220 ナラティブの木
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― 3日目 朝 ―
[昨日は雨音を聞きながらパイプを吹かした後、シアタールームの鑑賞会に少しだけ顔を覗かせてからカフェバーで過ごした。出してもらった酒とつまみの美味さと、建物内に漂うゆったりとした空気に、グラスを傾けるペースが上がってしまった。
早めに就寝すると、朝早い時間に目が覚める。 ランドリースペースは客室から離れているし、洗濯機を回しても誰も起きないだろう。ブランケットを洗っている間にシャワーを浴びる。来た時と同じく糊の効いたワイシャツに腕を通してサスペンダーでブラックデニムを吊ると、髭を整えた。完璧な仕上がりだ。
すっきりとした表情で、屋上テラスに出る。 雨が上がり雲のない空を見上げて深く息を吐く。ここで星見酒がしたかった。また来たい。今度はもう少し長く滞在し、飲酒は控えめに。 ブランケットを干すと、荷物を持って1階へと向かった]
オーナー、トーストとオムレツを食べてからチェックアウトしたい。 それとお借りしていたブランケットをテラスに干してきた。後で取り込んで貰えるだろうか。
(+0) 2017/07/10(Mon) 17時半頃
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[注文したトーストに齧りつく。ざくっという音が小気味良い。小麦とバターの香りが口いっぱいに広がって、素朴で懐かしい味がする。オムレツも味が濃くて力強い。ここで出る料理はどれも好ましい。 昨夜食べたおにぎりの塩加減と握り具合も丁度良かった。
窓の外の日差しが強くなっていく。そろそろ出発の時間だ。
ここに残る宿泊客を見かけると>>2>>9>>21、会釈をしてロビーへ向かう。別れ際に長々と話をするのは、湿っぽくなってしまって得意ではない。颯爽と去りたいものだ]
オーナー、水分を取るようにと伝えておいて欲しい子が……んー……いいや、なんでもないよ。
[心配せずともここには頼りになるしっかりとした人が多くいる。それに彼は子供じゃない。出会った時に付けていた腕時計も戻っていたことだし、きっと大丈夫だ]
あなたのおかげでとても良い休日を過ごせた。ありがとう。
[握手を求め手を差し出す。 オーナーの、この宿泊施設の、ここを選んだ宿泊客の、程よい距離が好きだ。
本棚に、来る道中に読みきってしまった『犬の気持ちがわかる本』を紛れ込ませ、晴れ晴れとした気持ちでブナティラを出る**]
(+1) 2017/07/10(Mon) 17時半頃
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─ 昨夜、無人の談話室で ─
[ひと時寛ぐには最適なソファは 夜を共にするには柔らかすぎた。
微睡むような浅い睡眠は瞼の裏に覚醒時の出義事を 走馬燈のようにくるくると、鮮やかに描く。
例えば短い滞在時間の中で初めて見た笑顔。>>2:223 頑張って休もうとした時点で休めていないこと ここで過ごした時間が 僅かでもいい方向へ変化を齎したことが なんだか嬉しく、そして羨ましく──少しだけ悔しく。 「良かったですね」と笑う顔は、寂寥を拭えない。
どこまでも沈む身体を捩らせ クッションの波から身を起こすともう、朝だった。
キリギリスの時間が、終わる。]
(+2) 2017/07/10(Mon) 21時頃
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─ 翌朝 ─
[日焼けの赤みが増した以外は、来た時とまったく同じ姿で おはようございます、と階段を下りる。]
蜂蜜ヨーグルトスムージーください。 それから……すみません、これ、失くしちゃいました。
[ウエルカムドリンクを帰る間際に飲むなんて 段取り悪いな。なんて自嘲の笑みは 英字のチャームを欠いた鍵束を返す申し訳なさに変える。
初日に受けた分の弁償を含めた清算後、 なんともなしに一階にいた客へはお先に、と声をかけた。 ロビンの腕に時計が戻ったことにほっとしたり>>17 静かに別れの言葉を告げるカロリーちゃんや>>21 エリーちゃんのほかにも、目が合った数だけ。]
(+3) 2017/07/10(Mon) 21時半頃
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……あっつ、……。
[昨夜の雨が嘘のような快晴に、じり、と肌が灼ける。 そのくせ湿気も半端なくて 外に出た瞬間から戻りたくなった。
空港から先は同じか、別かは解らないが 少なくともそこまで運んでくれるバスは一本。>>22 よって、]
──…暑いでしょ?
