人狼議事


25 仮面舞踏会

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【赤】 受付 アイリス

 
 
[それは、コールタールのように、胸の裡にどす黒く巣食う闇]
 
 

(*0) 2011/02/03(Thu) 16時頃

【赤】 受付 アイリス

『それは、貴女の欺瞞ではないの?』

――がう。ちがう。

『本当はわたくしを羨んでいたのでしょう』

違います!
そんな、そんなことは――ッ!

『ならば何故、貴女はそこに居るの? わたくしの――』

(*1) 2011/02/03(Thu) 16時頃

【赤】 受付 アイリス

違うんです、奥様――アイリス様!!

(*2) 2011/02/03(Thu) 16時頃

【赤】 受付 アイリス

 
 
『――わたくしの、名を、姿を、命を、奪った貴女が』
 
 

(*3) 2011/02/03(Thu) 16時頃

【赤】 受付 アイリス

違うんです。

[女を嘖む声は、最初からそこにあった。
死という泥濘の淵から、這い上がり絡め取り、引きずり込もうと]

あたしは、あたしはただ……、

[怨嗟の聲は、ヴェスパタインの姿を認めた時から、一層大きく響くようになった。
娘は啜り泣く。違う、そうではないと、釈明を赦さぬ主人の前で否定と懺悔を繰り返す]

(*4) 2011/02/03(Thu) 16時頃

【赤】 受付 アイリス

違う、ちがう、チガウ、チガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウ――――




        ソ ウ ジ ャ ナ イ 

(*5) 2011/02/03(Thu) 16時頃

【赤】 御者 バーナバス

[見えぬはずのものが見えたのは、何故か。
 聴こえぬはずの声が響き伝わって来たのは、何故か。

 ──燃え盛る炎。
 真紅に灼かれ、爛れ、くずおれる。
 絡み付くような女の怨嗟の声と、耳を裂くような悲鳴。]

(*6) 2011/02/04(Fri) 01時半頃

【赤】 御者 バーナバス

ならば、炎の影に怯えず、
思う様、踊れば良い。
──今のおのれは、誰でもない。
ただ、仮面を踊らせるだけ。

(*7) 2011/02/04(Fri) 01時半頃

【赤】 受付 アイリス

[全てを嘆き、拒絶し尽くしていた娘の心に、直接流れ込んでくる念いがあった。

 ――踊れ、と。

 ひやりと背を撫でゆく恐怖に、心臓が鷲攫みにされたよう。ドレスの裾を踏んだのは、その直後]

(*8) 2011/02/04(Fri) 02時半頃

【赤】 受付 アイリス

誰!?

[それは、王子が仕向けた呪詛かと錯覚した。

 ――踊れ。

 宴の開始を告げる、傲慢不遜なその宣言に重なって聞こえたのだ]

炎の影に……怯えず……嗚呼!!

[次に見上げるは眼前の男。密着したダンスの合間に交わされる内緒話などでなく、――そう、それは音を伴う声以外の、頭に響く何か]

(*9) 2011/02/04(Fri) 02時半頃

【赤】 受付 アイリス

どなた……? 貴方なの……? これは、ナニ?

[娘の唇は慄き、歯の根がカチカチと鳴った。
 混乱から立ち直れぬまま、すぐに踊りは再開されて、何度か足を縺れさせる]

もしかして、全部筒抜けに……?

あ、嫌、……あたし、あたしは決してそんな……違うんです。

(*10) 2011/02/04(Fri) 03時頃

【赤】 御者 バーナバス

[それは、女の背を仰け反らせ、覆い被さるように覗き込む動作の時。
 酒で渇く口腔、僅か粘り気を帯びた暗く低い声。]

──……
そう、目の前に居るこの私だ。
たった今、亡霊が見えると言っただろう。

[く と、喉奥に絡み付くようなわらい混じり。]

声無き死者の──声が。
炎が、見えた。

(*11) 2011/02/04(Fri) 04時頃

【赤】 御者 バーナバス

“アイリス・ベレスフォード侯爵夫人”に、
同情などしないが、

[怯える小娘のような相手の仮面を、義手の左手でなぞったのは僅かの間。]

お前が踊るのが見たい。
──見たくなった。

[踊らせる為には、自らも踊らなくてはならない。
 その事実を今は目に入れず。自らがヴェスパタイン王子が所有する、その仮面に呪われた1人である事も、まだ知らずに。]

(*12) 2011/02/04(Fri) 04時頃

【赤】 受付 アイリス

亡、霊……。それは、奥様のこと?

嗚呼、嗚呼、違うんです。
あたしじゃありません。

[女を嘖む罪歌は止むことがない。周囲が、あの女が火を放ったのだと囁く度、まるでそれが事実のように、胸が痛む。
 いっそあの時、アイリスの身代わりに死ねていた方が良かったのだろうか。生き残ったのは何故自分だったのだろう]

『貴女が、わたくしを、見捨てたのでしょう?』

[炎の中からアイリスの"亡霊"が、切なげに呪わしげに狂おしげに、此方を見詰めている]

あたしに、何をしろと。もう、もう踊っているじゃありませんか!

