人狼議事


25 仮面舞踏会

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【赤】 御者 バーナバス

ディーン! 今日がお前の命日だ!

2011/02/08(Tue) 01時頃

【赤】 受付 アイリス

[どんなに絨毯を重ねようと、隙間風を凌ぐためにゴブラン織のタペストリを巡らせようと、暖炉に火がなくば、石造りの館の空気は身を切るほどに、冷え切ってしまう。
 寝台に胎児のように丸くなり、手足を摩れど、身体は暖まらず睡魔は訪れない。
 ――むしろ、闇の中で目が冴え渡るほど。
 枕の下に隠した仮面を手に、そっと部屋を抜け出した女は、静寂に包まれた廊下を、衣擦れだけ残して足音もなく彷徨う]

『殺せ』

……はい、殺します。

『踊れ』

…………はい、踊ります。

(*0) 2011/02/08(Tue) 02時半頃

【赤】 受付 アイリス

[ストロベリーブロンドを無造作に首元で括れば、正面からはその正体は分かるまい。仮面は注えたようにぴたりと女の顔に吸い付き、素顔を隠す。
 手にした時、その仮面が形作る顔に見覚えがあると思った。
 アイリスか。ヴェスパタイン王子か。ベレスフォード侯爵か。耳にした、幾多の亡霊たち。その全てが溶けて混ざったような様相。持ち主によって造形の変化するそれが、呪い以外の何で説明できるだろう?]

(*1) 2011/02/08(Tue) 03時頃

【赤】 受付 アイリス

『私の顔など、何時でも見たい時に見れば良いさ』

……………………は、い。

[全身から溢れそうなほどの殺意の片隅に残る、彼にかけられた言葉。今頃、彼も対の仮面を被り、夜を渡り歩いていることは、分かってはいる。
 相対する仮面以外の誰かと遭遇すれば、短剣を手に猛然と襲いかかっていたのだろうが。幸か不幸か、女は今宵、獲物とも誰とも擦れ違うことはなかった――*]

(*2) 2011/02/08(Tue) 03時頃

【赤】 会計士 ディーン

[がばっと身を起こすのは夜半のこと。
眼を開いていないのか、と錯覚するほどの暗闇。自身の手で自身の頬に触れて初めて、自分の身の存在を確認する。じっとりとした汗が手に移る。否、手の汗が顔に触れたのかもしれなかった。]


 …――は

[すぐ近くに 息の音がする。自身の息ではない、まるで獣のような短い間隔の其れに、顔を向ける。暗闇。真暗。見えぬ。何も。碧眼に塗り篭められるのは黒の色のみ。僅かに身じろげば衣摺れの音がした。]


[――ひゅ]
[不意に閃く銀は闇を文字通り切り裂いた。細い線は近いの遠いのかすら判らず、身を後ろへと引いたのは本能的な恐怖だった。残像のように残った孤がうっすらとまた闇へと消え行く向こう、ぼんやりと薄く浮かび上がったのは、真白の、仮面]

(*3) 2011/02/08(Tue) 13時半頃

【赤】 会計士 ディーン

[言葉は出なかった。
ただ、真っ直ぐに手を伸ばすと仮面は驚くほど遠く近く、
手に吸い寄せられるように張り付いた。]

(*4) 2011/02/08(Tue) 13時半頃

【赤】 会計士 ディーン

   



[仮面が  渡る]



 

(*5) 2011/02/08(Tue) 13時半頃

【赤】 会計士 ディーン

[不意に届く呻き声。酒臭い息。見えぬ筈の闇の中、右手にナイフを持って立つ男の姿がはっきりと見えた。斜めに傾いで居る。仮面張り付く侭、男へと手を突き出した。男が此方へ何かしようとしているかや、そうでないか等気にならなかった。ただ、自身の骨ばった細い腕は、こんなに力満ちて居ただろうか、と、不思議に思う。]




   [触れた温度、両指を埋める。
    力を篭める。肩が盛り上がった。
    みしり、骨の音。
    こぽり、泡の中の息の音。
    締める。握る。
    手の平と手の平の感触が触れる程]

 

(*6) 2011/02/08(Tue) 13時半頃

【赤】 会計士 ディーン

[瞬きの間。1度閉じた瞼を上げた時、男は宛がわれた客室の中、天蓋から流れる布の横に立っていた。足元には男がうつ伏せに倒れている。腹を足で持ち上げひっくり返すと、未だ言葉交わしていない男だと知れる。仮面が渡った時に第二皇子と同じ理由で死んだのか、自身がその手で殺したのか 未だ手に感触残す男には判らなかったけれど、息をしていないという事だけはすぐに知れた。]


 …――のろい…

[呟く声はくぐもっている。顔にひたりと真っ白な仮面が沿うているから。眼だけをくりぬいた形の仮面は、華美な装飾を好む男とはかけ離れた、真っ白な、鼻も口すらも開いていない何も、何もない逸れ。]


 この男は私を殺しに?
 否…――此れを渡しに来たのか?

