[マユミの言葉に、ぐっと、言葉が詰まった。
何かを言おうとして、言葉にならなかった。なんで私を殺すの? 花言葉を言葉を教えてくれたあの声で、お母さんは俺に聞いた]
いつ? いつだったっけな?
なんか気が付いたら気づいてた。
それよりさ、だったら、その禁足地に行けば、みんな気が付くんじゃないか? なにかおかしいって。
[誤魔化すように口にした提案だけど、悪くないような気がした。ほかにもできることがあるはずなのに、俺はそれしかもう道がないような気さえしていた]
あの、さ
俺は気づいてからずっと、どうしようってそんなことばかり考えてた。気付かないふりしてればいいって、そんなの無理だって思いながら、でも、そうするしかないと思ってた。
だからさ、マユミは偉いと思うし、俺はマユミを助けたいと思う。今マユミが苦しんでるの気づいちまったから、それでやっと俺、自分のこと考えるのをやめられた気がするから。
気になっちまったから、マユミが友達を助けられるかどうか。
だから、なんでもやるから。
気になったら、俺、ほっとけねえから。
[今度は大丈夫。ちゃんと考えてる]
助けよう
(*30) 2016/03/31(Thu) 23時半頃