(*13) 2011/02/04(Fri) 04時頃

【赤】 受付 アイリス

アイリス様をお助けすることもできず、
生き残ったあたしにできることといったら、もう……!


[顔にかかる、生緩い酒気含みの息。肺が焦げ付くようだ。
 仮面の淵をなぞる硬質の手は、突きつけられた刃物さながら危うく感じられ、ひ、と怯えるように喉が鳴った]

どうか、どうかお赦しを……。
全ての元凶をであるあの男、ヴェスパタイン王子を葬れば。

神の国に召されたアイリス奥様も、きっと……。

『彼を殺しても、わたくしも夫も生き返りはしないのに?』

(*14) 2011/02/04(Fri) 04時半頃

【赤】 受付 アイリス

だから、あたしは、嗚呼、あたしは!



――――踊る、しかないのですか。

[踊れ、と。流し込まれる思考は甘い毒。命令に服従することに慣れきった侍女の本性は、従順に頭を垂れることで、蝕む自責から逃れる道を求める]

(*15) 2011/02/04(Fri) 04時半頃

【赤】 御者 バーナバス

お前の傍にいる亡霊も。
私の傍にとどまり続ける亡霊
──そう、お前も知る弟の姿も見える。聴こえる。

[闇色纏うヴェスパタインの方へと仮面越しの視線を巡らす。王子の毒が伝播したのか、身体にどろりとした熱が広がる。]

お前が憎む者に、
死の刃突き立てる舞踏を──。
その為に、此処へ来たのだろうに。
いっそ刺し違える覚悟で、此処に来た。
そうではなかったか?

[アイリスの言葉を否定し、逃げ場を奪うように首を横に振った。]

(*16) 2011/02/04(Fri) 04時半頃

【赤】 御者 バーナバス

そう、

お前に、出来る事はひとつしかない。


  その手で、王子を、


[男と共に在る亡霊達がアイリスの前に姿を現すのは、先程含んだアルコールが、或いは舞踏会で煽るグラスの効果が切れた時になるのだろう。
 踊るしかないと自ら口にした笑みの形の仮面を覗き込み、暗茶色の仮面の奥、もう一度喉を鳴らしてわらった*。]

(*17) 2011/02/04(Fri) 04時半頃

【赤】 受付 アイリス

 
 
――あたしのこの手で、王子を。
 
 
[近しく育った心優しき主人へ芽生えた嫉妬も、彼女を娶った老侯爵への敬愛と反する嫌悪も、夜毎炎に包まれる悪夢も、世界を拒絶する凍てついた心も、全て全て全て――殺意と云う銘の兇器に変えて*]

(*18) 2011/02/04(Fri) 05時頃

【赤】 御者 バーナバス

[冥王のごとく不吉な黒衣纏う第二王子の仮面を見詰めた。
 彼の姿が既に此処に無くば、王子が座していた玉座に似た椅子を。

 嗚呼、──目が眩む。
 目裏に甦る、雨に濡れた森。
 腐敗しかけた落ち葉の絨毯はぬめりを帯びて、駆け寄る足を滑らせる。否、滑るのは、弟の喉から溢れ出した暗赤色の生命が、手を汚す所為か。]

(*19) 2011/02/05(Sat) 03時半頃

【赤】 御者 バーナバス

[馬が異様に興奮していた。
 ──それは落馬を狙って。

 誰の物かは知れないが、何時もと違う猟犬が配備されていたように思う。
 ──猟犬に獲物と間違われて死ぬと言う事も有り得ないは無い。

 途中で壊れた猟銃があった。
 ──暴発で命を失う事も有り得る。

 誤って射られたらしき、その矢には毒が塗られていた。
 ──弟の喉元から溢れ出す血の色は毒に染められており。


 足元から崩れ落ちて行くような錯覚。
 王子はおのれを殺害しようとするすべての試みが、バーナバスの弟の死を持って潰えた事を知って、蛇が舐めるような笑みを浮かべた。]

(*20) 2011/02/05(Sat) 03時半頃

【赤】 御者 バーナバス

…… ァ グ 

[気が付けば、喉元までを暗赤色の血に浸かっていた。
 手足は毒に浸されたよう痙攣を繰り返すだけ。渇いて粘つく喉は、上手く言葉を紡ぐ事が出来ない。ただ四肢を捕らえられた獣のように呻き、血色の闇の中に浮かぶ仮面と向かい合う。
 それは呪いの予兆か。
 酷く、頭が痛む。
 苦痛に視界も途切れてしまいそうな灼けつく脳裏に、浮かぶ言葉はただ一つ。]



     『 死を── 』


[第二王子ヴェスパタインにこそ、呪わしき死の仮面が相応しい。]

(*21) 2011/02/05(Sat) 04時頃

【赤】 御者 バーナバス

…… ッ

[その悪夢ような幻影が、仮面の呪いを通じて彼女に伝わってしまう事を、男はまだ知らない。]

(*22) 2011/02/05(Sat) 04時頃

【赤】 受付 アイリス

>>286
[ヴェスパタインへと視線を向けた時。一瞬にしてシリィの胸を、増幅された殺意が充たした。
 それを押し留めようと、否、封じようと反発した左手首の腕環がなければ、晩餐に添えられた銀食器片手に、王子に斬りかかっていたかも知れない]


――――っ!?