[心の中で思うことが、まるで口から発する言葉のようにはっきりとした文字となる。内に響く自身の声。息を吐く音だけが、耳に届いた。]

(*7) 2011/02/08(Tue) 13時半頃

【赤】 会計士 ディーン

[男の死体を担ぎ上げると、小さな瓶を持って男の宛がわれた部屋へと向かう。廊下は静かで侍女召使ひとり見当たらない。これも呪いなのだろうか、と思うと少しばかり可笑しくなって、喉の奥に何度か空気を当てる音を立てた。

 男を、彼の眠るべき寝台へとどさりと横たえる。
 自身も隣に座ると、なんと色気のない、とまた、可笑しげな声を立てた。

 首に触れる。自分の指の痕がくっきりと青く残っている。
 辺りを見渡して見つけたベッドの脇、細いベルトを手に取ってぐるぐると首に巻きつけると 力いっぱい締めなおした。指の痕はこれで見えまい。

 続いて其処にあった男の仮面を手に取る。獣の骨にびっしりと鳥の羽を敷き詰めたそれ。別の手で取り出す瓶 中身は銀細工をも溶接出来る、蜜蝋。蝋燭で熱し仮面の内側へとべったり落とすと、男の顔へと無造作に乗せた。
 じゅうと薄く煙が上がり、皮膚の溶け焼け焦げる匂いが充満する]

(*8) 2011/02/08(Tue) 14時頃

【赤】 会計士 ディーン


[それから男は彼の部屋を音も無く去った。
賊にでも見せようと思ったか、開いた机に抽斗に丁度城の見取り図を見つけた為、それを胸元に仕舞い部屋を荒らす事はせず。

仮面を何故嵌めたのか 
 何故 顔を 失くさせたのか――

 男にもその理由は今 説明できない*]

(*9) 2011/02/08(Tue) 15時頃

【赤】 受付 アイリス



[それは、悪夢の続きだったのか]
 
 

(*10) 2011/02/08(Tue) 16時頃

【赤】 受付 アイリス

[いつの間にか自室へと戻っていた。まるで夢遊病患者。夜中の記憶は靄がったように曖昧ではっきりしない]

――――ッ!!

[掛布を蹴り飛ばす勢いで跳ね起きる。寝台には一人きり。あの時横たわっていたのは、――誰の顔だったのか。
 ナイフを手に、寝台の上の誰かを殺そうとした?
 首に手を捲きつけ、全力で絞め殺そうとした?]

あ、たし……?

[生々しい感触の残る両手を、自分のものではないように見下ろす。がくがくと押さえようもなく震えるのは、火の消えた暖炉のせいでは、無論、ない]

(*11) 2011/02/08(Tue) 16時頃

【赤】 受付 アイリス

『踊れ』

……がう、違う、違う違う違うチガウッ!!

[十指に残る、あの太い頸、擦れる髭の持ち主は、誰。
 仮面にアイリスの貌が重なって見え、一瞬で消えた。
 ヒステリックに、長い髪を振り乱す]

『殺せ』

違うんです、奥様、あたしじゃありません……。

[両手で顔を多い、華奢な肩を震わせながらおいおいと泣き始めた。
 嗚咽に混ざるのは逆戻りしたアイリスへの懺悔、何度も何度も呪文のように繰り返す]

(*12) 2011/02/08(Tue) 16時頃

【赤】 受付 アイリス

[そして、確かめなければ。
 念を凝らせど、彼の聲はもう聞こえなくて]

どうか、御無事で……!

[勘違いであって欲しいと祈るも、虚しいばかり]

(*13) 2011/02/08(Tue) 16時半頃

【赤】 会計士 ディーン

 呪い…呪いだと? 私に?呪いの力が?
 ――人の理で計れぬ力、が、か――――?!

[部屋に戻り、笑い出す。
 ぽたり 汗が顎から落ちた。両手を見下ろす。
肩が揺れる。指の先から手を握る。熱い。]


 …くくく…この仮面にあわせて…
 真っ白なマントと真っ白な帽子を用意しようか…?
 嗚呼こんなに愉快なのはいつ振りだろう。

[愉しげに愉しげに 夜の帳の中 時忘れてわらう隙間、聞こえたのは啜り泣く声。それすらも、男は愉しげに上塗り、陽光が木々の隙間からその姿を見せるまで、笑い続けていた。]

(*14) 2011/02/08(Tue) 16時半頃

【赤】 受付 アイリス

どなた……?

