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[名指しでの呼びかけには、脳内に響く声での反応があった。微かに口端を歪め、彼の『言葉』を聞いてから再度声を継ぐ]
…やっぱ、居やがったな。ラルフ。
口封じねェ、──この状況での口封じとなると、…ああ、想像はできるがな?
組織、の事。ただの噂じゃなかったか、だいたいそんな所かね。
『仲間』になっちまって、残念かい?そんなに俺をぶち殺してえ程、…惚れてでもいたか?[笑ったに似て、心の囁きが揺らぐ]
切り替え、ね。テメェの都合で、俺を食おうとしたアンタには、言われたくねェなあ。
……ラルフ。俺を選んだ、アンタを、怨むぜ。俺の『生涯』をかけて。選ばれたからにゃ当然の…権利だろう?…はは、…ふ、っははは、…
[どこまでが本音で、どこまでが冗句か。何もかもを曖昧にする深夜の囁きを、途切れた息を継ぐようにまた閉ざした]
(*10) 2013/07/27(Sat) 23時頃