[初日のクールビズを弱スーツと称するならば、 上着を加えた今は強スーツ。>>2:71 この炎天下の中、断定的に訊ねてしまうのも仕方ない。 合わせ目から覗く花柄のシャツについては>>2:228 小さく肩を揺らし「お似合いですよ」と付け加え。]
(+4) 2017/07/10(Mon) 21時半頃
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――― 昨夜のこと、 ―――
[鑑賞会を終えてから、夕食は手軽くお握りをリクエスト。 具材は、塩のみと野沢菜のみと、シンプルに。
丁>>3の説明に中てられた所為でもあり エリアス>>2と会話を交わした所為でもある。
何故、と仮にリクエストに理由を求められても 何となく―― としか言いようが無かった。]
………、
[そして、客室に戻ってより、後。 脳内で繰り返した"小さな"と"眼鏡"。 その両方を満たす客の顔>>16を見付け、胸を撫で下ろした。特徴は成る程、正確に射抜いている。]
(+5) 2017/07/10(Mon) 22時頃
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結構…… 探されてたんすか、すみません。 拾ったからには、放っておけなくて。 な。
……、日焼け痕、 ぴったりですね。
[腕時計にぴたりと嵌まる、手首の痕>>17 それだけ長く愛用しているのだと知れて 帰る前に、持ち主の元に帰れて良かった。心の底から。
そして、カーテンの向こう側に眠る前に "良い休日">>18を―― 和やかなその言葉に。 あなたも、と、唇だけで返して、手を振った。
遠足最終日みたく寝付けはしないものの 胸の閊えは、完全に、解かれた。*]
(+6) 2017/07/10(Mon) 22時頃
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[初日の夜、バーカウンターで杯を交わした紳士へも 暑いですねえ、と笑いかける。]
そういえばお名前を伺うのを忘れていました。 私。実はこういう者でして──。
もしもまた。今度は自発的に休暇を取られる際は 是非弊社をご利用ください。
あなたも。良かったら。
[バックパックのポケットから取り出し、差し出すのは 名前に聞き覚えがあるかどうか といった規模の旅行代理店の名と、僕の名前が連なる名刺。
彼らがどこに住まうかも知らず、聞かないままなのは ここよりいいゲストハウスを紹介できる自信がなかったから。 駄目元の営業はオーナーには持ちかけることもできず 置いてきた名刺は本棚の隙間に差し込んだ一枚だけ。]
(+7) 2017/07/10(Mon) 22時頃
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[なんであんな行動を取ったのかわからない。 小さく弾けては消える炭酸の泡のような 目に見えない変化のいくつかに触発されて──要するに 若気の至りというやつか。
要らなかったら棄てて、とキルロイにも差し出し 時間通りやってきたバスに乗り込むと来た時と同様 アプリのストップウォッチをセットしようとして 携帯を取り出した拍子に、金属片が転がった。
先がくるんと丸くなった真鍮の『J』の文字。 失くしたと偽り持ち帰った、旅の思い出のひとつ。]*
(+8) 2017/07/10(Mon) 22時頃
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――― そして改め、翌日 ―――
お世話になりました。 …… あれは、忘れ物じゃありませんから。