[怯え混じりに怖々と、ノイズのように混ざる呪いの聲を問い質す]

何故、バーナバス様以外の方の、思念が聞こえるのでしょう。
あたしの、ダンスパートナーは、
仮面を、捧げたのは、



…………っ。

[下唇を、色がなくなるほど強く噛締めた]

(*15) 2011/02/08(Tue) 16時半頃

【赤】 受付 アイリス



[耳障りな、蝶を啄み獣を屠る、猛禽の嗤い声]
 
 

(*16) 2011/02/08(Tue) 17時頃

【赤】 会計士 ディーン

 人に名を問う時は、自分から名乗るものだ。


[言葉が脳裏に聞こえるのも不思議と思う事無く。
さて、相手は呪い本体か、それとも呪いと戦う誰ぞかと
愉しげに答えを返す声は僅かに高い。]

(*17) 2011/02/08(Tue) 17時頃

【赤】 受付 アイリス

あたし、あたしは……、

[果たして、どちらの名前を名宣るべきか。大体、相手は何者なのか。思考が迷い揺れる]



シリィ、と――申します。

[一握りの者しか、知られぬ名。知り得ぬ者になら、アイリスとして振舞う女と結びつかないだろうと]

(*18) 2011/02/08(Tue) 17時頃

【赤】 受付 アイリス

[分かってたはずだ。夢で見ていた。絞め殺す夢。絞め殺される夢。小瓶の中身を火で融かして、仮面の内側に垂らし――]

いやああああああぁ――!!!!


うそ、うそうそうそうそ、違う、違います、
こんな……こんなっ……!

(*19) 2011/02/08(Tue) 17時半頃

【赤】 会計士 ディーン

[聞こえた名。さかさまの花。
 眉間に寄った皺が更に深くなり、男は水で口の中のものを奥へと流し込んだ。くく と 喉が鳴る音を消すかのように。]

 シリィ…か、

[答えは彼女の悲鳴に掻き消された。
1度自身の手を見下ろし――握る口元には 弧。]

(*20) 2011/02/08(Tue) 17時半頃

【赤】 会計士 ディーン

 此れは此れは…

 黙っておく「対価」――、という事か?


[笑み含む言の葉は、

      自身が誰かを告げるもの。]

(*21) 2011/02/08(Tue) 19時頃

【赤】 受付 アイリス

対価、と仰いましたか。
貴方がシリィの名をご存知なのでしたら……、

[バーナバスを除き、この離宮に思い当たるのは唯一人]


ディーノ・ディンディア卿……?

(*22) 2011/02/08(Tue) 20時頃

【赤】 会計士 ディーン

 これは、声が聞こえるのは、呪いのせい?
 ――嗚呼、そうか、仮面は対だと

[聞いていたな。
呟いて眼を閉じたまま くく と 喉を鳴らした]


 そう。
 貴女の幼馴染のね。

(*23) 2011/02/08(Tue) 20時頃

【赤】 会計士 ディーン

 では、ヴェスパタイン皇子を殺したのは貴女か。
 昨日は「先越された」と言っていたけれど。

[嘘だったのか、と 思う言葉に、咎める色は無い]

 

(*24) 2011/02/08(Tue) 20時半頃

【赤】 受付 アイリス

呪い……この念が伝わるということは、
ディーノ様が、呪われた仮面を?

[対である、二つのそれ。片方はまだ自身の手元にある。バーナバスの物言わぬ屍、悪夢のような仮面の追体験。繋ぎ合わせれば、浮かび上がる事実は一つ]

仮面はバーナバス様の次に、
ディーノ様を主に選んだということ、でしょうか。

[幼馴染。その言葉に、漏れた溜息が震える]

昨日は、同情を引いて口止めに成功したと思いましたのに。
なかなか上手くいかないものですね。

(*25) 2011/02/08(Tue) 20時半頃

【赤】 受付 アイリス

あたしが殺そうとした時には、既に死んでいらっしゃいました。
信じる信じないは、ご自由ですけれど。
ディーノ様は、バーナバス様を、 殺し ましたか?

[昨日の言葉は、シリィからすれば嘘ではない]

それとも、睡眠薬でも盛られただけで、
あの時には未だ死んではいなかったのでしょうか。

どちらにしろ、あたしが顔を切り刻んでも、無抵抗でした。

[遺体をあの惨状にしたのが自身だということは、素直に認める。手を加えず放置していたところで、殺したかと問われれば首を捻るしかない]

いいえ、きちんと 殺せて いなかったから。
だから奥様は未だ、お赦し下さらないのかも知れません……。

(*26) 2011/02/08(Tue) 20時半頃

【赤】 会計士 ディーン

 同情を引くため、か。
 女とは怖いものだ。
 ――…本当に、貴女の幸せを望んだのに、酷い話だ。

[肩を竦めでもしそうな声音で届ける言の葉は、少しばかり憤慨した声音。少なくとも昨日あの時は本当に、そう思っていたから。
バーナバス様、という言葉に、嗚呼、と低い声は1度呻ってから 息を吐いて]

 昨日の夜に、私の部屋に来ていた。
 ああ、多分私が殺したのだろうと思う。
 手に感触が残っているからな。

 …彼を殺したのが私だと、糾弾でもする心算か?

(*27) 2011/02/08(Tue) 20時半頃

【赤】 会計士 ディーン

 …先越された、というのは――
 あながち嘘でもないかもしれない、という訳か。
 まぁそんな事は どうでもいい。
 事実、彼は「死んだ」。


[奥様は、という言葉に 1度言葉を切って]

 アイリスの亡霊が苛むのか。

(*28) 2011/02/08(Tue) 20時半頃

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