[自らの行動と情動を振り返り、思案に耽っていた時だったろうか。
鼻に突いた血の香り>>@63に、顔を向けた。
重ねていた思考を一先ず置き眉を顰めて咎めようとした言葉は、普段と違う響きで届いた彼女の声>>@66で飲み込まれた。
ぱちぱちと繰り返す瞬きの先で、濡れた舌が這った。
恍惚さえ滲ませる表情>>@80と愉悦>>@82は、まるで――]
(……そう言えば私、
他の人が“する”ところは、見た事がなかったわ)
[浮かんだ事実をぼんやりと認識しながら眺めていたが、“行為”が終わった彼と目が合った気がした>>@87]
……あ。え、えっと……
み、見てない…わ……!
[勝手に高潮する顔を俯かせ、呟いた言葉は尻すぼみになりそうなものを無理矢理押し出して。
ぱたぱたと両手を振ってアピールする動きと共に、服の裾からうっかり出してしまった蔦まで一緒になってゆらゆらと揺れる。
我ながらこれで誤魔化せると思えなくて、逃げるように二人から少し距離を置く為にオスカーの方へと寄った*]
(@104) 2014/11/08(Sat) 23時頃