サイモンが、俺の、悪魔のために…
[自分の顔は、完全に青ざめていただろう。
>>*57ルーカスには何も言い返せず。ただ、どうしてこんなことに、と。呆然と、立ちすくむ。
>>*58不意に、自分の手足に何かが巻き付いて、一瞬身体の動きが止まり。後ろから聞こえた、この世の者とは思えない声に全身の毛が逆立つような、そんな感覚に陥る。]
お前は…誰、だ…っ!
[思いきり後ろを振り向けば、拘束は解けただろうか。
そこにいるノックスと蠢く影を捉えれば、愕然として。]
ノックス…本当に、お前まで。
俺は、身近な教え子を二人も守れなかったというのか。
[悪魔は二人なのだろうか、それとももっと。
ノックスとルーカス、もう助かる道がないのなら、殺すしかないのだろうか。…誰が?自分にそれができるのか??
ぐるぐると、色んなことを考えながら、その場からふらふらと逃げるように出ていき。
この日はどうやって部屋に戻って寝たのか…思い出せない。]
(*59) 2014/06/23(Mon) 02時頃