さやさや、さやさや。
庭園を巡る風は、夜香木の甘い香りを各所に運ぶ。
……と、その香りの中にほんの少し、違う香りがふわりと混じった。
ほんの少しの悪戯な魔力を帯びた香りは、触れた者に幻を見せる。
ソレが見せるのは、『あなたの一番苦手なナニカ』。
イキモノかも知れないし、単なるモノかも知れない。
……案外、平凡な野菜かも?
何れにしてもソレはじわじわとあなたに近づいて、捕えようとするだろう。
あり得ないはずなのに、ソレは確たる実感を伴っている。
さて──この幻に、あなたはどうする?
※魔術と薬物を融合させた特異魔術による幻惑です。
かかるかからないは任意、勿論、仕組みを看破してもOK。
ただし、施術者の特定はできません。
術にかかるかどうかはランダムで決めても構いません。
術自体は他者に正気に戻してもらうか、1d終了時に解除されます。
(#0) 2018/03/18(Sun) 16時頃