162 冷たい校舎村3-1
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──あの日の校舎:×××──
[ほら、開けて。 早く、開けてみて。 そこに、楽しいお祭りがあるから。
気持ちは、わくわくとして瞳を輝かせる子どものよう。 こんなものを準備したんだ、って。 えらいね、って褒められたい、子どものようだった。]
(*0) 2015/06/20(Sat) 01時半頃
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[──さあ、お祭りの、始まりだ。**]
(*1) 2015/06/20(Sat) 02時頃
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[人が、自ら生と死の境界線を踏み越えてしまうその理由は、なんだろう。 深い絶望?やりきれない悲しみ?それとも、虚無? そうは言うけど、絶望や悲しみの深さなんて、誰に測れるっていうんだろう。 そして、それが弾けてしまうきっかけは?
人が聞けば怪訝な顔をするかもしれないけど、笑われるかもしれないけど。 秋野にとってそれは、1人の女性のたった一言と、未来への慢性的な不安。
それでも、その時までは、確かに耐えていたのだ。 だけど、覗き込んだ、空っぽ同然の冷蔵庫。腐り落ちた野菜。 たった、それだけのことで、全部壊れた。*]
(*2) 2015/06/21(Sun) 19時頃
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──回想:秋野智広が死のうとした時のこと──
[それはとても唐突だったけど、遅かれ早かれいつかは起こりうることだったのかもしれない。
自宅でひとりきりの、静かな静かな夜のことだった。 お腹が空いた気がして、秋野は周囲を見回す。目につくところに、食料はなかった。 昨日、一昨日。俺、何を食べたっけ。 冷蔵庫には、何か残ってたかなぁ。 思いながら、冷蔵庫の前まで歩み寄り、中を覗き込む。 そこにあったものに、目を見開いた。
殆ど空っぽの冷蔵庫の真ん中に、キャベツが置いてある。 一目見て、それがもう腐っていてとても食べられないものだと気づく。
──これ、いつから此処にあるんだっけ? その疑問への答えを思い出してしまったから、もう駄目だった。 きっかけなんて、たぶん何だって良かった。思い出してしまったことが、駄目だった。]
(*3) 2015/06/21(Sun) 20時頃
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[……ああ、そうだ。 これ、あの時から、ずっとここに──]
(*4) 2015/06/21(Sun) 20時頃
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[これは、決して弁護のつもりじゃないのだけれど、聞いてほしい。 その日まで、秋野は、本当に上手くやっていたのだ。 秋野なりに、壊れてしまったものに、きちんと蓋をし続けていた筈だった。 直すことは出来なかったから、せめて見ないことで凌ごうと、隠し続けていた。
毎日のように、文化祭の準備に追われながら。 クラス委員や実行委員のメンバーと、力を合わせてひとつのものを作り上げる日々を送りながら。
その輝かしい日々を、どうしようもなく正しい時間を盾にして、秋野はずっと上手に蓋が出来ていたのだ。 それは、どうしようもなく愚かな子どもの、精一杯の自己防衛。
それがその時、全部崩れた。]
(*5) 2015/06/21(Sun) 20時頃
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[本当に長い間、そのまま固まってから、ふらりと秋野は立ち上がる。 冷蔵庫の横、水切り棚に放置してあった包丁が目に止まる。手を、伸ばした。 細い足首は、かくりと頼りなく揺れるのに、包丁を持つ手にはいやに力が入っていた。
どこを切れば、死ねるんだろう。 考えて、秋野はまず、手首を切ってみる。 瞬間、痛みにぎょっとした。流れる血がひどく赤かった。 ざわり、と背に走るものは何だろう。 少し油断をすればそのまま手を止めてしまいそうでそのまま数度切りつけてみたけれど、それだけじゃあなんだかとても頼りなかったから、赤く濡れた包丁を今度は腹部へ運ぶ。 ざく、と突き立てた刃の鋭利さに、叫びそうになった。]
(*6) 2015/06/21(Sun) 20時頃
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……いた、い、
[痛い。いたい。いたい。いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい、
───怖い。]
(*7) 2015/06/21(Sun) 20時頃
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[死ぬの、こわい。 明確にそう自覚した時には、もう殆ど意識は遠のいていた。
赤く仄暗い視界が完全に閉ざされる寸前、秋野の脳裏に浮かんだものは、きっと──*]
(*8) 2015/06/21(Sun) 20時頃
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