57 吸血鬼の決闘代理人
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− 地下 −
[しばらく後、決闘に敗れたドナルドが連れ込まれたのは都の深部。
そこは一面、赤に彩られた部屋だ。 壁には禍々しい凶器が掛けられ燭の灯に煌めいている。
床の輪にドナルドの四肢を開いて繋ぎ、しばらくは放置しておくつもりだ。]
(*0) 2012/08/23(Thu) 01時頃
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― 地下 ―
[赤に染まった部屋へ影が差したのは、いつのことだったか。
金属に繋がれ、四肢を開かれた男の頭上へ立ち、 自分の影を落とすように見下ろす。 首元の鈴が、ちりりと鳴った。]
起きているのか?
[頭の横に膝をつき、その顔を覗き込む。]
(*1) 2012/08/23(Thu) 10時半頃
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敗者の運命は知っているだろう?
君は、あれに嬲られ、絞り尽くされて殺される。 或いは、永遠に死ぬことさえ許されず 意志無き化け物になり果てるかもしれない。
[黒衣の袖を伸ばし、冷たい掌で男の頬に触れ、 先に待つだろう運命を語って聞かせる。 注ぎ込むように、浸すように。]
(*2) 2012/08/23(Thu) 10時半頃
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君がそれを望まないのならば、
私が、手を貸してあげるよ。
地獄から逃れる機会を、君にあげよう。
(*3) 2012/08/23(Thu) 10時半頃
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― 地下 ―
私とて、君を生きてここから連れ出すことはできない。 君は、私のものではないから。
[あっさりと望みの一つを絶っておいて、言葉を続ける]
けれども、君がこの場から"解放"されたいというなら、 それを手助けすることはできる。 君しだいでは、あれに一矢報いることも。
(*4) 2012/08/23(Thu) 16時頃
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[懐に手を入れ、つまみ出したのは小さなビン。 コルクの栓を外して傾ければ、小さなカプセルが転がり出る。]
これは、吸血鬼にも害を為す毒薬だ。 口の中で噛み潰せば、毒液が流れだし、 君の血に乗って全身をめぐる。
一時間ほど苦しんで、死ぬことになる。 その間に君の血を飲めば、ただではすまない。
(*5) 2012/08/23(Thu) 16時頃
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[カプセルをつまみあげ、目の上にかざしてみせる。]
使い道は任せるよ。 これを受けるつもりなら、口を開けてごらん。
[そういって、誘うように指先を揺らした。]
(*6) 2012/08/23(Thu) 16時頃
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― 地下 ―
どうするのも君次第だ。
道連れを狙うのも、自らの身を処すのも。
どちらでもいい。 わたしはただ、あれを―――
[言葉が途切れ、きし、と歯を噛み締める音が鳴る。]
(*7) 2012/08/23(Thu) 17時頃
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[途切れた言葉が続けられることはなく、 激情を追い出すように、ひとつ息を吐く。]
……もし君が本当にうまくやって、 あれだけを害することができたなら
その時は、ここから連れ出すことを約束するよ。
[覚悟を決めたか、追い詰められた末の自棄か。 開かれた男の口の中へ、カプセルをひとつ、ころりと転がした**]
(*8) 2012/08/23(Thu) 17時頃
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− 地下 −
[塗りたくられた赤がドナルドの網膜に灼きつけられた頃合いを狙って、ウィステリア卿は地下へと姿を現す。]
まだ正気の目をしているな。 修羅場をくぐり抜けてきただけあって、存外に強きことよ。
[仰向けに磔られたドナルドの首筋へと足裏を乗せ、見下ろす。]
(*9) 2012/08/23(Thu) 19時半頃
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元決闘代理人・ドナルド。
聞いたところによると、その眼帯は偽装だそうだな? おまえの両目は晴眼だと。
負けたのが力を過信したせいかは ── 問わぬ。
ただ、その片眼、瞑ったままにしておくのも惜しかろう。 な?