[チェックアウト時間より聊か早めに 手続きを済ませ、オーナー>>*0に頭を垂れる。 軽く指差すのは、アイロンの利いたシャツ>>2:228
残念ながら麦藁帽子は品切れのようで 強スーツに浮かれたシャツの、イメチェン失敗作。 ロビーで見掛けた顔触れ>>2>>9に会釈をして 返した鍵の行方を、続け様追い駆けて、首を振った。]
……… 楽しかったです。 また来ます、 ……休めなくなったら。
[そして、バス停に向かって歩き出すわけだが―― ご存知の通り、帰りのバスは一本>>22だ。 炎天下のなか、幾分プラスアルファで待ち惚けを喰らう。]
(+9) 2017/07/10(Mon) 22時頃
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暑 、 ………
[バス停を前に、早くも座り込んでしまった。 じわりと首筋から滲む汗を、花柄が吸う。 上着の袖が、腕に張り付いて茹だる。
帰り道一本、帰り支度組は、俺を含め三人。 暑いだろうと言われて然るべき格好で 名探偵然としていた紳士と、半仕事の彼と。
視線のみ持ち上げて、つい身嗜みを確認する。]
――…上着、脱げないんすよ。
[花柄なんて着てしまったものだから。]
(+10) 2017/07/10(Mon) 22時半頃
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[暑さに湯気が出そうな心地のなか 眠っていた働き蟻が、名刺のやり取り>>+7を眺める。
あなたも、と、持ち掛けられ漸く立ち上がり 受け取った名刺を手に、余韻のように風が吹く。 まだ此処は、日常と非日常の狭間らしい。]
旅行代理店……… ああ、だから"見送る側"だったんすか。
棄てねえですよ。 要る。
[生憎、大人の事情により名刺ケースは持っていない。 だからなおのこと、要らないから棄てる>>+8と言う 場数を踏む必要はなく、真面目に首を横に振った。]
(+11) 2017/07/10(Mon) 22時半頃
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帰りがけに、初めて顔合わす……… ッてのも、不思議なもんですね。
[少なからず大繁盛していた、ゲストハウス。 名前をまだ知らない紳士以外にも ろくに顔合わせの済んでいない客がいる身として。
一期一会の機会を、溢す。 普通のホテルならば、寧ろその方が普通なのだから 不思議と思ってしまう感化も、変化のひとつ。]
(+12) 2017/07/10(Mon) 22時半頃
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[バスが来れば、車内はいくらか涼しい。
後か先かは譲り合いのもと乗車して 適当に前の座席に座ろうとした際に。 ころりと転がった微かな金属音>>+8が、耳に届いた。
見覚えのある真鍮の、見覚えのないアルファベット。 恐らくは、彼に割り当てられたものか、と。]
………
[数歩進んで、ひょいと拾い "J"を逆向きにすれば、イヤーフックめいた象徴になる。 それを、ノックスの耳に引っ掛けてやろうとして。]
落とした。
[大真面目に、お咎めなし。*]
(+13) 2017/07/10(Mon) 22時半頃
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─ バス停で ─
[到着順に関わらず、一定の時間を三人で過ごす。 おでこが立派な壮年のブラックデニムと 花柄のシャツを恥じらうようにスーツで隠す男と 場所が場所なら補導されそうなTシャツ男。
三者三様。完全な個客なのに こうして親し気に言葉を交わしているのが何だか不思議だ。]
だったら何で着たんです?