[ローズマリーには、半信半疑と伝えたソレの効能を、シリィは身をもって知ることとなる]

もしや、本当に、こんなモノのために、
屋敷は……旦那様は、奥様は……。

『貴女がどの口で、それを形見などと偽るの?』

(*23) 2011/02/05(Sat) 04時半頃

【赤】 受付 アイリス

もう、もうお赦し下さい、アイリス奥様!!
必ずやあの男を、仇を討ってみせますから、


そんな眼で……あたしを責めないで……奥様ああぁあっ――!

[炎が恐いのは、身を焦がす灼熱の故ではない。その奥でいつも、苦悶に喘ぎ助けを求めて腕を伸ばす、アイリスの"亡霊"が囁きかけるからだ。
 それは結局、生き残ってしまった後ろめたさに耐え切れない、シリィ自身の罪悪感に他ならない]

(*24) 2011/02/05(Sat) 04時半頃

【赤】 受付 アイリス

[一刻も早く、それを手放したくてたまらなかった。
 通りすがりの女――仮面故に誰か判別できぬのは好都合――に適当な言い訳を添えて押し付けてしまえと。棄てるだとか壊すだとかに、思考は向かなかったのは何故か分からない。或いは、この一件は後々利用できるだろうか]

嗚呼、早く。早く殺さないと。旦那様と奥様に顔向けができないわ。

[冷たい風が頬を薙いでいく。夜の空より深い暗闇の仮面の下から、一筋の透明な雫が流れていった。
 忠義を尽くすべき主人が、黄泉の淵から『裏切り者』と詰るに合わせて、見知らぬ誰かの無念が、心に染み込んでくる]

あ……あたし、……?
違う、違う、違う、あたしには弟なんて、いない。

けれど、


あぁ、

[アイリスの顔が、誰かと重なって見える。知っている顔だ。遠く古い、記憶の底に眠っている。取り巻く緋色は、業火なのか血潮なのか]

――あなた様、は。

(*25) 2011/02/05(Sat) 04時半頃

【赤】 受付 アイリス

弟の身代わりに生き延びた 彼 が憎いのですか?


従妹の身代わりに生き延びた あたし も憎むのですか?

(*26) 2011/02/05(Sat) 04時半頃

【赤】 受付 アイリス

[『貴女に名前をあげましょう。
 嗚呼、違うわ。それはわたくしの名前よ。
 I、R、I、S。アイリス。お母様がつけてくださった、花の名なの。

 貴女はこちら。逆様から読んでみて。
 S、I、R、I。シリィ。それが貴女の名前よ』

 当時読み書きも満足にできなかった侍女が、三つ年上の主人に習って、初めて覚えた文字。敬愛とともに生涯遣えるべき一輪の花の名と、彼女に与えられた自分の名だった。
 その時から、シリィがアイリスの影として生きるのは決まっていたのだ。なのに何故、自分は独りで、表舞台に立っているのだろう。さも光である主人のような振りをして、蔑ろにして。

 ――どんなに過去を懐古しても、時間が巻き戻ることは、もうない。あの日に戻ることなど、できやしないのに。自責の声に耳を塞ぎ、逃げ込むのは幸せだった記憶の群*]

(*27) 2011/02/05(Sat) 04時半頃

【赤】 御者 バーナバス

[獣の骨を羽根で覆った仮面が、暗赤色の海の奥。
 咆哮が出来ぬ獣のように喉を震わせ、女に憎しみが向けられる。]


…… 五月蝿い ッ

[傍に居れば、華奢な彼女の首に腕を伸ばし、口を塞ぐすべを考えただろう。弟だけではなく、従姉妹の死にもあの王子が関与していた事が、男に取って快であろうはずは無い。せめて、お前だけでも生き延びたのが幸いだったと、昔を知るシリィに言ってやるような優しさは無く。
 殺意に翻弄され、彼女自身の記憶の海へ溺れて行くらしき姿は、ただ男の嗜虐心に火を注いだ。]

お前は、ただ
アイリスの振りをして
──踊れば良い。

(*28) 2011/02/05(Sat) 05時頃

【赤】 御者 バーナバス

[男もまたアルコールでも紛らわしきれぬ渇きの中、亡霊の姿を見て声を聴く。敵地で散ったおのれの主だった公爵、第二王子に傾倒していた愚かで純粋だからこそ愛していた弟、今は亡き妻──少なくとも、自分より生き延びるべきは彼等では無かったか*。]

(*29) 2011/02/05(Sat) 05時頃

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