣味の絵画や宝石も我慢せずに生きることができると安心していた。]

(+23) 2014/07/17(Thu) 23時半頃

【墓】 奏者 セシル

[それら全てを投げ打ち、また両親を裏切ってまで、己の我儘を貫くことは愚かであると。
無言の内に圧力をかけていたのは、きっと自分であったと、男は思う。
それが間違っていたとは思わない。
けれど。]

…あるいは生きる世界が異なれば、異なる幸せを模索することもできたのかもしれませんね…

[男は何とも言えない心持で、苦笑した。
それから、同じように話を振る。]

貴方の事も、教えていただけますか?

(+24) 2014/07/17(Thu) 23時半頃

【墓】 執事 ハワード

 多感な時期で御座いますなぁ、
 まだ両掌も数えぬ幼子で御座いましたら、融通利かぬことも多いでしょう。

 ですが、そうですな。十六ですか。
 ―――それは、それは。
 さぞかし、難儀を成されたでしょう。

[語りだされるセシルの声に、つい零れてしまうのは笑み。
自身が我が主人と出逢ったのは、熟年を過ぎて後であったが、
彼のように青い時分に出会っていたらと考えれば、途方もなく感じてしまう。それを直に味わった彼が、想い出を振り返り、脳で食むは感慨深い。

彼が乗り気でなかったのは口振りから知れたが、スージー嬢は、自身の見立て通り、人の心を厭わぬ人物ではなかったらしい。
磨かぬ石がくすむのは良くあることで、良き研磨石に出逢うか否かが分かれ道。
彼女が真実、路傍の石ならば、己も青臭い確認などしなかっただろう。

彼の話を冒険譚に聞き入り、耳を傾け続きを促した。>>+22]

(+25) 2014/07/18(Fri) 00時半頃

【墓】 執事 ハワード

 ほう、年のことには口出ししませぬが、九つの少女にとっては恐ろしい話でしょうな。
 
 小さな胸に打たれる恋情とは重苦しい楔で御座います。
 自ら赤い実を弾けさせるなら、いざ知らず。

[思い出すのは気丈そうな彼の主人の姿。
気の強さを強調されても、自身が思い描けるのは、彼の前で大粒の涙を零し、か弱くも可憐な少女のように気高く在った様。]

 ―――……、……ふむ。
 私は姫様が余り観劇を好まぬので、その手の話には疎く御座いますが、スージー嬢の御心は何処に在りましたのでしょうな。
 物書きなど到底出来ぬ芸当ですが、舞台の上とするなら、この無学にもなんとなし察することが在ります。

[本当は、我が君は観劇そのものよりも、着飾らねばならぬ礼節を厭っていたのだが、一旦飲み込み、相槌を適えた。

美しいドレスに身を包み、恐ろしい男へと嫁ぐ少女。
それが、どれだけの幸いであるか。彼へ伺い、推し量るように黙ひとつ。>>+23]

(+26) 2014/07/18(Fri) 00時半頃

【墓】 執事 ハワード

 ただ、お一つ。

[ゆっくりと指を一本立てて、彼に見せる。
指先は、示すように館内を、天を指して。>>+24]

 差し出がましいことを申しますれば。
 生きる世界が異なれば、貴方は彼女に出逢っておりません。

 私めはもう、過去も未来も投げ打つ覚悟が御座いますが、
 姫様の幸せを十全に考えているかと言えば、否でしょう。
 私は重く、辛いものを姫様に背負わせようとしております。

 ―――…それでも、で御座います。
 私は、死ぬ一瞬まで、いいえ、死んでからも。
 何一つ、出逢い方も生き方も愛しみ方も仕え方も。

 違えればとは考えませんでした。
 姫様は私に、光と多幸を下さいました。

 ―――セシル様、

(+27) 2014/07/18(Fri) 00時半頃

【墓】 執事 ハワード


 ―――貴方は、何を頂き、何を返しましたかな?

[彼が持つのは理性と言う名の誠意。
まだ年若い彼の主人へ通じるかと言えば難であるが、割り切るには両者若さが目立つ。
つい焼いてしまうお節介は、彼の言葉が良く響き、胸に刺さる為。

其処で言葉を切ると、鉢を回され、沈黙数秒。
そうですなぁ、と立てた指を握りこみつつ、先ずは茶を一杯重ねたのだった。*]

(+28) 2014/07/18(Fri) 00時半頃

【墓】 執事 ハワード

[人以外の顔の変化は分かり難い。
されど、リリンラの奏でるケロとした声が、
笑気混じりに聞こえて、笑みを重ねる。>>@5]

 では、お言葉に甘えまして、リリンラ殿。
 何分、伝説にも神学にも疎く、
 私はアヤワスカ神の何も知りませぬ。
 精々が死に垂らす蔓により、魂を数える神とだけ。

[それは人が長い歴史の中で掻き集めた神の姿。
死の縁を覗いて戻ったものは限りあるが、
全てが二重奏の声を聞き、死を数える姿を絵に文字に綴った。

本当は神であるかすら知らぬ。
もっと高次の存在やも知れぬ。

自身より、翡翠色の肌と黄金の瞳を持つ画家の方が詳しそうであったが、人智を越える追求は適度に留めた。]

(+29) 2014/07/18(Fri) 01時頃

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