[羞恥心の殻を剥く無理強いはしない。>>+10 北風の代わりに送るのは続けての賛辞と、>>+4 出際に買ったレモン味の炭酸水。 もちろん、水分不足が平等に訪れる紳士へも。>>+1]
(+14) 2017/07/10(Mon) 23時頃
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[それぞれに見せたいくつかの顔、いくつかの会話。 すべてにつながる種明かしはあっさりと。]
ええ。そうです。今回は視察と夏休を兼ねて いやぁ……見送られるのも悪くないもんですね。
[落ち着かないことには変わりなく。 残していく者たちを案ずるこころは、むずむずと落ち着かず こうして今できるお節介を繰り返す。
要る、と。放たれた一言にはどうもと軽く返すが、>>+11 それぞれに受け取ってもらえた時に感じた嬉しさは 単純な新規顧客の芽を掴んだ、という類とは違っていた。]
(+15) 2017/07/10(Mon) 23時頃
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ああ、……そういえばあなたは バーの方には全然顔を出しませんでしたね。
[どうやら初対面に近いらしい二人を交互に眺め あの夜は楽しかったですねえと 綺麗に整えられた髭の紳士に向かって笑いかける。
結局、彼はボトルメッセージを置いていったのだろうか。 籠という雑多な海にただ沈むのではなく 誰かの手に届けばいいなと密かに願う。
やがて、バスに乗り込んでの仕事は、 きっともう必要ではなくなるものだが、念のためってやつ。 行きは失敗したから今度こそと慌てる手元は、目は 迂闊な落とし物に気づくのがやや遅れ。]
(+16) 2017/07/10(Mon) 23時半頃
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[耳の後ろを不意に引っかかれ、驚愕のち振り返り>>+13 3桁の数字が彫られたそれを受け取る口端は 片方だけ歪に上がり。]
…………ご親切にどうも。
[責める意図がないと知っていながら、 ちゃんと金は払ったと眇める双眸に音のない弁解を乗せる間も バスは空港への道をひた走る。
帰路の先に待つ諸々──。 主に、いちからやり直しになるだろう企画書と 上司からの叱責を想像して思わず零れるため息は重く 寝不足を少しでも補おうと、目を閉じる。
往路と同じ失敗を繰り返すのは、もう少し後のこと。]**
(+17) 2017/07/10(Mon) 23時半頃
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――― 帰路、待ち時間から ―――
[座り込んだ視界は、何もかも広く見える。 澄み渡り、地面を刺し殺すような陽の光も。
デニム生地も、この陽を吸えば暑くはないだろうか。 他人のことを言えない視線を斜め上に注ぎ 何とか、暑さを紛らわせようと、孤軍奮闘の末。]
……… キルルンなら、
[まだ、若干頭が茹だっている気がした。 暑さから抜ける、ノックス>>+14への返事は 似合うと言われて、少し調子の波に、乗り掛かり。]
このくらい、着るんじゃないか…… と、思ったら、そうだな。 つい。
[言葉尻に、額に浮かぶ汗を、拭う。]
(+18) 2017/07/11(Tue) 00時頃
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[種明かし>>+15に、疑問点が紐解ける。 じろじろと名刺の表面を眺めて 汗が滴り落ちる前に、上着のポケットに滑らせた。]
視察、 ………
仕事の方は、如何でしたか。 捗らなかった、なら、良いんすけど。
[仕事が捗らなかった客は、もしかしたら他>>0にも。 ―――そんなことは露知らず 腰の心配>>6をされていたとも、更に露も知らず。
案外何ともなかった腰を伸ばして、立ち上がる。 どこか落ち着かなそうなノックスの様子をちらと見て 少し首を捻ってから、思い至ったように、笑う。]
(+19) 2017/07/11(Tue) 00時頃
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[名探偵然とした紳士の、ボトルメッセージの画策を、俺は知らない。昨日の雨で、聊か荒い波は、何かを攫えば、遠く遠く運んでくれるだろう。行き先も、目的も、事実も、 ―――知らなくとも。
お酒は飲まない>>+16と、 訪れなかった、夜の戸張、バーの情景に、首を振る。 だからこそ機会を得られなかったのも、事実。
