―アタマノウラ・ウチガワ・ドコカノダンペン―
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な ん だ ?
コ レ
[目の前にあったのはひときわ大きな森真珠――だけど、いつも見ていたのとちがってそれは黒くにぶく光っていて、まわりも針みたいにするどいトゲだらけだった。よくよく見るとまわりに立ってた木も草も全部そんなカンジだ。濃く、黒く、トゲトゲしい。影絵みたいなそれのすきまから覗く空は、キモチワルイくらい赤かった。]
[ヘンな所にきたと思った。もしかしたら夢の中なんだろか。そう思っても背中の妹の重みはちっとも変わらない。おれは妹を地面にねかせて、自分のてのひら一つくらいありそうな黒い森真珠に手をのばした。今まで見たことないようなめずらしいモノだから、こんなゲームの裏面みたいなところに生えてたんだ。散歩のおみやげに持って帰ったら、かーちゃんたちはゼッタイによろこんでくれる。そう信じていた。]
[/ダンペンB]
(*5) 2017/08/13(Sun) 10時半頃