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[ちゃんと顔を上げお礼を言えば、最初は困惑気味だった彼女の表情が笑顔へと変わる。それは初めて見る笑顔で、一瞬まじまじと見つめてしまったが、その事実に胸がくすぐったくなり自分もすぐに満面の笑みへと変わる。]
そう、パティちゃんには家族がいるのね。
だったら後悔しないうちに会っておかなくちゃね。
[自分には家族がいないから、勝手だけれど、パティちゃんにいるというのならば自分の分まで会って後悔しないでほしい。その為なら寂しいけれど我慢できる。そうして想いを馳せている彼女を見ていれば告げられる感謝の言葉。お礼を言われるようなことは何一つ出来なかったけれど、彼女の気持ちが嬉しくて、もう触れられないけれど彼女に近づいてぎゅうっと抱きしめる仕草をする。]
私こそ、ありがとう。
気をつけて行ってらっしゃい!
[彼女が無事に家族と会えると良い。彼女の家族なら、彼女と同じく心根の優しい人達なんだろう。身体を離せば今自分が出来る一番の笑顔を。もうパティとは会えないかもしれないけれど、彼女の願うことを応援したかった。]
(*35) sizuku 2013/08/11(Sun) 22時半頃