そして、乗り込んだバスの先で 落し物を踏むことも踏鞴を踏むことも、無く。 へにゃりと曲がった尖端を、ノックスの耳>>+17に引っ掛け。歪な笑みと、視線の弁解に、目を細めた。]
……… 思い出、
[忘れず持ち帰ってください。 とは言外に、言い残して、座席に戻る。 行きは、ろくに眺めていなかった窓辺の景色は 変わり映えせず、それでも、空港に着くまで飽きもせず。 やがて到着すれば、都心行きのそれに、二人に、会釈も兼ねて。**]
(+20) 2017/07/11(Tue) 00時半頃
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[照りつける日差しを避けるため帽子を被る。 声をかけてきた>>+7のは、バーカウンターで共にウィスキーを空けた詩人の彼。本日、日常へ帰るのは私と彼と花柄シャツとスーツでキメた小洒落た男>>+10だけのようだ。 差し出された名刺を受け取ると、聞いたのある旅行代理店のものだった]
ほう、どうりで。
[旅について思い入れが深いようだったのはこの為だったのか。ぼんやりとあの夜のことを思い浮かべる。静かで穏やかな時間だった]
それでは次はノックス君を指名して旅先を考えようかな。
[ブナティラに一人で再訪するのとは別に、助手達を連れたペット連れ可の近場の旅を。 貰った名刺をノートのポケットに大切にしまって、名刺を取り出すか一瞬考えてやめた。旅のプランナーを頼めばまた出会えるのだから、別れの前のややこしい行動は慎む]
あぁ、そうそう、なにぶん今回の旅行はプライベートで来ていて名刺を切らせていてね。
……私は、オズワルド。
[外国人ですという自信満々な顔で、二人に向かって名乗った。
本当は、顔が濃いだけの純日本人である]
(+21) 2017/07/11(Tue) 17時頃
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[貰ったレモン味の炭酸水>>+14で喉を潤している間にバスがやってくる]
ありがとう。
[感謝の言葉を誰に向けるわけでもなく、バスのエンジン音に掻き消されるくらい小さく漏らしてから乗り込む。
乗ってすぐに、ノックスのポケットから真鍮製のキーチャームが落ちた>>+8。 チャームだけ返し忘れるということは考え難い。持って帰ってきたのだろう。それだけ彼にとっては意味のある滞在だったのだ。 それを自然に拾って相手の耳に掛けるような姿>>+13を、まるで映画の一場面を観ている観客のような気分で黙って見守る。 思い出、複雑な表情――若いということは素晴らしいものだ。
目を細めて窓の外を眺める。晴天の空、遠くで雲が流れている。
バスから降りると空港の入口で二人とは別れる。軽く手を上げて、縁があればまたと笑顔で立ち去った。 土産物を選び終えた後、珈琲を飲んで一息ついてからのフライトで、いよいよ我が家へと帰るのだ**]
(+22) 2017/07/11(Tue) 17時頃
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[太陽光と地熱にサンドされても乾かないほどの湿気。 なんでデニムなんて穿いてきちゃったんだろうなって 上下交差する視線、内容は同レベルに低かった。]
そうでした。 今のあなたはキルルンでしたね。
[キルルンなら、キッチンのザルだって堂々と着こなすだろう。 思い出し笑いは小さく、仕事の話には肩を竦める。]
お陰さまで。 そういうあなたは、 ……聞くまでもなさそうだ。
[なんせ生まれ変わったのだから。 もう少し……せめて最寄りの空港に着陸するまでは 日常からの逃避をと望む心はついぞ、彼の職種を訊ねずに。]
(+23) 2017/07/11(Tue) 21時頃
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[互いの素性を勘ぐるような野暮はせず、 行きずりの関係だから成立するミステリアスを気取り 喧騒の外で、静かに、優雅に交わす酒は旨かった。>>+21]
素敵な名前ですね。あなたによく似合う。 ええ、是非。お待ちしています。 噂の助手さん方にも宜しくお伝えください。
[彼らに預ける名刺は片道切符のようなもの。 東洋よりは東欧を思わせる横顔に笑いかけても お辞儀はしない。だってこれはただの自己紹介だもの。]
(+24) 2017/07/11(Tue) 21時頃
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[このままスマートに空港で「またね」と>>34 旧知の間柄のように自然に、スマートに別れるつもりだった。
