207 愛しの貴方を逃がさない。
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…――はやく、夜が来ないかなぁ。
(*0) 2017/01/15(Sun) 11時頃
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(視る度に綺麗になっていく…本当に 、 )
[そ、と心に囁く本音は、思わず口に出さぬ様に抑え。 彼女との距離に気を付け乍ら、平常心を保つ。*]
(*1) 2017/01/15(Sun) 13時頃
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[ニンニクが嫌いだとか、 十字架や聖水が嫌いだとか、 そういったことではないのです。
カレーが好きだとか、ハンバーグが好きだとか、 ショートケーキが好きだとか、 そういったものなのです。きっと。
喉の渇きを窘めるように、首元に爪を立てた。 突き刺すような痛みに浮かぶ光景は、白いウサギの背中。]
(*2) 2017/01/15(Sun) 17時頃
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[この人見てると、人形みてえだなって思うし、人形は着せ替えたくなる。 俺好みに……。
いや、いや。と頭を振って、気の迷いと片付けて俺は歩き出した。]
(*3) 2017/01/15(Sun) 19時頃
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[真っ白な兎の姿に浮かぶ光景は、白と赤。 舌がとろけそうなほどに甘くて、とても苦い、生き物のあかいろ。
ひゅ、と、音を立てた喉に、 赤くなった蚯蚓脹れが、ぴり、と痛んだ。]
(*4) 2017/01/15(Sun) 23時半頃
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[ 単純に、 ───眩しいな、と。
そう思った。 ]
(*5) 2017/01/15(Sun) 23時半頃
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[俺は知ってるよ。 つり上がりそうな唇を、小さなメモで隠す。
君が食べたいもの。好きな味。 その作り方も、隠し味も。
写真を指す白い指に、 蒼い瞳は、ゆっくりと細められた。]
(*6) 2017/01/16(Mon) 20時半頃
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[そうだ。あの本屋の店員さんならこれも似合うだろう。 このマフラーを巻けば、きっと大人びた雰囲気になるだろうな。 あの人は素材がいい。
可愛いって思ったから、手に入れてみたいし、もっと可愛くしてやりたい。
そうだよ。俺だけがあの人の可愛さを引き出せるんだよ。]
(*7) 2017/01/16(Mon) 21時頃
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[あの人に似合いそうな、フェルトで作った黒猫のアクセサリー。 そうだ。それがいい。]
きっと喜んでくれるさ。
[そう思うと、会えなかったもやもやも晴れていく。 ああ、喜んでくれると思うと……。楽しみだ。]
(*8) 2017/01/16(Mon) 22時半頃
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[雪のように白い、小さなウサギさん。
君の頭を撫でようとしたこどもの手は、 どうやら化け物の手だったようだよ。]
(*9) 2017/01/16(Mon) 23時頃
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―――あるよ。 食べたくて可愛くて堪らないもの。
……そう、今すぐにでも欲しい、 もの。
[彼に向けて発した言葉。 口角を上げ不敵に向けた笑みは決してにこやかではないもの。
何処か笑みにしては怖い、 そして何か企んでいそうな表情に見えたかもしれない。]
(*10) 2017/01/17(Tue) 00時半頃
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[蒼い双眸が、驚いたように見開かれる。
だって、そうだろう? いくら親しい友人だとはいえ、この奇妙な感覚に、 肯定が返ってくるだなんて、思いもしないじゃないか!
目の前の不敵な笑みは、捕食者のそれ。 そう、自分と同じ――]
(*11) 2017/01/17(Tue) 00時半頃
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