【霊】―5月11日正午頃、町役場前広場―
>>*10
リリー…可愛らしい名前ね。
クーによく合ってる。
[「久しぶり」という声には一つ頷き、彼女が声を向ける方向に自分も意識を向ける。そこにはもう一人少女(>>*5)が。あぁ、声は聞こえていたけれど、幽体とはいえ姿を見ればまた少し安心した。もしかしたら声はかけられたくないかもしれない、と笑顔を向けただけで質問されたことを考える。]
すぐに消えてなくなるんだったら、ここにいようと思う。
でももう少し猶予があるなら、この町の、そして生き残った人達の行く末を見たい気はする。
[悪夢の中のようだったこの町、残る人は少なく、そのうち無くなるのだろう。マドカはこの町に残るだろうか、でも勉強すると言っていたし。この町を出ると言うのなら聞こえないと分かってはいてもお礼とお別れを言いに行きたい。ナユタさんが約束を守ってくれるかどうかも気になるし。
あぁ、コレが彼の言ってた「周りの事ばかりを気にかける」ということなのだろうか?なら死んでも自分は変われないということだったのだろうと苦笑した。]
(*11) sizuku 2013/08/09(Fri) 15時半頃