ほんの些細なミス、不測の事態の最後は 稚拙なセンチメンタルを可視化したようなもの。
やめろ、そんな目で見るんじゃない、>>+22 ばか、そんなこといちいち言うんじゃない。>>+20
名探偵でなくとも"それ"が何故ここにあるか 一目瞭然な状況に日焼けで赤らむ頬から湯気が吹き出す。 乱暴にシートベルトを閉めると、ぷいと顔を背ける。
空港までのなだからな道のりは 気分と睡眠をとるのに十分な時間で。 最後の最後は普通に手を振り、搭乗口へ。]**
(+25) 2017/07/11(Tue) 21時半頃
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─ ジュリオ・ノックスの日常 ─
[ザ・クールビスといったスーツ姿に 前髪を軽くサイドと後ろに流し 三か国の時差がひと目で確認できる腕時計に伊達眼鏡で 何とか童顔を誤魔化し働くビルは、都心の一角に。]
──…あーだめだ、完全に予算オーバー。
[表計算ソフトをいじり、電卓を叩き、頭を抱える。 入社五年目、まだまだ学ぶことは山ほどあるけれど 新人ぶってもいられない、そんなお年頃。
型に嵌らず、お客様満足を第一にしたサービスを。 なんてありきたりな企業理念を叶えるのはなかなか難しい。]
(+26) 2017/07/11(Tue) 22時頃
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[昼休み、気分転換に訪れたのは 向かいのビルにあるコーヒースタンド。
眼鏡を外すと、しみひとつない天井を仰ぎ目薬を点す。 自覚以上の眼精疲労が襲ってきてきゅ、と目を閉じると 周囲のざわめきが少しだけ遠のく心地がした。
ここにはこんなに人がいるのに 「ひとり」なのだということを嫌というほど感じる。 誰も僕のことを知らず、関心を寄せず、 僕もまた、誰のことも知らず、知ろうとしない。
カチカチとマウスを操作し、 変わり映えのないHPを開いて、呆れたように笑った。]**
(+27) 2017/07/11(Tue) 22時半頃
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― 小津探偵事務所 兼 我が家 ―
ただいま、助手達よ。
[玄関を開けると鞄を置いて、玄関先で待っていた芝犬のワトソンを撫でる。 遅れて続いた小津のおじさんおかえりという双子の声には盛大に顔を顰めた]
おじさんではなくオズワルド先生と呼びなさい。
[それよりも助手と一括りに呼ばないで下さいと左右から返されて、だったら事務所を遊び場にするんじゃないと応酬する。 空港で買ったまんじゅうを出せば大ブーイングをくらった。最近の高校生の好みなんぞ知るものか。試食して一番美味いものを選んだというのに、まったくこの子達は。 姉の子じゃなければもう少し厳しく接するのだが、どうにも強く出れない。ちゃんと敬語を使ってくれるし、気が向けば探偵業の手伝いもしてくれる。今回の旅だってたまにはワトソンを置いて息抜きをと、調べて手配までしてくれた。まだ高校生なのによく出来た甥と姪なのだ。
だが、しかし――]
くっ……資料を片付けておいてくれと言ったはずだが。食器も洗っていないし、ピザを食べ終えたゴミもまとめてない。 なによりも、ワトソンのおやつは1日1個までだ。
(+28) 2017/07/11(Tue) 23時頃
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[おやつの数を偽装するために箱が底上げされているのを見抜く。髭を撫でる手が震えてきた。 子供相手に怒鳴るまいと大きく深呼吸をしてから小さく声を漏らす]
今日は帰ってくれないか。
[双子は顔を見合わせてから、今日はゆっくりして下さい、ソファで寝ないで下さいねと言い残して、素直にまんじゅうの箱を持って玄関へと向かう。 そういう物分りの良い、しおらしい態度を取られると非常に困る]
あー……、その、宿は、とてもよかった。
[笑顔で御礼に送ってくれますよねと強請られると、完全にこちらの敗北だ。移動で疲れた体に鞭打って車の鍵を手に取る。 ワトソンを助手席に乗せ、近くの洋食店のテラスで夕食をとって姉の家へ送り届ける。食事中に、旅の思い出話を多く語った――]
(+29) 2017/07/11(Tue) 23時頃
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