217 【身内】軽率に温泉宿で薔薇る村(R38)


【赤】 抜荷 錠

 [だが、抱きついていろとでも言わんばかりに
 首へと腕を回すよう促され、ゆるりと安堵の息を吐いた。
 然し、湯と共に菊門をこじ開ける指が挿入された事で
 弛緩していた身体が、びくり、と強張る。

 ――それでも、
 媚薬入りの湯をいくらも飲まされた腸口は暴かれるのを悦んで
 彼の指を受け入れる為に収縮してみせた。>>*38
 指一本の質量を受け止めれば、きゅう、と襞を騒がせ肉迫する。

 女の身体とは、違う。
 柔らかな締めつけやぬるついた感触は無いだろうけれど
 排泄する為の動きではなく、奥へ奥へと誘い込むように
 彼の指を引き込もうとするだろう。]

  ンぁ……ァはぁぁん……っ  はぁっ…ぁ、
  ふぁ、ァ……ちょっと苦しい――けど、へー…き。

 [違和感と、奇妙な快感が半分ずつ。
 逞しい首へとしがみついた状態で腰をゆるゆると揺らそう。]

(*44) 2017/06/03(Sat) 17時頃

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