[ふたりが充分に食らったのち、触腕を伸ばし、残った臓物に絡める。 はじめは大腸だ。つぷり、と細い一本を、腸壁を超えて差し入れる。 ずるり、ずるり、粘膜の下に血管でも増えたかのように、幾本もの触手が腸を、胃壁を、肝臓を這い回った。 時折、思念に恍惚とした吐息が混ざる*]
(*32) 2020/08/29(Sat) 01時頃