25 仮面舞踏会
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ローズマリー! 今日がお前の命日だ!
2011/02/10(Thu) 01時頃
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――アイリス様……奥様……。
[夜の踊りへ誘う聲に従い、のそりと進む。枕元に置かれた仮面が呼んでいる*]
(*0) 2011/02/10(Thu) 02時半頃
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『踊れ』
はい、踊ります……。
[ゆったりとした夜着の裾が、綻ぶ花弁のようにまあるく咲く。仮面の女は踊るような足取りで、灯かりに乏しい館内を、獲物を探して漫ろ歩いていた。 空気を抱きながら、曲がり角で優雅にスピンターン。その先に、寝付けなかったのか、誰かの背中が目に入った。仮面の内で笑みが深くなる。長い髪から女性だろうと判断したが、誰でも良かった。釘刺された二名の、王族の血を引く者であってもなくても。 闇から忍び寄る。気配に振り返った女が最後に見たのは仮面だろう。それはもう、ざっと弧を描く髪の先が擦れるほど近く。 背後から一突き。尋常でない力で、脊椎をも砕き刺し貫くのは、ドレスの内に秘めた短剣。刃が見えなくなるまで埋め込む。柄握る手に伝わる、肉と骨と内臓の感触。女の身体が仰け反る。足掻くような痙攣。嗚呼、と仮面は歓喜に打ち震える。やがて崩れ落ちる身体を、背後から抱き留めた]
(*1) 2011/02/10(Thu) 14時頃
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さあ、一緒に踊りましょう?
[背中に滲んだ血潮の華は、じわじわとその大きさを広げるけれど。構うことなく脱力した自分より大柄な屍を抱いて、仮面舞踏会は再開される。手指を絡め、にょっきり柄の突き出た背に腰に細腕を回して。 引き摺るパートナーが、足元に紅を零す。振り回す勢いで回転する度、火の粉のように撒き散らす]
嗚呼、ターンの向きを間違えてしまいました。
(*2) 2011/02/10(Thu) 14時頃
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[静まり返る夜闇の中、どこをどう辿ったか覚えていない。 嘗てアイリスとシリィと、二人でダンスの練習をした記憶を再現するように、夢中で踊って踊って、踊り続けて。 漸く思い出したように、乱れた長い髪で隠されたその貌を、覗き込んだ。 恐怖に強張った形相。当然、アイリスの面影などどこにもない]
ろー、ず……マリー、さ ま?
[組んでいた手から華奢な手首へ腕へ、確かめるように往復させる。腕環はない。誰かに譲ったと言っていた。押し付ける相手すら、あの呪いと拮抗する腕環を手放せるなら誰でも良かった。仮面舞踏会で初めて会った相手。呪いを信じないと豪語しながら、その裏で疑惑に満ちた噂に傷つき怯えていた娘]
(*3) 2011/02/10(Thu) 14時半頃
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あ、……嗚呼……っ!
[誰でも良かった。けれど。呪いなどないと告げた時の、心から安堵した顔。ありがとう、と囁かれる声。呪いと悪評に翻弄される姿を、婚約者を亡くして気落ちしたところを、慰めたいと思ったのも、本心。 ――年下の妹に向けるような想い、それはシリィを見詰めるアイリスの瞳にも篭められていた、きっと、よく似たもの]
『シリィ? 貴女は、わたくしよりダンスが上手なようね。 次の舞踏会には、代わりに出席して貰おうかしら?』
――――ぁ、 ……くさま、アイリス奥様!
