[>>@64呻くリツを見下ろしていれば、ようやくいつもの調子を取り戻せる心地がした。
半透明の触手を通して見える視界は、ものの輪郭や形が分かる程度のもの。今、己の口元が愉しげに笑みの形を作っているのは分かるだろうが、その頬に差した朱までは見えないだろう。]
大人は、ずるいものだよ。
[己は大人、リツはまだ子供。
言葉で線を引くことで、己の優位と冷静さを知らしめようとする。
ぎゅ、と内側を締めつけながら、寝台についた膝を起点に、ゆっくりと腰を持ち上げて、落とす。
リツの望んだ通り、眠っている彼にそうしていたのと同様に、上下に身体を揺するのに合わせて、一度抜かれた際に漏れた白濁が、腿を伝っていく。]
ッあ、はぁ、っ、ん、んぁ、
[律動に合わせて漏れる声を押し殺すように、下唇を浅く噛んだ。
視線はリツの顔を、熱に浮かされた目で見つめるまま。*]
(*27) nico 2016/06/22(Wed) 11時半頃