[優雅な動きでドナルドの傍らに膝をつくと、四角く整えた手指の爪を眼帯へと伸ばした。]
(*10) 2012/08/23(Thu) 19時半頃
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― 地下 少し前 ―
――――――。
[目を閉ざした男へと、重ねて声を掛けることはせず、 黒衣の姿はその場から離れる。
赤の部屋から出る少し前、黒は解け落ちて猫の姿に変わり、 そのままどこかへと去っていった。]
(*11) 2012/08/23(Thu) 21時頃
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− 地下室 −
[うわずるドナルドの声に返す笑みは邪な喜びに彩られ、硬直した身体を冷たい指先がなぞる。
すっ… と戻したウィステリア卿の手に握られているのは卵にも似たクリスタルの球。 人の眼球ほどのサイズのそれは──]
(*12) 2012/08/23(Thu) 21時頃
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[白い閃光を放つと同時に、ドナルドにもうひとつの視界を与える。]
(*13) 2012/08/23(Thu) 21時頃
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[ドナルドの新たな視界に映るのは、床に磔られ、鎖を鳴らして戦慄く若い男──ドナルド自身の姿。 それは、ウィステリア卿の手の中にある球が映し出す世界だった。
自らの姿を自らの目が見つめている。]
見せてやろう、 これからおまえに施されるすべてを。
[嗤う貴族の姿は、片方の目には正面にあり、もう一方の視界にはない。 二重露出の狂気の視界。]
(*14) 2012/08/23(Thu) 21時半頃
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[ウィステリア卿の宣言とともに、ドナルドの周囲に数多の男の影が立つ。 それは分身の技によって作り出されたものではあるけれど、今は顔を鏡面の仮面の下に隠していた。
そして、男たちの手に握られているのはナイフ、鎌、鋏といった研ぎ澄まされた刃。]
(*15) 2012/08/23(Thu) 21時半頃
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― 地下 ―
[藤の君を追うように赤の部屋へと現れたのは、黒を纏うもの。 よろめき、覚束ない足を進める毎に、手首の腕輪が幽けく鳴る。
藤の君が敗者の眼帯に手を掛けるのを見ながら、 赤い壁に背を預け、荒い息をついていた。]
(*16) 2012/08/23(Thu) 21時半頃
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[拘束されたドナルドに群がると、仮面の男たちは煌めく刃を振るい、その着衣を細切れに断ち切ってゆく。
シャキン シャキン ザリ ザクリ
仮面の下から愉悦の声を洩らし、部屋を覆う赤を仮面と刃に映しながら。]
(*17) 2012/08/23(Thu) 21時半頃
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[魔力によって引き離されたドナルドの左目の視界は、その一部始終を 瞬きすら許されずに絶好の位置から見つめることになる。]
(*18) 2012/08/23(Thu) 21時半頃
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[不意打ちに戸惑うドナルドの声を悦と聞きながら、ウィステリア卿は苛まれる男を見下ろしている。
数多の刃はドナルドの着衣を切り刻み、鍛えられたその身を覆うすべてを剥ぎ取ると、男の股間にそよぐ陰毛もまた戯れのように削り落として、展翅された露な姿を床に晒す。]
随分と、佳さそうな姿になったではないか。
(*19) 2012/08/23(Thu) 22時半頃
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[殊更に嘲笑をくわえたウィステリア卿はふと思い出したように、壁際に荒い息をついてたたずむ明之に視線を投げた。]
勝者の君よ、
次は何処を切り落とすのをお望みかな?
(*20) 2012/08/23(Thu) 22時半頃
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[壁際に、はり付けられたように添ったまま、 床に括られた男に群がる影たちを見る。
まるで視線の呪縛にでもかかったかのように、 全てを剥ぎ取られていく様子から目を逸らせずにいた。
ぞく、と背筋を震わせるたび、 腕輪がさやかな音を立てる。]
(*21) 2012/08/23(Thu) 22時半頃
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[不意に藤の君から視線を受けて、 ついと逸らすように横を向いた。 磁石の同極が反発するかのごとく。]
好きになさればいい。
……それは、私のものではない。
[素っ気なく、それでも一応言葉は返す。]
(*22) 2012/08/23(Thu) 22時半頃
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おやおや、さっきまでは──
[掻きあげた指の間をサラリと黒髪が滑る。]
よいだろう、勝者たる明之に止める意図がないというのなら、
──おまえは失せよ。
[身を捩り叫ぶドナルドに鋭い視線を投げれば、どこからともなく芽吹いた藤の蔓が動けぬ四肢に絡んで、ゆっくりと手繰り寄せてゆく。]
(*23) 2012/08/23(Thu) 23時頃
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[車裂きにされゆく男を残し、ウィステリア卿自身は踵を返した。]
(*24) 2012/08/23(Thu) 23時頃
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[失せよ、と冷徹に宣言する声に、瞳が揺らいだ。
伸びゆく蔓に視線を走らせ、立ち去る藤の君の背を凝視する。]
………。
[なにか葛藤するように、蔓に絡まれる男を見つめ、 去りゆく足音を耳で追う。]
(*25) 2012/08/23(Thu) 23時半頃
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[行ってしまったのだ、と判断するまで耳を澄ませた後、 湿った息を吐き出して、身を剥がすように壁から離れ、 男へと近寄った。]
……まだ、殺されてくれては、困る。
[小さく呟いて、蔓を握る。 手の中でそれは黒く染まり、塵と化して砕け散った。
残る三本も同じように砕き、残骸を端へ押しやる。]
(*26) 2012/08/23(Thu) 23時半頃
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[そうして、男の傍らに腰を屈めて、その顔を覗き込んだ。]
こうしたことが知れれば、ただでは済まないだろうが、
…もうしばらく、付き合ってもらいたい。
(*27) 2012/08/24(Fri) 00時頃
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