[もう、どちらが表か裏か、分からなくなる]
(*4) 2011/02/10(Thu) 14時半頃
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[夜。誰もが寝静まった頃。 ふわり闇に浮かぶ仮面。眼だけが楕円にふたつ空いたそれは感情を感じさせぬただの白。ぱちり その内で眼が開く。碧いそのの奥には、蒼い青い焔が揺らめく。
『踊りましょう』
声が聞こえた。 横になっている筈なのに、足の裏に感触。歩いている。跳ねている。ステップを踏んでいる。手の平に、感触。握るナイフ。ぐずり、それが柔肉に沈む手応え。暖かいぬるりとした血が、流れていく。身が軽い。 ゆっくりと、身を起こす。仮面が顔に張り付いている。流れ込む熱と思考。悲鳴に、見えぬ白の内でにたりとわらった]
(*5) 2011/02/10(Thu) 14時半頃
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『踊れ』
『殺せ』
『貴女が、貴女が奪ったのでしょう。 侍女の分際で、影から這い出て光に成り代わろうとした。 返して。返して。返して。 わたくしの名を、姿を、居場所を、命を、――侯爵様の愛を。 何故貴女なの。何故わたくしではないの。何故――!?』
くさま、奥様、お赦し下さい、おやめ下さい、 どうかどうか――それだけ、は……やめて、やめてやめてやめて……!!
[似ても似つかぬ屍を、アイリスと錯覚する。 ふと目についたのは、厨房の巨大な石窯。半狂乱で、動かぬ女の頭部をくべた。首が引っ掛かって鉄蓋が閉まらなかったが、構わず薪に火をつける]
あたしは名も姿も居場所も命も愛も、要りませんから。 あたしから奪わないで――お願いします、奥様ああぁあ!
(*6) 2011/02/10(Thu) 15時頃
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『だから、わたくしを、見捨てたのでしょう?』
奥様……だって、奥様、あんまりです……。 助けようとしました、けれど、無理だったんです。
『貴女は、本心ではわたくしを恨んでいたのでしょう? 憎んでいたのでしょう?』
違います、違います、違います……!
[部屋に充満する焦げ臭さは、あの日を思い出させる。 滂沱の涙を流し、虚空に向かって否定と懺悔を繰り返しながら。炎に消えた幾多の命に嘖まれ続ける。 早起きの料理人が目を覚ますより前、始末もそこそこにシリィは姿を晦ました*]
(*7) 2011/02/10(Thu) 15時頃
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[仮面を通じて、女の声が聞こえる。 恨み言を言っているようにも、懺悔をしているようにも。 男は感情を動かさず、ただ仮面の内で口端を上げたまま、寝台に座ってそれを見て聞いて感じていた。すぐ近く、隣。獣の息使いが真横に感じられる。ゆるゆると顔を上げると、びっしりと鳥の羽に覆われた仮面をつけた、義手の男の姿。その後ろ遠くに玉座を模した大きな椅子、長い足を組むのは第二皇子。 そのまた後ろに髪の長い女が、でっぷりと太った男が、干乾びた木乃伊のような老婆が、人々が森の木々のように立っている。広がっていく。自分を中心とした赤の連鎖。 仮面の呪い。
男は何時しか白いマントと白い帽子を身に付け、シャンデリアの上に立っていた。手には鳥の顔を模したステッキ。下ではくるくると回る、地面に血の華撒き散らす女――それを振り回すのも、また、女。
マントを広げ、翻すと女燃やす石窯の焔が強く1度揺らめいた。]
(*8) 2011/02/10(Thu) 16時頃
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[磯と鉄の混ざったような血潮の香が齎す酩酊は、主の血である葡萄酒より芳醇で、甘く深く全身に染渡る。 踊り付かれた四肢を寝台に投げ出して、女は恍惚の笑みを浮かべながら、夢と現をの狭間を逍遥っていた。 屍と繰り広げた舞踏会、振り仰いだシャンデリアに、仮面を着けた白の貴公子が君臨していた。どう、上手に踊れるでしょうと、見せびらかすように、屍を抱いて回る回る]
――――ッ!!
