217 【身内】軽率に温泉宿で薔薇る村(R38)


【赤】 抜荷 錠


  いぃ……ッ…そこぉ……
   そこ、すきらからァ………ッひン…もっと、かわいがって、

 [顔を伝うのは涙や汗だけじゃない。
 みっともなく鼻水まで垂れてしまう。
 呼吸と共に啜りはしたが、悦楽が運ぶ涙は止まらない。

 林檎のように火照った顔を幸せそうにぐにゃりと歪め
 『だんなさま』の首裏からズルリと降りてしまった手を
 背へと縋らせ、爪を立てる。]

  すきぃ……穂希、穂希……
  
 [彼と己の腹の間にある熱源が、
 尾孔の収縮に合わせ、ヒクヒク震えている。
 同じ所をもう一回突かれたら、また達してしまいそう。

 何度だって、彼に溺れて果てたい*]

(*46) 2017/06/03(Sat) 17時頃

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