192 【R18薔薇】対魔忍キルロイ


【赤】 懐刀 朧

[>>@26リツの長身が伸し掛かる重みに、ふと沸いたのは感慨に近いものだ。
彼が失踪した時は、心の何処かで安堵していた。しかし、それでも彼は幼馴染の弟であり、幼いころから知る存在であることは変わりない。]

 ……ッん、んん、っ……

[捉えた唇に舌を割り入れ、唾液を絡ませながら、片手で短い髪を梳くように頭を撫でる。
己を貫く熱が奥を穿つ度に、くぐもった音が重ねた唇の合間から漏れた。
窮屈な体勢を強いられることにも、ひどくされているような心地を覚えて快感が増す。
しかしリツを見つめる目に宿るのは、先程までの欲に溺れただけのものでは、なくて。]

 お、っきくなった、 ね

[それを己の内に収まる熱のことと捉えるか、彼自身のことと捉えるか、どちらでも構わない。
絡めた唾液をじっくり味わって、喉を鳴らして飲み込んでしまえば、感慨などあっさり消えてしまう。そのはずだった。]

 ……無事で、良かった。

[場違いに落ち着いた声が一つ。言葉に滲んだものを隠すように、手を滑らせて首筋を撫で、再び唇を重ねた。*]

(*6) nico 2016/06/19(Sun) 13時半頃

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