[“見世物”を行っていた内の片方>>169が声を掛けてくると“聴き”覚えのある声にきょとりと男の顔を見詰めた。
記憶を探るうちに裏口の騒音を思い出し、僅か眉尻が垂れた。
けれど、まだ未遂の可能性もあると思い直せば、苦笑のような表情のまま男に言葉を返す]
――適当かは分かりかねますが、布なら御座いますわ。
手当てでしょうか?
それでしたら、一先ず近くに応接室が御座いますので、
そちらへどうぞ。
[片手で応接室を示し、男を促す。
視界の端で片割れの男>>170が窓を潜るのを何ともなしに捉えつつ。
ふと、同僚>>@132と目が合ったような気がして。
絨毯を汚す紅い染みやら壁の足跡などの惨状に、後始末をするであろう彼女を思い、困ったような笑みを浮かべた。
手が空いていれば、自分も手を貸すつもりはあって]
(@136) 2014/11/02(Sun) 01時頃