173 冷たい校舎村 番外【突発R18 半身内】
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
── 現在:自宅 ──
[吐き気で、目が覚めました。
飛び起きて、よろめいて、 手をついた拍子に、がたん、と音がしました。
その瞬間から、寒くて、寒くて、 歯をガチガチ鳴らして、 毛布を引き寄せる雛子に、 音に驚いてやって来たおねーちゃんが、 慌てて、一度立ち去って、 ホットミルクを持ってきてくれました。]
(+0) 2015/11/05(Thu) 01時半頃
|
|
[やさしいおねーちゃんが、 『大丈夫?』って、背中をさすってくれても、 『悪い夢でも見た?』って、 冷えきった手を握ってくれても、 雛子の心は、凍えたまま、でした。 きっと、抱え込んだ罪悪感のせいでしょう。
それでも、落ち着きを取り戻した雛子に、 おねーちゃんは、言うのです。
『最近、おかしいよ。どうしたの』
優しい声で、問うのです。]
(+1) 2015/11/05(Thu) 01時半頃
|
|
[『ねえ』
ものをおなかにいれたら、 また少し、気分が悪くて。 すこしうつむきがちに、 ぼう、っとしていた雛子を、 覗き込むよーにして。
──ああ、 どんな表情してるのか、わかりませんでした。
『 ── と、何があったの』
あの男の名前が、聞こえました。 顔を上げる勇気、ありませんでした。]
(+2) 2015/11/05(Thu) 01時半頃
|
|
[ 遠野雛子は、還ってきました。] .
(+3) 2015/11/05(Thu) 01時半頃
|
|
[おねーちゃんは、何も言わない雛子に、 『落ち着いたらちゃんと話して』と言いました。 淡々と、静かな声で。 息が止まる。
雛子だって、わかっていました。 ただひとり、雛子を見ててくれる、おねーちゃん。 隠し通せるわけがないって。
部屋を去っていった、おねーちゃん。 ひとり俯いたまんまの雛子。
ホットミルクは、口にべたべたと残ります。 気持ちわるい、な。息が苦しい。 そう思いながらも、スマホに手を伸ばしたのは、 あの、遺書のようなメールを思い出したから? それとも、雛子が、どーしよーもないだけ?]
(+4) 2015/11/05(Thu) 17時半頃
|
|
[……とにかく、スマホを手にとって、 ミキたちからのメッセージに紛れて見つけた、 新着メールの文字。送信者、とーしゃめーや。
珍しい、です。めーちゃんからメールが来るなんて。 ぞわ、と、背筋を何かが走ったのは、 なにか嫌な予感、と呼んでも良いものでしょーか。]
(+5) 2015/11/05(Thu) 17時半頃
|
|
[とにかく、雛子は見つけました。あの遺書の持ち主を。 ── あの世界は、だれのものだったのか。] .
(+6) 2015/11/05(Thu) 17時半頃
|
|
[胸が、つかえるようでした。 息ができない。心臓が止まる、よーな。
どーして、と雛子には言えないな。 雛子が死んだって、きっとみんな言ったはずです。
(どーして)(あんなに気楽そうだったのに)
そーゆーこと。こころは、静かに死んでゆくものです。
そんなことより。 思い出して、口を手で覆った雛子。 涙が込み上げる感覚がして、顔全体を覆った。]
(+7) 2015/11/05(Thu) 18時頃
|
|
[ ──めーちゃん、あなた。帰れるといいねって、言ったね。
だから、雛子はここにいるのでしょーか。 これも、めーちゃんの、望みでしょーか。
ごめんなさい。ただ、唱えます。 ごめんなさい、わたし。 声は、届きません。*]
(+8) 2015/11/05(Thu) 18時頃
|
|
[我に返って、メールを打ったのは、 それ以上の情報が、何もなかったからです。
はじめに檜山にメールをしたのは、 彼が委員長だから、です。 『めーちゃんについて なにか連絡きてますか?』って、 それだけの文章を、そのまま、 めーちゃんと親しかった子にも、送ろうとして。
あれ?と手を止めました。 その程度のことも、雛子は知らない。 雛子がちらりと見ただけで終わった、 ひめちゃんの作業を手伝ってためーちゃん。 女のピラミッドの、彼女はどこにいたのでしょーか。 ベースが嫌で、体重も、勉強も、何もかも削ってった、 立ち位置に固執していたはずの雛子にも、 よく、わからない。めーちゃん。 思った以上に、わたしはあなたのことを知りませんでした。]
(+9) 2015/11/05(Thu) 18時頃
|
|
"── 最後に何か遺して死にたいって、思いました。"
(+10) 2015/11/05(Thu) 18時半頃
|
|
[でも、めーちゃん。 わたしはあなたのこと、なにも知らないのに。
不意に、スマホが震えて、飛びついたら、 電話の相手は、はるなでした。 はるなゆーた。あの世界から、はじめに消えた男の子。
