[その「すき」に己を重ねれば、苦しくはなれど今よりは楽になれようか。
一瞬脳裏を過ぎるだけで、決して重ねることなどない。
22年の長い月日は、男を立派な“研究員”に育て上げた。]
弱いな、気持ちいいだろ?
[尻尾の根元をくにくにと指先で刺激する。
暫くそうして反応を観察し、頭の中に書き込めば
男の指先はリスの下肢へ、纏う衣服を焦らすように脱がし。]
どうする、見てるのは俺だけじゃないぞ?
[名を呼ぶから、初めに言ったように男の存在自体を薄めていこうと試みる。
実際カメラは設置されており、モニターには映っている。
どこか金銭感覚の可笑しくなったお坊ちゃまや、やけに男を(煙草を)恐がる長髪が見ているかもしれない。]
俺がこんな風に脱がしてる間に、こうやって。
[唇を胸の飾りに触れさせ、片手を腹部へ滑らせ。
視界の奪われた相手に複数人がいる想像をさせながら。]
(@129) 2013/12/18(Wed) 03時半頃