[一つ一つは小さな蝋燭の灯が、さざめき、集い、溶け合い、膨れ上がる。気付けば周囲は天へと突き上がる炎の壁に囲まれて、その奥から悲鳴が迸る。伸ばされる手。揺らめく赤に照り映える顔。今まではアイリスだけだったそこに、ローズマリーの顔が重なった。翳を帯びた憂い顔でもなく、無理に浮かべた苦笑でもなく、カッと目を刮目いた死際のそれ]
(*9) 2011/02/10(Thu) 16時半頃
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『お気持ちだけでも、とても嬉しゅうございます』
[夜の暗がりに乗じた殺人者、仮面も相俟ってローズマリーは最後まで誰に殺されたか知る由もなかっただろう。 目蓋を剥いた凄絶な表情、けれど炎から響く声は、シリィを責めるそれではない。――だからこそ、余計に、嘖まれる。アイリスとは異なり、憎む余地もない。ただそこに居合わせただけの娘を、血が恋しい余り殺めてしまった]
『やはり、アイリスさまでしたのね。 ありがとう……ありがとう、ございます』
[血の、炎の、赤に包まれながら。感謝を繰り返す]
『……良かった……』
嗚呼、ローズマリー様、貴女は呪われてなどいませんでした。 呪いに選ばれたのは、呪わしきは、あたしの方。
(*10) 2011/02/10(Thu) 17時頃
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夢ではなかった……今度こそ、あたしが殺した。
[何故だろう、深夜の舞踏会はあんなに愉しかったのに。興奮はすぐに冷める。慣れたのか麻痺したのか、相手への憎悪が薄いせいか、第二王子を屠った時に比べても、物足りない空虚感が勝った]
未だ、足りないのでしょうか。 もっともっと……踊って、踊って、狂ったように踊って――殺さないと。
[消え残った火が危うく誘う。積もる灰は血染めの夜着の成れの果て]
全部、全部燃えてしまう。炎が奪ってしまう……。 館も、旦那様も、奥様も、ローズマリー様も、あたしの大事な……。 いっそ、この罪ごと身体を、 爪の先から髪の毛一本に至るまで燃やし尽くして
踊りましょう。 殺しましょう。 ――燃やしましょう。
[アイリスの悲鳴と怨嗟、ローズマリーの謝辞に混ざって、誰かの泣声が聞こえた気がした]
(*11) 2011/02/10(Thu) 18時頃
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まだ、足りないのだろう。 どんなに殺しても どんなに踊っても どんなに燃やしても、きっと、足りないのだろう。
[白い白い感情浮かべぬ仮面は、淡々と言葉を紡ぐ。 女の悲鳴が、頭に響く。耳鳴り。ふると頭を振り白いマントを翻すのは、自分なのか幻か。
手を上げ、自身の顔に触れて初めて、仮面を着けていない事を、知る。]
(*12) 2011/02/10(Thu) 19時頃
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ええ、足りません。 きっともう、どれだけ殺しても殺しても、 あたしが充たされることはないでしょう。
『踊れ』 『殺せ』 『踊れ』
ヴェスパタイン王子を殺しても、終わりませんでしたから……。 骸の山を築いた上で、あたしは踊り続けるしかありません。
さあ、ディーノ様も、ご一緒にどうぞ?
(*13) 2011/02/10(Thu) 19時頃
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嗚呼、勿体無い。どなたに殺されたのでしょう。 ディーノ様が昨晩、ではありませんよね。
[血の香に誘われて、自然足は早くなった。無意識の舌嘗めずりは、ディーンにしか見えないだろう。長い睫毛に囲まれた瞳が、うっとりと蕩けて濁る]
(*14) 2011/02/10(Thu) 19時半頃
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…貴女がやったのかと思っていたが。 ――違うのか。
[舌なめずりをする様子には、眉間の皺を寄せて見下ろした。誰かに見られでもしても知らない、という色。]
…血を啜りでもするか?
(*15) 2011/02/10(Thu) 19時半頃
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啜ろうにも、もうほとんど乾いているじゃあございませんか。 身体も神経も繊細で、ここのところ食べ物を受付けませんし。
[恐怖に慄く様は、どこまでが貴婦人の演技か分からない。 動揺は嘘ではなく、ディーンが何と呼びかけたのかも、意識できなかった]
嗚呼、そういえばお腹が減りました。 血で餓えを凌げる化け物だった方が、いっそ良かったのでしょうか。
(*16) 2011/02/10(Thu) 20時頃
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ここの料理長の腕は確かだ。 朝食もなかなかのものだ。
[同じ石窯で焼かれたパンなのだろうか]
食事も喉を通らない? ――演技、か…?