いつもの口調もなにも吹き飛んじゃって、 泣きそうな声でまくし立てるはるなは、 『まだ、生きてるって』って、言いました。 言葉を選ぶ余裕もなく、ただ、懸命に。]
(+11) 2015/11/05(Thu) 18時半頃
|
|
── どこ、
[どこに行けばいいの、って。 たぶん、つられてか、雛子も泣きそうで。
『 ──病院』。 咄嗟に返事のできなかった雛子の反応に、続けて言います。 『学校の近くの、あの、デケー病院』
── ああ、わかりました。 学校から遠くはない家に住んでるのは、雛子も同じ。]
── すぐ、すぐ行くから、
[『おれも』って言うはるなの声は震えてて、 もう、過呼吸みたいになっちゃってるじゃない。 『誰にも連絡取れねーから、』って言葉に、 やっと、思い出しました。ほかのみんなは。
ほかのみんなは、あの校舎にまだいるのでしょーか。]
(+12) 2015/11/05(Thu) 18時半頃
|
|
[そのことを、思い出して、 メールを、送るね。と言いました。
はるなの家は、少し遠かったはずだから。 わたしがみんなにメールを送っておくね。 きっと、これからも帰ってくるひとたちは、 雛子と同じよーに、困ってしまうはずだから。
『頼む』とはるなは言いました。 雛子は、クラス委員の、庶務です。一番下っ端。 きっとはるなは、一番上から電話したんでしょう。 檜山や、ひまちゃんが、るぎくんが。 誰も電話に出ないって、泣きそうになりながら。]
(+13) 2015/11/05(Thu) 18時半頃
|
|
[あのとき、あの冷たい校舎にいたひとたち。 彼ら彼女らにあてて、新規メールをつくります。
めーちゃんの命が、今、病院にあるということ。 はるなと雛子は、そこに向かうこと。
雛子らしくない、シンプルなメール。 絵文字も顔文字もない文章を、迷いなく送信して、 それから、ようやく立ち上がった。*]
(+14) 2015/11/05(Thu) 18時半頃
|
|
―現在:平坂家―
[夢か、と思った。 文化祭の校舎も、幼馴染とのあれそれも、――刺されたことも。
けれど、それを否定するように、スマートフォンに残った“遺書”。 ただ、あの時と違うのは、そこに、差出人の名前があったこと。
藤舎。とうしゃめいや。 地味な彼女から届いたそれは、夢の中と一言一句違わぬものだったわけで。 流石に、夢だと言うには、奇妙すぎるだろう。
だから、そのまま眠ることも出来ず、ベッドから身を起こして、着替えて。 誰かに連絡を、と思った時に、メールが一つ>>+14。]
(+15) 2015/11/05(Thu) 19時半頃
|
|
[元カノからの、らしからぬ、簡素なメール。 それだけで、彼女の動揺は伝わってきたものだから。 まぁ、なんとなく、察せるでしょう。同じような状況らしいってことは。
躊躇ったのは、数秒だけ。 アドレス帳から、数か月ぶりに彼女の名前を選んで、 病院に向かうことだけ告げて、送信。
誰もいない家を飛び出して、人気のない通学路を歩いていく。 大雪でこそないものの、ただ、暗闇に包まれた町は、静かだ。]
(+16) 2015/11/05(Thu) 19時半頃
|
|
[道中、スマートフォンのアドレス帳を開く。 そこで選んだ電話番号は、幼馴染のもの。
スピーカーから聞こえてきたのは、数度のコール音。それから、留守電のお姉さんの声だけ。 白い息を吐いて、電源ボタンを押して。 そうして向かうのは、白い建物。
何かを遺したかった、地味なクラスメイトが居る場所。 彼女は一体、何を、俺たちに遺したいと思ったんだろう。 恐らく、あの校舎の主であろう彼女は、一体。
俺には、分からない。 分かりたくもないと思ってしまったのは、薄情すぎるのでしょうか。**]
(+17) 2015/11/05(Thu) 19時半頃
|
|
[眼鏡を、手に取りました。 外には、基本かけていかない黒縁眼鏡。 雛子は頭だけじゃなくて、目も悪いです。
それから、上着を羽織りました。 ショートダッフル。お気に入りのやつ。 お気に入りだから、一番上にかかってて、 部屋着じみた、少し毛玉のできたセーターには、 あんまり、合ってなかったけど、気付かなくて。
それから──でも、さすがにこれは、って。 走りやすそうな、レギンスパンツに履き替えました。 黒い、割とあったかいやつ。基本、部屋着の。
最後に、サイフとスマホ、ポケットに入れて、 取りやすい場所にあったマフラーも、 お気に入りのベージュのチェックのやつで、 目についたぺたんこの靴は、ムートンブーツで。
なんだか、ちぐはぐなカッコで、雛子は走り出します。]
(+18) 2015/11/05(Thu) 20時頃
|
|
[ポケットの中のスマホが震えて>>+16、 少し、驚きました。はるな?ちがう。
りくも、帰って来たの?って。 一瞬、聞きたくなったけど、 今、そんなことは、どーでもいいよねって。
玄関を飛び出そうとしたときに、 背中で拾った、いくつかの音。
『ひなちゃん!』って、驚いたようなママの声と。
