……じゃあ、そっち向かせて?
[>>@51甘えるように寄り掛かったまま、あくまで求めたのはリツなのだから、そこは彼に任せよう。
身体が反転すれば、胸元に寄り掛かるような姿勢で上目遣い。
リツが歯を立てた手は繋ぐまま、前に体重をかける形でリツの上体を押し倒せば、彼が目覚めた時と体勢になる。
ただ一つ、違うのは。]
――……ごめんね。
[そう囁くと同時、ベットの表面からにゅる、と現れたのは己の使役する触手だった。
赤黒く水性のそれは、リツの双眸を覆うようにして枕に頭を縫いとめる。
視界を全て塞ぐことはなく、けれど明瞭とは言い難くフィルターを通したかのような状態。
勿論、水である以上強度は言わずもがなだ。それでも、]
気持ち良く、なって。
[淫蕩な台詞を口にしながら、柄にもなく朱に染まった顔を見せるのは、恥ずかしい。*]
(*26) nico 2016/06/22(Wed) 02時頃