42 とある結社の冬休暇
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――…？
(=0) taru 2012/01/22(Sun) 21時頃
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［腕が、ない。］
(=1) gekonra 2012/01/22(Sun) 21時半頃
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できれば、
ネルにもう一目。
［と考える。
泣かれる気がする。］
(=2) gekonra 2012/01/23(Mon) 01時頃
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[喩え難い感情が一杯にあふれたけれど、
それが届く相手はここにはいない。]
(=3) taru 2012/01/25(Wed) 22時頃
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[いろんな色の絵の具をぶちまけたみたいな
ぐるぐるぐしゃぐしゃとかかれたような
あの黒が
どこか自分の中心のような場所に居座ろうとした時、]
(=4) taru 2012/01/25(Wed) 22時頃
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……涙は見せる事なかれ…
(=5) taru 2012/01/25(Wed) 22時頃
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我慢する事がユリシーズのためなら
ネルは頑張りたい
でも
[先程あふれ出た感情を思い出すとひやりとする。
なくなった左腕を見ても、そうした人狼に対し、
何も思わない事ができるだろうか。]
(=6) taru 2012/01/25(Wed) 22時頃
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[それでも、
届かないかもしれないけど、願う。]
はやくよくなりますように…
(=7) taru 2012/01/25(Wed) 22時頃
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――― ユリシーズ
[彼にはきっと、呼ぶ声が*届く事だろう*]
(=8) taru 2012/01/25(Wed) 22時頃
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……ネル？
［届いた声に、小さく、尋ねるみたいに、名前を呼んだ。
複雑で、纏まりのつかぬ気持ちや、ばつの悪さが、
もう一度、確かめるように名を呼んだ時には、
微かに、滲む。］
――― ネル。
(=9) gekonra 2012/01/25(Wed) 22時半頃
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……
［何を言っていいのかは、迷った。
迷った末に、出掛ける前の約束を思い出し、
*もう一言を、姿も見えないままだけれど、
声には出さずに、ネルにだけ、届けた。*］
ただいま。
(=10) gekonra 2012/01/25(Wed) 23時頃
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[駄目だった]
ユリシーズ…っ！
[悲しみとか、寂しさとか、そういうのではなく、
ただただ泣きそうな感情が詰め込まれている。]
(=11) taru 2012/01/25(Wed) 23時頃
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[ゆりしーず、ゆりしーず、ゆりしーず！
不安な事があった時の、いつものパターン。
ただただ名前を呼ぶだけの声が、いっぱいに広がる。
>>=10
聞こえた声に、涙がにじむ。]
(=12) taru 2012/01/25(Wed) 23時頃
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おかえりなさい！
[重なるように、声が響いた。]
(=13) taru 2012/01/25(Wed) 23時頃
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ゆりしーず！
ゆりしーず、ゆりしーず…っ！
[無理やりに抱きつく様子も、
二重に響く大声は、大変迷惑だったかもしれない。
泣き声が落ち着くにはまだかかりそうだったけれど、
その声には先程までの不安はなく。
ただ、*安心したような響きがあった*]
(=14) taru 2012/01/25(Wed) 23時頃
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［ああ。
不安なことがあった時は、いつもこうだ。
昔からそう。
僕の姿が見えないとき。
怖い夢を見たとき。怖い思いをしたとき。
あの時感じた罪悪感に従って、
何か出来たことがあっただろうか。
こうならなくても良かった方法は。
「ゆりしーず、ゆりしーず、ゆりしーず！」
何度でも、名前を呼ばれる。
僕は、一体どんな気持ちにさせた。］
(=15) gekonra 2012/01/25(Wed) 23時半頃
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［自分がどうにかなったら、ネルがどうするかだって。
自分が人狼に襲われて怪我を負ったと聞いて、
どんなに不安に思ったかだって。
どんなに我慢をしていたかだって。
息がつまるほどにわかる。
だって、遠くても、僕らは繋がっている。］
(=16) gekonra 2012/01/25(Wed) 23時半頃
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［涙を止めないと、と思う。けれど手段が思いつかない。
「おかえり」が、きこえる。
同時、大きな泣き声も。］
(=17) gekonra 2012/01/25(Wed) 23時半頃
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［……二重に大きな声が響いて、
ネルの声の他に、音が、聞こえないくらいだ。］
(=18) gekonra 2012/01/25(Wed) 23時半頃
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ネルも、会いたかった。
会いたかったよ、ユリシーズ
約束、
まもってくれて、
ほんとうに、
―――…
[嬉しい、愛しい、
ネルのいとしのユリシーズ。
気持ちをたくさん、たくさんつめて伝える、一言は。]
本当に、 *ありがとう…*
(=19) taru 2012/01/26(Thu) 00時頃
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［――――］
(=20) gekonra 2012/01/26(Thu) 00時頃
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［ネルの髪に、顔をくっつけた。目を閉じる。
自分が決めた約束を、ひとつ破った。
「近くにいる時は口で。」
もうこんな風に泣かせるのは、絶対に最後。
ネルの、泣いて熱い体の背に右腕を回し、抱き締める。］
ネルが、約束を守ってくれているって。
わかっていたから。
［ありがとう。という言葉に、
目一杯の感謝を込めて、そう言った。］
(=21) gekonra 2012/01/26(Thu) 00時頃
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