(*17) 2011/02/10(Thu) 21時頃
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口に合わないわけでは、ありませんけれど。 呪いは、胃まで丈夫にはしてくれないようです。
今も、頭では平気なのですが……。 他の方の神経が、心底羨ましゅうございます。
[胸中にもやもやと溜まる何かが、吐き気を訴えていた]
(*18) 2011/02/10(Thu) 21時半頃
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か弱い事だな? 何人もの人を死に追いやっておいて。
[ローズマリーの事だけではなく。 思わず笑みそうになる顔を、眉間の皺で無理やり留めた]
踊って殺して燃やして、 その後に自分が立っていなければ 何の意味もない。
…せめて飲めるモノでも飲んでおけ。
(*19) 2011/02/10(Thu) 21時半頃
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こんなに血が魅惑的なのに。殺し足りないのに。 ままなりません……。
まあ、か弱く振舞っていた方が、 騙せる殿方もいらっしゃるようですし。
[一人、また一人、殺める内に穢れていくのは、アイリスかシリィか]
あら、未だ気遣う言葉をいただけるのですか。 ありがとうございます。
[ふと、最後に立っていられるのだろうか、それで何が得られるのだろうと、考える]
(*20) 2011/02/10(Thu) 22時頃
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おや… ――皇子も、私達の知らぬ間に仮面に魅入られていたか? いや…
仮面は2つで対、か。
[呟く思い]
(*21) 2011/02/11(Fri) 00時頃
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あら、近くで見てみたら、 意外と面白そうなお方ではございませんか。
[さて、ディーンの動揺は如何ばかりだろう。 丸っきり傍観者の態で、物憂げを装った瞳にちらりと好奇心を光らせた]
(*22) 2011/02/11(Fri) 00時頃
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別の呪いか、仮面とは関係のない狂気か、
……何か策謀あってのことか。 狂言で炙り出そうとなさっていらっしゃるのかも知れません。
(*23) 2011/02/11(Fri) 00時頃
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この場で―― 何を、考えて居る…?
[親指の爪を噛まんばかりの声。 傍観者然とした彼女と対照的に。]
(*24) 2011/02/11(Fri) 00時頃
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…ヴェスパタイン皇子を殺したのは、 貴方じゃないのか?
[自らに渡る前の仮面の持ち主だったか?と 炙りだし、との言葉に尻尾を出さぬ様、皺を深める。]
(*25) 2011/02/11(Fri) 00時頃
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[手で隠さねば、あまりの愉快さに笑いそうになる唇の歪みを見られてしまうところだった]
あたしが刺す前に、ヴェスパタイン様はお倒れになりましたが。 顔を刻み、焼き、仮面を持ち去ったのは、
――夢をみていたのでなければ、あたしで間違いございません。
もしも本当に、先に毒でお亡くなりになっていたのでしたら、 あたしは屍骸を弄んだだけで、踊らされていたことになるのでしょうか。
ベネデット様は関与していないと思われますが、 もしかするとバーナバス様が……?
(*26) 2011/02/11(Fri) 00時頃
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…それで、貴方は満ちて無かったのかもしれないな。 まぁ――
確実に殺した、という今もまだ、 満ちて居るよには見えないが。
[笑いそうになる彼女を、顰めた眉で睨むように見る。 此処でバレては仕方ないだろう、という心持]
(*27) 2011/02/11(Fri) 00時頃
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嗚呼、ベネデット様が賢明な方なのでしたら、 一つ思い当たる節がございます。
嘘の犯人をでっちあげ納得させて、 王の褒賞を得ようという目論みではないでしょうか。 或いは物言わぬ死者に罪を擦り付け、事件解決を装い、 離宮を解放させる……?
(*28) 2011/02/11(Fri) 00時半頃
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