― 回想/厨房 ―
[着々と進む下拵え。捌かれる鳥と魚。
色味が鮮やかでみずみずしいのがはっきりと分かる。
黙々と野菜の下処理を進める中、こんな数を一人でしようとしていたクラリッサには頭が上がらない。
最初から手伝えれば、もっと早く終わったかもしれないのに。
少しだけ後悔と、目的の行動には移れなさそうな気配に「気長にやるか」の姿勢を構えていたら
ふと、横から差し出される(>>@187)
あーん。などと言われたら、そのまま口を開くだろう。
思わず指ごと かぷり。]
おいしい〜… んふふ〜。
[口の中で解ける甘さに、空腹も少しは癒やされよう。
バニラとラム酒の香りはお酒も好きな自身にとって、最高のオヤツだった。
満足気に顔を綻ばせながら、ゆっくりと楽しむ。
口の中のものがなくなってしまったら、更に何かをねだってしまいそう。
そうなる前に仕事はきっちり終わらせなければ、と心に決めて*]
(@211) 2014/11/02(Sun) 22時半頃