65 Le Manoir de la Depravation ―淪落の館―


【赤】 漂白工 ピッパ

 ────……ッ

[氷を流し込まれたような冷たさと、そこから広がる炎のような熱。
ざわりざわりと神経の襞を逆撫でされるような感覚に、女の身体は雷鎚に打たれたように痙攣し、折れんばかりに背を撓らせた。]

 はっ──!? あっ、あああァァァッン──!!

[何かに内側から変えられてゆく感覚。
ただ蜜を流し、グロリアの指を受け入れるだった場所が、自ら獲物を求めるように細い指へと絡み付き、きつく締め付ける。
溢れる愛液はとろみを増して、蜂蜜のようにとろりと滴った。]

 ふぁんっ、や、ぁ、グロリア……さま、ぁ……っ

[喘ぎ声を上げ続ける唇にグロリアの唇が重なれば、無我夢中で舌を絡ませ、唾液を啜る。
こくり、と。喉を鳴らして嚥下すれば、女の吐息は果実のように甘く、唾液は味わった者を高ぶらせる媚薬へと変化した。]

(*20) hana 2012/12/17(Mon) 22時頃

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