ガチャン、と。慌ただしく閉めたはずの玄関の扉が、 また開いて、足音。立ち止まって、振り返る雛子。
おねーちゃんの顔は、暗がりの中、 玄関のポーチライトだけでは、読み取れませんでした。]
(+19) 2015/11/05(Thu) 20時頃
|
|
[『帰ってきなさいよ』と、おねーちゃんは言います。
低い声でした。 表情は見えなくても、 雛子を、まっすぐ、射貫くように見ているのは、 バカな雛子でも、空気で分かりました。
雛子が帰ってこないと、思ったのかしらん。 また、車の行き交う道路に、飛び込むとでも。 けれど、もう、おねーちゃんは、 雛子を抱きしめに駆け寄ったりしません。 『なにかんがえてるの』って、泣くこともありません。 当たり前ですね。おねーちゃん、ごめんなさい。]
(+20) 2015/11/05(Thu) 20時半頃
|
|
[掠れた声で、言いました。 「少しだけ、時間をください」と、言いました。
吐く息は白くて、手先はかじかんで、 それ以上に、お腹から、凍えるように寒い。 昨日までと変わらない、そんな夜でした。
返事もせずに、家の中に戻っていったおねーちゃん。
本当です。嘘じゃないんです。 心のなかで、唱えます。 ごめんなさい。少しだけ、時間をください。
そして、また、雛子はそう遠くない道を走り出します。 クラスメートの命のある場所へ。*]
(+21) 2015/11/05(Thu) 20時半頃
|
|
── 病院:ロビー ──
[上着を着て、マフラーは巻いたけど、 それでも、寒い夜でした。
もう真っ暗な道。 街灯や家屋の光の中、ひときわ大きな建物。
ここに、めーちゃんはいるそうです。]
(+22) 2015/11/05(Thu) 22時半頃
|
|
── はるな、
[やっぱり、聞いた声のとーり、 はるなは、泣きそうな顔をして、 ロビーで所在なさげに突っ立っていました。
きっと、同じ。固い顔して駆け寄って、]
…………、
[何も、言えないから。 ふたりして、眩い光の中、 青白い顔して待っている。 あの子の帰りを待っている。*]
(+23) 2015/11/05(Thu) 22時半頃
|
|
―病院前―
[重く垂れこめるような雲を見上げて、 ただ、病院の前、植木の柵にもたれていた。
まぁ、何というか。 じっとしていられずに来たものの、ただ、中にいる彼女らと顔を合わせづらいってだけ。 誰かの中での出来事といえど、滅多刺しにされた原因は、まぁ、感づいてはいて。だから、っていうのもあるかもしれないね。
だから、手袋を擦り合わせて、マフラーを巻き直してから、空を見上げる。 冬の大三角形は、よく、見えない。**]
(+24) 2015/11/06(Fri) 00時半頃
|
|
[明るい空間で、いくら待っていても、 来ると言ったのに来ないりくを、 ガラス扉の向こう>>+24に見つけたのは、 彼がやって来て、少し経ってから、だったでしょーか。
ふわ、と突然動いた雛子。 野暮ったい格好をしているけれど、 そこは、目を瞑ってね。
扉を押し上げたとき、吹き込む風は、 やっぱり、雛子の芯と同じように、冷たいです。]
(+25) 2015/11/06(Fri) 02時頃
|
|
……りくー、そんなとこで、何してるの。
[入りなよ、寒いでしょー。風邪引くよ、って。
彼の感じている気まずさなんて、知りません。 青白い顔して、顔を覗かせて、 それから、釣られたように空を見上げました。]
(+26) 2015/11/06(Fri) 02時頃
|
|
[めーちゃんの名前は、明るい夜、と書いて、 めーや、と読むそうです。雛子の読めなかった名前。
見上げた空に、星は見えなくて。 めーちゃん、こちらの夜は、恐ろしく暗いです。 呟きそうになります。
だから、でしょーか。 ふわり、と、雛子も、外に出て、 すっぴんに眼鏡に毛玉つきのセーターって、 元カレに見せるよーなカッコじゃないけど、 横に、並びました。やっぱり、星は見えない。]
(+27) 2015/11/06(Fri) 02時頃
|
|
── なんで、入ってこないのー。
[できるだけ、軽く。 この、白く輝く建物の意味も、雰囲気も、 吹き飛ばして、感じさせないくらいに。 顔色の悪さも、疲れた顔も、全部。]
……あの、冷たいこーしゃで、なにか見たから?
[たとえば、幼い日の自分とか、 不本意ながら、カンケーしちゃった相手とか。 ……たとえば、の、話です。
また、かじかんだ指先を、吐息で誤魔化しながら、 マフラーに鼻まで埋めて、まるで、 クラスメートのちょっとイケてる男の子、と話すのと、 変わらないトーンを、試みて。]
(+28) 2015/11/06(Fri) 02時頃
|
|
[ ──ああ、あの校舎が、閉じる条件。
それを思い出して、少し重苦しいのは、許してください。*]
(+29) 2015/11/06(Fri) 02時頃
|
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る