120 もうひとつの冷たい校舎村【R15】
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──11月某日、夕方
ただいま戻りました。
[そう言って家の引き戸を開ける。玄関の所には祖母が立って、こちらをキッと睨んでいた。]
『沙耶さん、どういうことなのか説明して下さる?』
何を、ですか?
『聞いたわよ。貴女、私に黙って演技指導のレッスンに通っているそうじゃ無い。近所の人に聞いて、驚きました。』
……!
『私は何度も言いましたね?女優なんてものは諦めなさいと。』
い…嫌です!私はお父さんのように立派な….
『道を間違えないで。貴女が目指すのは女将よ。女優なんてもの、絶対に許しませんからね。』
(*0) 2014/04/26(Sat) 10時頃
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『先程、貴女の通うレッスン場に「小鳥遊 沙耶は本日づけでこのレッスンを辞退します」と連絡を入れました。もうそのレッスン場に通っては行けませんよ。』
…………っ、
[悔しそうに拳を握り、顔を俯かせる。側にあった自家用車のキーを取り、再び外へ駆け出した。]
(私は、自分の夢を追い掛けることすら許してもらえないの…?)
[走りながら、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちた。我が家では祖母が絶対的な権力を持っている。誰も彼女には逆らえないのだ。両親はこっそり私の夢を応援してくれてたし、レッスン場は父の紹介で入れてもらった。いつも平日に学校帰りに寄っていたし、見つかることは無いと思っていたのに──]
(もう、こんな生活は嫌だ…………)
[走り疲れて歩き始めた時、家の奥の蔵に辿り着いた。自家用車のキーと蔵の鍵は一つのキーホルダーで繋がっていた。鍵を開け、引き戸を開く。中を見る。沙耶の目の前にあったのは────]
(*1) 2014/04/26(Sat) 10時半頃
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(………1つ、あるじゃないか。この生活を終わらせる方法が。)
[目の前のそれ……七輪を手に取る。中の炭は残っていた。 次に、マッチを探す。幸いにも、しけてないマッチもありそうだ。]
(お婆様を、殺すことだって悪くはないかもしれないけど…それよりも、自分のせいで孫がこうなったんだ、ってお婆様には分かってもらいたいから。自分の言動で、どれだけ孫が傷ついていたのか、思い知るといいわ。)
[そう心の中で呟き、自家用車の元に歩み寄る。鍵を開け、ドアを開く。外から開けられないように、キーを閉じ込めて、それから鍵をかけた。]
(ああ、私が男に生まれれば、こんな苦労もしなくて済んだのかな…)
[弟の姿を思い浮かべながら、また涙が零れた。
擦っても火の着かないマッチに苛立ちそうになったが、ようやく火の着くマッチに当たった。ぼう、と燃える小さな火。それを見つめて、それから…]
(*2) 2014/04/26(Sat) 10時半頃
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──さようなら。
[そう言って、マッチを七輪の中の炭に落とした。]
(*3) 2014/04/26(Sat) 10時半頃
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[薄れゆく意識の中、窓の向こうには慌てふためく両親の姿があった。何をそんなに慌てふためくのか、なんて思ったけど。]
(……熱い…)
[見れば、自分の着ていた服が燃えていた。そうか、外からならこの炎が見えるのか。七輪の中に落としたはずなのに。ああ、シートも燃えている。服はそこから移ったんだろうな、そう思った。]
…………───!───!………
[熱い。皮膚がじわりと、熱で溶けそうだ。それでも、体を動かすことなく、ただただ熱さに耐える。ドンドンと窓を叩く音。ヒビはいっても割れない窓。何をいってるかまでは聞こえないけれど、外では叫び声が聞こえた。]
(お父さん、お母さん。 親不孝な娘でごめんなさい…)
[意識が無くなる寸前に、聞き覚えのあるサイレンの音が聞こえた気がした。]
(*4) 2014/04/26(Sat) 13時頃
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